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和書 554120 (39)



「ただ一人」生きる思想 (ちくま新書)
販売元: 筑摩書房

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人間が、たとえ集団の外に出て孤立しても、強く生きていくための「思想」をつくりあげてきた西洋社会。その思想史の専門家が、「個人主義」の歴史的背景と、その、これからの日本人の役に立つであろう部分を、なるたけわかりやすく紹介する。ただ、後半はドンス・スコトゥスという中世教会の哲学者の「ペルソナ論」が中心で、これが最も重要なのだけれど、ちょっと専門的すぎて、とっつきにくいかもしれない。
「ただ一人」生きる、ということは、つまり「ただ一人」で考える、ということなんだと、著者は言っている、と読んだ。何かを信じるにせよ、信じないにせよ、自分の頭をつかって、選んでいくんだと。正直、しんどそうだ。そのしんどさに耐えながら鍛え上げてきた思想の魅力が、この本では説かれている。狭き門ではあるが、のぞいておきたい。




たった一人の30年戦争
販売元: 東京新聞出版局

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 小野田さんが言われたことなのですが
自分だけが特別にこんな苦しいことをやっているんだと思ったら
ダメ。くじけてしまうから。
当たり前のことをやっている。こう考えて僕は戦ってきた。

 戦前、日本人は苦しみもしたが、戦後には
恋もしたり自分の家庭を築いたりと幸せも味わってきた。
 しかし、小野田さんには恋人も、家庭もまったくなかった。
戦友の小塚さんは、あるとき、「隊長、先に死んだ奴のほうが楽だったですね」
と漏らしたと言う。

「30年間で一番楽しかったことは?」
「楽しかったことと言うのは今日の今まで何一つありませんでした」
「辛かったことは?」
「戦友を失ったことです。」

 ほかの人々が享楽にふけっている時に自分に与えられた仕事に懸命に打ち込む。
ここに僕は小野田さんの人としての崇高さ、美しさを感じ、感銘を受けました。
 こういう人がまだ日本にもいらっしゃるのです。

 今の日本は、戦死した方々や小野田さんのように自己を犠牲にして
やってきてくれた人々の苦労を見事に無駄にしています。
特攻隊の人たちは、現在の日本をみたときどう思われるのでしょうか?
「お前たちのような誇りを忘れた利己主義なやつのために命をかけたわけではない」
 こういう声が聞こえてきそうです。
私たちはこの誤った時代を変えていかなければならない時期に差し掛かっています。亡くなられた方々がみて、「よくやってるじゃないか」と思われるような日本に変えていかなければ
なりません。




たまたま地上にぼくは生まれた
販売元: 講談社

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読みごたえはある。
が、一般向けの講演をそのまま文字に起こしたものなので、どこか浅いように感じる。
それでも仮に講演を聴きにいって、これだけの内容なら、まず損をしたとは思わない。
たとえば、ヨーロッパ人の頑迷固陋さを暴くエピソード群。
「就職」それ自体を一大物語となしえた彼の苦労話。
だから、買う価値はあった。

ただ、複数の講演だけに、繰り返しが多い。
しかも、「深み」を増すようなかたちで繰り返されるのではなく、似たような原稿を「使い回し」ているかのような、パターン化された文章の繰り返しが見られ、ああ「講演家稼業」はこうして営まれるのだなと、妙な好奇心を刺激されてしまった。
それは許そう。

さて、宮台真司との対談は、ひとつの目玉だろう。
東大卒のビッグネーム(?)同士で語られるテーマは、昨今ブームの「癒し」。
しかし、ここに露呈しているのは、いわば彼らの「はしたなさ」とでもいうべきものかもしれない。

宮台は、いつものごとく、ナンパとセックスに自己の存在意義を見出しているし、“どんな機会にもそれを言いそびれないようにしよう”という彼のワンパターン精神には、うんざりする。
これは、(男性)読者や対談相手に強い嫉妬(羨望)を掻きたてようとする論戦上の策略なのか、あるいは、学歴よりも、そこ(性)に彼のプライドの源泉があるのか、たぶん両方だろう。

対する中島にとっては、“自分の死(消滅)が耐えられない”という根源的な問いを抱えていることが、最大のホンネであり、また、多数の共感を得たい苦悩として本書全体の中心テーマでもある。
つまり、性の目覚め以前に到来した「早熟さ」(死への怖れ)が、彼のプライドの源泉なのである。

が、宮台の「中島さんはモテますよ」という再三のおべっかに、はぐらかされつつ、話はグダグダに流れていく。

要するに、彼らの「性への執着」と「生への執着」は決して交差しない。
だから、議論は、非生産的なのであった。
そこが、逆説的に面白い。無論、苛立ちを感じるわけだが。




だいたいで、いいじゃない。 (文春文庫)
販売元: 文藝春秋

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エヴァンゲリオン、宮崎勤、江藤淳、オウム、という主軸をなすテーマがあって、そこからAIDS、宗教、オタク、最近の若者、自殺、評論、健康とでもいったよなサブ・テーマ並び、それを取り巻く事柄や人物として、宮台真司、小林よしのり、田中康夫、村上龍、村上春樹、富田由悠季、漱石、鴎外、高橋源一郎、大江健三郎、折口信夫、柳田国男、ビートたけし、フーコー、赤軍、ガンダム、援助交際、自己啓発セミナー...などと止め処なく展開して行くお決まりのパターンである。

感心したのは、いつもの歯切れのいい吉本節もしかりだが、それ以上にこの大塚英志という評論家の物言いである。この人は1つの物や事や人から過剰と呼べるほどに深読みしていって、まったく関係のないいくつもの社会現象とそれぞれを繋げていってしまう。それが単に「あんたそりゃ考えすぎだよ」とはとても思えない説得力を持った内容なのだ。その様は間違いなく読者を圧倒させるだろうし、吉本隆明ですら「いやぁ、感心して聞いてました」とか、「いやぁ、よく分かりました」なんて言ってしまうほどの内容なのである。

しかし逆に大塚英志は過剰に発想を膨らませていってしまうため、議題とされているご当人達がいかにそれを見るか、どの程度読みが的中しているのかは謎である。しかしそでれも批評・評論という物はこのぐらいの広がりを見せてくれると感激である。この2人の対談を読んでいると、いかに自分が世の中を上っ面だけ解して、分かった気になっているのかと、ちょっとドキっとすらしてしまう。社会のこれからに根ざした問題の行く末に、何かしらのヒントになるような会話が展開されているのはちょっとスゲぇと思う。

なんとなく、啓蒙されました。




だれが干潟を守ったか―有明海に生きる漁民と生物 (人間選書)
販売元: 農山漁村文化協会

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ちいさな地球人たち―子どもの異文化コミュニケーション
販売元: 日本評論社

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ちぎれ雲―ある炭鉱乱闘事件
販売元: 日本図書刊行会

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ちょうちょ地雷―ある戦場外科医の回想
販売元: 紀伊國屋書店

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 あまりにも過酷で、つらいことが書いてあるので続けて読むことが出来なかった。でも、平和な日本で生きている人間として知らなきゃいけないことだと思った。ニュースで伝えられる世界中の紛争や殺し合いは数が多すぎて、そこで苦しんでいる人がいることを実感することが出来ない。この本にはその犠牲となった人々が固有名詞で出てくる。私はこれを読んで、地雷がいかにひどいものかが本当によくわかった。このままここで安楽に暮らしてしまっていいのだろうか、何かしなければいけないのではないか、という焦燥感にとらわれたりもした。地雷が世界中から撤去されることを願ってやまない。




ちょっとだけ考える。―思想という劇薬
販売元: 日本経済新聞社

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その1.自分は子供の頃から親の言うなりだった
その2.自分のしたいことをしてこなかった
その3.自分を好きになりたいがなれない

これは、筑波大学教授である著者のもとに
人生相談にやってくる学生の悩み事ベスト3。

アナタも同じ悩みを持ってはいませんか??
さるきちは、その3に当てはまるかな。

この本では、
学生からの質問に対し応答する形で
様々な「思想」について著者の考えが
コミカルな短編で綴られています。

冒頭の悩み事に対しても著者はばっさり。

そんな悩みを抱くのは、自分を過大評価している証拠だと。

だってね、
子供の時より親から自立的で、
幼くして自己の目的を達観し、
素晴らしい仕事に遭遇し、
自分が大好きでたまらない。

如何になぜそんなヒトがいるだろうか??

それなのに、
自分はそんな人間のはずだ、と夢想しているから、
たやすく現実に破れ「ひきこもり」になったり、
自分の存在価値に悩んで「自分探し」をしたりする。

ううむ。さるきち言い当てられてました。
さるきちも「自分探し」という出口のない迷路に
迷い込んでいる一人なのです。

著者曰く、
そんな悩みは人生の晩年に老人が言うセリフ。
20代ごときでわかるはずがない。

悩むことは大事だとさるきち思うけれど、
答えの出ない悩みをいつまでもこねこねこねてては
前に進めないのね。

著者がユーモアと皮肉あふれる口調で切り込んでいくと、
一方で学生の方は淡々と応じたり。
そのやりとりが面白かったりする。

ソウルで日本語講師をしていた経歴もあって
韓国の話題も多いです。




ちーちゃんの沖縄戦
販売元: ニライ社

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