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和書 561446 (2)



歴史和解の旅 対立の過去から共生の未来へ (朝日選書)
販売元: 朝日新聞社

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「和解」という言葉を用いて日本の「歴史問題の克服」を最初に本格的に論じたのが、著者である。

単に世界の「歴史問題」を羅列しただけでなく、「和解」とは何かという問題も論じている。船橋によれば、「和解とは究極的には、それぞれの個人の心からしみ出す悔悟と、心からにじみ出る赦しの交差するところに生ずる潤いを必要とする営為」、すなわち個人の内面レベルの営為である。

他方、「歴史和解」とは、日本と近隣諸国との間に緊張を引き起こしてきた、教科書問題や靖国問題のような歴史問題群に、「開かれた国益の観点から、息長く、実務的に、そして最後は政治的に取り組んでいく」という作業である。つまり、「歴史和解」では、和解という営為の政治的解決としての側面、集団的営為としての性格がより重要な意味をもつ。そして、その目的は、対立の過去を克服し共生の未来を拓くことにある。

『日本の戦争責任をどうとらえるか――歴史和解ワークショップからの報告』(朝日新聞社・2001)とあわせて読むとさらに理解しやすい。

和解論に関心をもつものが、まず最初に手にとるべき本であろう。自分の関心のもてるテーマを見つけることもできるだろうし、自分の研究テーマを良い意味で相対的、客観的に眺めることができるようになるだろう。




新しい史学概論
販売元: 昭和堂

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新しい史学概論
販売元: 昭和堂

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新しい史学概論
販売元: 古沢智子

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新しい歴史―歴史人類学への道 (藤原セレクション)
販売元: 藤原書店

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 アナール学派理解のための格好の入門書。
 伝統的な歴史学の枠組みや手法を乗り越えて、いかにアナール学派が成立し、何を目指すかを理解する助けとなる。
 具体的には、数量化や人口動態、紀行などの重要な観念について、学際的な観点から大胆かつ繊細に、これまでのアプローチからは明らかにしえなかった歴史上の社会の深層に迫るアナール学派の取り組みについて示してくれる。




新版 新しい歴史―歴史人類学への道
販売元: 藤原書店

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「アナール」とは何か―進化しつづける「アナール」の一〇〇年
販売元: 藤原書店

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「アナール」学派と社会史―「新しい歴史」へ向かって
販売元: 同文舘出版

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網野善彦を継ぐ。
販売元: 講談社

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「百姓=農民ではなかった」と強調した網野善彦。江戸時代の農民人口8割への疑問と、自分の生まれ育った家や地域に対する謎が解けた言説であったのだが、その網野善彦の格好の入門書だと思う。網野善彦に直接教わったことはないが、その弟子だということを明らかにして認める元在野の学者、東北学の始祖でもある赤坂憲雄。宗教学者の肩書きを超えて、現代思想の英知をもってサブカル的に独自のアカデミズムを切り開き、網野善彦の甥でもある中沢新一。網野善彦亡き後、彼の切り開いた日本の歴史学をどのように継承、または絶やさず発展させえるかのかの意味多きマニフェストである。

日本が稲作国家であったというそれまでの歴史の観点、いいかえれば都市と農村という二元論を、縄文時代にまで遡らずとも、「定住」と「漂泊」という二元論から均等に見据えれば、「農民」と「移動する民」という中心/周辺という対立構図さえ、私たちが教科書で学んできたようなそれまでの歴史学が作りあげたものとして見えてくる。それは、網野善彦が当時の日本史学会に身一つで申し立てをし、中沢新一・赤坂憲雄両氏がそれぞれに現在の歴史民俗学ないしはアカデミズムへ申し立てしている、その構図ともよく似ている。

「歴史は自分が語りたかったことを語り損なう」というフロイト的言説を、記録されなかった歴史の中にうごめく「えたいの知れない力」の正体を、周辺論としてでなく説いていくのが民俗学の役割。どうしても赤坂憲雄の方に傾いてしまうのですが。




アレクサンドロス大王の夢 (講談社DVDブック)
販売元: 講談社

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