和書 554232 (113)
大空真弓、「多重がん」撃退中!
販売元: 宝島社
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大槻玄沢の研究
販売元: 思文閣出版
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鳳啓助のポテチン闘病記
販売元: 毎日新聞社
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丘の上のエスポアール(希望)―心は決して死んどられん
販売元: エムジー
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原子物理学の父 仁科芳雄 (岡山文庫)
販売元: 日本文教出版
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洋学者 宇田川家のひとびと (岡山文庫)
販売元: 日本文教出版
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オカリナの子守唄
販売元: 日本図書刊行会
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起きよ、光を放て
販売元: 新教出版社
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贈られたいのち―肝臓移植で蘇ったわが子 (メディカセレクション)
販売元: メディカ出版
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小倉金之助―生涯とその時代
販売元: 法政大学出版局
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「小倉金之助」(1885〜1962)という名に接したのは、岩波新書『日本の数学』によります。その著者紹介で、戦前から戦後にかけての重要な研究者と知らされるとともに、内容はもちろんですが、文章からもどういうかたかとの関心を抱いたものです。さすがに全集までは手を出しかねますが、この阿部氏の著書とはそうした興味から出あうことになりました。
阿部氏は、巻末の著者紹介や出版案内をみると、山形県立高校教諭で、この出版社からほかにも『石原莞爾 上・下』(2005)『土門拳』(1997)などを出版している郷土史家のようです。また、小倉の『われ科学者たるを恥ず』(2007)の編集にも携わっています。
さて、この1992年初版発行・2007年新装版発行という小倉金之助の伝記ですが、あからさまな偉人伝ではないにしろ、そうした視点が支配していることは否めないように感じました。全体として穏当な書きっぷりで、それはそれで好もしいものなのですが、「生涯とその時代」との副題に見合う充分な記述がなされているかということになると、あるいは踏み込みが足りないと感じるかもしれません。どうもじっくりと深読みをする必要がありそうですし、そのための最低限の記述はされているように思います。たいへん難しい時代を生きたかたですから、読み手も少し心してかからなければいけないといったところでしょうか。
いかにも大学の名を冠した出版社のものらしく、一般向けの読みやすい書ですが、各事項の典拠も物々しくなく示され、また、年譜・主要参考文献・人名索引のついたしっかりしたつくりになっています。
すこし時間をおいて再読してみたいと思います。