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和書 554168 (104)



静波の家―ある連続殺人事件の記録 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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どうしていとも簡単に人を殺せるものなのか。何かに答えを求めたくなるのだが、結局分からない。確かに「家」という環境も一つかと思う。この本の中では何かに焦点を当てているのだが、ある意味淡々と堕ちていく姿が綴られていると思う。悲惨な事件だった割に後にあまり語られない事件なので、その事実が記載されている貴重な本だと感じた。




説得―エホバの証人と輸血拒否事件 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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昭和60年6月一人の少年が交通事故に遭った。輸血をして手術を行えば助かったであろう命が、両親が宗教(エホバの証人)上の理由で輸血を拒否したことによって失われた。更に少年は苦しい息の下で「生きたい」と訴えていたことも明らかになったため両親は大変なバッシングを受けた。

10歳の頃には信者を目指していたという過去を持つ著者は、自身も信者だった少年の「生きたい」という言葉の本当の意味を知りたいという思いから教団に『潜入』、彼らと行動を共にする。その中で活動する両親から事故の話を聞くのが最終的な目的だが、それは最後の段階まで隠されたままである。

『潜入』できたということだけでも著者の真摯な気持ちが窺える。そうでなければ教義の全てを信じていないことを信者達から見抜かれている著者が、当時警戒的だった信者達に受け入れられるはずがないからだ。

信者達の等身大の姿、信仰心を中心に描いた序盤から中盤、医師達等のインタビューを基に病院でのやり取りを再現した終盤の「説得」を読むに至って、簡単にその是非を論じてはいけないのではという気になってしまった。

しかし、信者達がエイズについて雑談している様子を『皆ニコニコしている。輸血によって感染したり、同性愛が原因になったりするため、彼らはこの病気を、神からの警告とみていた。エホバの証人は、エイズの流行を世界で一番喜んでいる人達だ(第5章)』と著者が記しているのを思い出すと、無神論者である私は、結局、宗教ってそんなもんだよなと思い、両親の決断はやっぱり納得できないという結論に至ってしまう。

何故なんだ!知りたい!という若者(当時20代)の情熱が生み出した傑作ルポ。




追及・北海道警「裏金」疑惑 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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本書について述べようとすれば、この裏金事件そのものに触れないわけにはいかない。
過去にいくつかあったう警察の裏金事件と違い、本件がかくも大々的に糾弾されることになったのは、
本書の北海道新聞をはじめとするマスコミ報道もあるが、
何といっても元道警幹部の原田氏の内部告発によるところが大きいであろう。
これなくして、マスコミだけの力では、警察のシナリオに従って、
その後尻すぼみになっていた可能性が高い。
結局は記者クラブ制の、権力に追従するマスコミが大多数を占めるからだ。
それは、稲葉事件に見る新聞各社の報道姿勢からも伺える。
しかし、テレ朝の報道と原田氏の内部告発を契機として、
北海道新聞が意地を見せたのが、本書の述べる内容である。
こういった疑惑報道はキッカケも大事であるが、その後の継続して報道し、
権力をとことんまで追い詰める姿勢が更に重要であることを、本書は示してくれる。
全国紙が、ここまでの報道をしていないがために、
本件が全国規模のニュースになっていないのが、非常に残念である。

本書は、文庫書下ろしという形で、報道開始から1年もたたないうちに発行された。
こういう形で、事件を全国民に知らしめようという姿勢は、非常に評価できる。
読者サイドの我々としても、本書を読んで終わりにするのではなく、
事件を継続的にウォッチしていく必要があることを、痛感させられた一冊であった。




手錠―ある警察官の犯罪 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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ヒットマン―獄中の父からいとしいわが子へ (講談社文庫)
販売元: 講談社

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弘前大学教授夫人殺人事件 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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 この作品で扱われているのは、終戦後の混乱期に弘前市で起こった冤罪事件、弘前大学教授夫人殺人事件である。
 著者は、事件の発生から一人の青年が犯人として逮捕、有罪判決、服役、出所そして再審による無罪判決を得るまでを、事件関係者への取材を丹念に取材を重ねていくことで、裁判に現れていない当時の状況を明らかにしていく。
 クライマックスは、青年の出所そして『殺人事件の時効完了後』に真犯人が名乗り出たことをきっかけとして、再審による無罪を勝ち取るまでの経過だが、真犯人とその周辺の人物の証言が中心となる展開は、まさに小説のような出来事の連続である。

 反権力の姿勢が強い著者ではあるが、この作品では、当時冤罪事件を引き起こした警察等の権力に対して、いまさら声高に批判を加えることはせずに淡々と事実を積み重ねている。そして真犯人に対しても、彼が著者に述べた言葉と事実を記述するだけであり、それに対する著者の批判的な意見は表していない。
 しかし、著者は、真犯人として名乗り出たことで彼を肯定しているのではない。彼が著者に語った言葉と現れている事実だけで充分であり、それ以上の意見は必要ないのである。
 
 この作品が、事件の後追取材や関係者に対する取材あるいは大胆な推理に頼らなければならない凡百の作品と大きく異なるのは、真犯人に対する取材が成功したことにより、事実の積上げが完成しており、最早、著者の意見や推論は必要なくなっている点であり、まさに『ノンフィクション作家によるノンフィクション作品』である。
 
 
 




密航列島 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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毒物の魔力―人間と毒と犯罪 (講談社プラスアルファ新書)
販売元: 講談社

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最高裁物語〈下〉激動と変革の時代 (講談社プラスアルファ文庫)
販売元: 講談社

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武富士 サラ金帝国の闇 (講談社プラスアルファ文庫)
販売元: 講談社

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