和書 554120 (165)
金持ちと上手につきあう法 「ザ・リッチ」の不思議な世界へ
販売元： 講談社
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行動生態学，進化心理学の視点からお金持ちの人たちの生態を描いてみようとしたノンフィクションもの．語り口はユーモアにあふれるが内容はかなりまじめ．
ややキワモノかもしれないがアメリカのハチャメチャなお金持達の逸話なんか面白かろうと思って手を出してみました．読んでみるとこれは掘り出し物でとっても面白い．
アメリカやイギリスのハチャメチャなお金持ちの生態がユーモアたっぷりに描かれているところも期待以上ですが，まじめな話として，お金持ちはライフスタイルのある面に関しては制限無くいろいろなことをおこなえる(特にアメリカのお金持ちはそういう感じ)ので，生物としての人間の本性があるとするならそれが非常に誇張したかたちで現れてくることが実に興味深い．
地位をめぐる洗練された争い方(寄付をするのでもどこにするのかでいろいろな含意やランクがあるとか・・・オペラは一番洗練されていないんだって)とか，とにかく危ないことをしたがる(これは性的なディスプレーとしてみるともっともうまく説明できる)とかによく現れます．著者が直接インタビューしているので生の面白い話し満載です．ブッシュファミリーてケネディファミリーの戦略の違いとかアスペンの環境保護運動は実はディスプレーコストを上げるための口実とかいろいろ楽しめます．
最近本書は｢金持ちと上手につきあう法｣として邦訳出版されましたのでそれについても一言
この邦訳は最低です．まず全体の半分ぐらいしか訳されていない．しかも章立ても改変し，中身もずたずたです．さらに一番面白いお金持ちのディテールがごそっと抜けています．こんな改悪本を｢抄訳｣と表示せず出版する出版元の良識を疑わせるようなできです．邦書については星二つです．
可能なるコミュニズム
販売元： 太田出版
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始めにこれを読んだとき、すぐにうまくいかないと思った。理念はあらゆる市民運動やNPOが語っている。
それと実態が重ならないのは国家運営や経済運営と同じだ。
地域通貨は実際に調べた限りどこもうまくいって無い。
LETSを取材した日本人は、向こうでは日本に地域通貨についてのサイトが沢山あると喜んでいたというからこれはダメだと思った。
結局柄谷のNAM は予想どおり解体した。
実体を知らないで世間知らずの柄谷に何かあると思うのがおかしい。
可能性感覚―中欧におけるもうひとつの精神史
販売元： 松籟社
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「可能性感覚」がユートピアを支え、教養（現実をこえる超越の精神）を可能にする。著者の必死の思いが全編にみなぎる、すばらしい書物。これはムージル『特性のない男』をめぐる学術書だが、単なる学術書、研究書ではない。ライブニッツの「複数の可能な世界のなかで、この現実が最上の世界であるか？」と問う弁神論から説き起こし、ギリシャの思想家から中世、近世の思想家の「可能性」についての思索、さらにはSF的なユートピア思想、逆ユートピア思想を博捜しつつ、大川はムージルの「可能性感覚」が広大な潮流を受けつぐものであることを示す。「文化大革命とポルポトのあとにユートピアを語ることは可能か？」という問いを充分意識しつつ、大川は、結晶化し、逆ユートピア化した状況を打開するのもまた「可能性感覚」であることを示す。これは理念と「教養」の劣勢に心塞がれている、すべての知識人に勇気を与える書である。
可能性としての実存思想 (実存思想論集)
販売元： 理想社
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樺戸監獄
販売元： 道新
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カバラーの世界
販売元： 青土社
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カバラーにまつわる歴史、多くの思想家の足跡を紹介しつつカバラー理解のための良質な材料を提供している。いままでカバラーについてはまともな著作はほとんどみあたらなかったのでカバラーを学ぶ人は必読の本である。
カフカスの小さな国―チェチェン独立運動始末
販売元： 小学館
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歌舞伎町案内人 II
販売元： 角川書店
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歌舞伎町の裏側までよくわかる内容の本です。作者自身の体験談が多く、やはり稼ぐには魅力もあるけれど、怖さもある街と言った感じが伝わってきました。不夜城の歌舞伎町をこれからも描いてほしいです。
歌舞伎町事変1996~2006
販売元： ワニマガジン社
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歌舞伎町の住人たち
販売元： 河出書房新社
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李さんならではの人脈を活かした人選で、一人ひとりに李さんがインタビューをして行くといった内容。人選は偏ってなく、ヤクザや元ホストの会社経営者、ホームレスなどと非常にバラけていて、多方面から歌舞伎町に住む人を垣間見ることが出来る一冊。私には非常に興味深く読めました。