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和書 554168 (260)



リンドバーグの世紀の犯罪
販売元: 朝日新聞社

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 昨年、箱根にある星の王子様博物館を見物。そこに展示された資料で、アン・リンドバーグがリンドバーグにサンデグジュペリを紹介したという記事を見つけた。ナチスと闘ったサンデグジュペリと、ナチスの味方だったリンドバーグ。不思議な気がして、それ以後関連した図書を読むようになった。

 この本は93年にアメリカで出版され物議をかもした。内容は、リンドバーグの息子を殺したのは実は父親であるリンドバーグ自身だったというもの。そう考えると、全てのパズルがきっちり収まるということを詳述している。その後、ジム・フィッシャーが反論する本を出しているが、私にはこの本の論証で既に十分なように思える。

 リンドバーグは極めて優生学的思想に凝り固まった男だった。この本には書いてはいないが、合指症という先天奇形を負って生まれてきた息子に複雑な感情を抱いていたのかもしれない。
『西側の人種と武器の壁のみが、劣等人種の侵入を防ぎ、白人が、黄色人種や黒人や褐色人種の圧力に抗して、その生活を全うすることができるのだ。』(234ページ)

 これは雑誌に発表したリンドバーグの言葉である。『黄色人種』の私としては、大西洋を初めて単独飛行横断したこのナチス賛美者に吐き気しか感じないし、彼が息子を『誤って』殺してしまったとしても驚かない。

 それにしても以前、この男の名前を使ったポップソングのユニットがあったけれど(今は消えてしまったようだが)、彼が黄色人種を心底嫌っていたということを知っていたのだろうか。




累犯障害者
販売元: 新潮社

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読んでよかったです。

この国の受刑者の二割以上が障害者であるという事実は驚きです。その触法障害者のほとんどは被害者タイプの人々であり、刑務所に入る前までに外の世界でさんざんいじめられていたという記述には心が痛みます。


いろいろなケースを著者が独自に調査し、可能な限り当事者にインタビューして書いてある本なので、よくここまで個人の事情につっこんで調べ上げたなという印象が強い本です。








累犯少年と家族に関する研究
販売元: 近代文芸社

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ルポルタージュ 戦後史〈上〉
販売元: 岩波書店

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冷血
販売元: 新潮社

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1959年11月15日深更、カンザスの片田舎で起きた一家四人惨殺事件。事件発生以前から犯人の絞首刑までを綿密に再現したノンフィクション・ノヴェルである。
1965年に発表された作品だが、カポーティは本書の執筆に先立ち、3年を費やしてノート6000ページに及ぶ資料を収集し、さらに3年近くをかけてそれを整理したといわれている。

この作品の価値は、著者の主観を一切排除して、事件を、事件前夜から、犯人二人組が絞首台を上り詰めるまで詳細に、そして多角的に再現し、あくまで客観的にひとつの物語として編み上げた点にあると思う。実際、物語は加害者、被害者、捜査官はもちろんのこと、関係する家族など周辺の人々の会話や証言、手紙など三人称多視点で成り立っている。その多層に織り込まれたドラマは、それだけでも、読むものを圧倒する。

私はセンセーショナルな犯罪もののドキュメンタリーを予想していたが、そこにあったのは、繰り返し描かれる“家族の絆”のようなものであった。
そのあたりが本書を、40年近くたった今でも圧倒的な迫力を携えながら、読む者の心の奥底に迫ってくる名著にしているのだろう。





レイプ・男からの発言
販売元: 筑摩書房

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歴史を変えた偽書―大事件に影響を与えた裏文書たち
販売元: ジャパンミックス

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歴史紀行 秩父事件
販売元: 新日本出版社

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歴史のなかの犯罪―日常からのドイツ社会史
販売元: 同文舘出版

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歴史犯罪物語―歴史の大罪11話
販売元: 新評論

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本書は、歴史的な犯罪事件11件を1話形式で採り上げて、紹介していくものである。フランスの事件がやや多いが、「切り裂きジャック」のような有名なものから「サッコとヴァンゼッティ」のような聞いたことのないものまで取り揃えている。
本書で特徴的なのは、孤独のうちに取り残された人々への著者の限りない愛惜である。
フランス革命時のジャコバン派の首領マラーを暗殺した少女シャルロット・コルデー。彼女が断頭台で処刑される場面で、著者はこう述べる。
「彼女は、いうならば永遠に空しい英雄である。実際、彼女の正当性を主張する人は誰一人いないのだ。(中略)ジロンド派とその継承者たちは、その立場を失わせた彼女を許すことはできない。考えてみれば、シャルロットに感謝するべき人々は、宿敵ジャコバン派以外にない。シャルロット・コルデーは一人で行動し、一人で護送車で刑場に連行され、歴史の中でただ一人取り残されたのである」
あるいは、敵国ドイツへのスパイ容疑で悪魔島へ収監されたドレフュスに対してはこう述べる。
「話しかける者が誰もいない、恐ろしい孤独な生活。のみならず、個人的な時間は一秒もなく、常に他者の視線が注がれている生活…。(中略)何よりも、ドレフュスは何も知ることができない。今、フランス全土は彼のために真っ二つに割れ、彼故の議論が世間の耳目を集めて闘われようとしている。ドレフュスの事件は、あらゆる新聞の一面に登場し、何人かの政治家の政治生命を断ち、次々と大臣を失脚させようとしている。しかるに当の本人は、その間悪魔島の絶対的孤独の中で、彼を一瞬も解放しようとしない視線のもとで暮らし、自分がすべての人から見捨てられ、誰も自分のことを考えていない状態に永遠に置かれるものと信じ始めている…」
思うに、フランスに赤穂浪士や白虎隊が出なかったように、わが国にもシャルロット・コルデーやドレフュスが出ることはなかったし、これからもないであろう。しかし、取り残された人々への愛惜は、国境を越えるものらしい。


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