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和書 554120 (197)



京都学派の思想―種々の像と思想のポテンシャル
販売元: 人文書院

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西田幾多郎とその弟子たちからなる京都学派は、近代日本哲学史の枢要をなす学派であり、彼らの著作は今読んでも、その学問的レベルの際立った高さと風格に強い印象を受ける。しかし京都学派は戦時中は「自由主義者」として陸軍から迫害され、海軍の開明派と協力関係にあったために、戦後は一転して「戦争協力者」という烙印を押された。本書は、京都学派の歴史と思想を多面的に解明したものだが、とりわけ第2章花沢秀文論文と第3章轟孝夫論文が印象的だ。前者は、「大島メモ」や「書簡」などの資料を駆使して、戦時中の京都学派の「体制内反体制の」活動と意識を当事者の側から描いている。昭和19年2月からは、「敗戦」を前提に講壇哲学者たちが敗戦処理のために努力し、高山岩男は「昭和天皇の退位、皇室財産の放棄」を進言した。だが、こうした努力は、敗戦による世界観の転換によって吹き飛ばされてしまい、誰にも評価されなかった。ここに歴史の大きな皮肉がある。しかし轟孝夫によれば、戦後における丸山真男から広松渉にいたる京都学派批判も、今日の「ポストモダン」の視点から見るならば、必ずしも十全ではない。45年の丸山の「近代主義の超克」批判は実に鋭いが、それすらも連合国側の「世界史的勝利」という状況に乗った「当事者の視点」を免れていない。京都学派の歴史は、「ポストモダン」を生きざるをえない我々自身の痛みであることを、本書は説得的に示している。




パスカル・親鸞 (京都哲学撰書)
販売元: 燈影舎

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三木清・無常 (京都哲学撰書)
販売元: 燈影舎

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久松真一「芸術と茶の哲学」 (京都哲学撰書)
販売元: 燈影舎

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久松真一「覚の哲学」 (京都哲学撰書)
販売元: 燈影舎

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九鬼周造「エッセイ・文学概論」 (京都哲学撰書)
販売元: 燈影舎

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全体性の現象学 (京都哲学撰書)
販売元: 燈影舎

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創造する構想力 (京都哲学撰書)
販売元: 燈影社

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 三木清の代表的著作でありながら、全集の第8巻として以外では長年入手できず、岩波からは2冊本として復活した「構想力の論理」を、表記を現代化し、章の下位区分に新たなタイトルをつけたものである。「構想力」という語からはカント「判断力批判」との関連がイメージされるが、「純粋理性批判」に関しても優れた研究である。




和辻哲郎「新編日本精神史研究」 (京都哲学撰書)
販売元: 燈影舎

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時代区分の成立根拠・実存倫理 (京都哲学撰書)
販売元: 燈影舎

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