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和書 561446 (3)



アーリアンとは何か―その虚構と真実
販売元: 人文書院

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純粋に歴史言語学的な構築物である印欧語族について、「アーリアン」が人種であるとか、特定の民族であるとかいう言説が虚構であるというのは、著者に言われなくとも多くの印欧語学者たちが述べていることです。そしてアーリアン仮説が植民地支配やナチなどによって言いように扱われてきたのも歴史的な事実でしょう。しかし、ではその印欧語族仮説自体が論拠に乏しいかというと、著者が論拠とするのはほとんどが翻訳問題だけで、意味論的な広がりや象徴の多様性など歴史言語学が基本的な比較として用いる方法があたかも存在しないかのように扱っています(たとえば、どういうわけかデュメジルやバンヴェニストの著作は出てこない)。サンスクリットの"agni"には火の神だけではなく、ほかに様々な意味がある……そんなの言語学者は百も承知です。そのくせdasaの解釈については「黒い雲」であって「黒い人」ではないと言えるとは、少し理解しがたいです。
最後のほうで著者は、ギリシャラテン語とインドイラン語が似ている理由についてメソポタミア経由であり、文化伝播の一種であると結論付けています。もちろんこれではゲルマン語派、バルト・スラヴ語派は説明できませんし、文化(言語)伝播では変化することの考えにくい基本的な語、たとえば英語のbe動詞にあたるisとドイツ語のist-sind(複数形)、サンスクリットのasti-anti、ラテン語のest-sunt、古教会スラヴ語のjestu-sotuの類似は理解できません。
たぶん、著者はあえて、アーリアン仮説を提唱した旧時代の白人優越主義者の真似をして逆の解釈もできるぞ、と言いたかったのでしょう。お口直しにアンドレ・マルティネの『「印欧人」のことば誌』で理論を、膨大な側面からの比較資料としてEncyclopedia of Indo-European Cultureをお勧めしておきます。




イエスの王朝 一族の秘められた歴史
販売元: ソフトバンククリエイティブ

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ダヴィンチ・コード様々、という思いで繙きました。この値段で、しかも、この内容。実に豊富です。味わいも深いです。デイバー教授が、イエスが歩んだという道を、実際に自分の足で歩いて見る姿、読みながら思いの中で彷彿とし、感動しました。
また、十字架一つとっても、手のひらに釘を打ち込んだと、勝手に想像していますが、ゴルゴタの丘の下から発掘された骨の写真は、胸に迫ってくるものがあります。皮膚が破れ落ちないように、骨に釘付けしていくのですね。こういう類の写真自体、文献として日本には紹介されていないのではないかなと思います。
聖書考古学の成果を生かして、実際の聖書に向き合っていく。これが21世紀はもっと進むでしょう。ダヴィンチ・コードは、単なるフィクションですので、物語性の面白さ、奇抜さに夢中になりましたが、イエスの王朝は、聖書学に於いても、キチンとした方向性を持っているものですので、心を躍らせる思いで、夢中になって読みました。労作に感謝しています。そして、何より、日本語でこの内容を読めることに感激です。神学校で教鞭と取るものとして、早速紹介して、神学生、教授にお勧めしているところです。有り難うございました。




イギリスのマルクス主義歴史家たち―ドッブ、ヒルトン、ヒル、ホブズボーム、トムスン
販売元: 白桃書房

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歴史序説〈第3巻〉 (イスラーム古典叢書)
販売元: 岩波書店

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歴史の見方考え方 (いたずら博士の科学教室 3)
販売元: 仮説社

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歴史 ― HISTORY (〈1冊でわかる〉シリーズ ― Very Short Introductions日本版)
販売元: 岩波書店

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2、イルカの背から政治の塔へ
6、猫殺しー過去は見知らぬ国なのか?
好奇心そそられて買ってしまったら、歴史のレも怪しい自分にはかなりいけてた。歴史の入門書というのも買ってしまった理由。
まえがきに、歴史とは何であるか、どのようにしてそれを調査するのか、何のためにそれが存在するのかという問いに対するわたしの見解である。と書かれてるとおりの内容。
1、殺人と歴史。の読み始めは、推理小説みたいに始まったので取っ付きやすかった。
何度か読みたいと思った。




今こそ中国人に突きつける 日中戦争真実の歴史
販売元: 徳間書店

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かつて、「日本は中国を侵略する意図はなかった」と発言して、辞任に追い込まれた閣僚がいました。その発言は正論です。暴走を続ける中国に対し、ついに我慢の限界によって、暴支膺懲(暴れる中国をお仕置きを!)と反撃に出た日本。しかし、共産主義者の陰謀によって泥沼にハマッてしまった。
日本は中国の内戦&共産主義の陰謀に巻き込まれた。

比較的、親日的な中国人留学生でさえ、「やっぱり、日本は反省すべきなんじゃないですか」と言うので、「ちょっと待って。戦争はそれぞれの『正義』のぶつかり合いだよ。負けたから『悪』とするのは間違い。日本の戦争観でわかり易いのが中国の内戦」

A.中国共産党・毛沢東・延安政府(&ソ連)=共産主義を世界に広める!
B.中国国民党・蒋介石・重慶政府(&英米)=英米中心主義を維持する!
C.中国国民党・汪兆名・南京政府(&日本)=アジアはアジア人のもの!

「これらのどれが正義? Cだけが悪なの? 『正義』なんてものは視点の違いに過ぎないでしょ?」
と言うと、完全に納得してました。

中国の歴史&民族性、満州事変&満州国、近代日本の歩みなど、日中の近代史をコンパクトに学ぶための必読書。





歴史の進歩とはなにか (岩波新書 青版 800)
販売元: 岩波書店

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大学時代に読んで、最も蒙を啓かれた書物の一。今となってはある意味当り前ではあるが、「進歩」という概念がいかにあやふやなものであるか、疑うことの重要性と社会科学における相対的なものの観方の存在(意味)について、私は本書により初めて教えられた。若いうちに是非。




政治問答―他一編 (岩波文庫 青 412-4)
販売元: 岩波書店

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ベンヤミン「歴史哲学テーゼ」精読 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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ベンヤミンの主唱する「文化史的弁証法」(16〜24頁)は、一言(統計学的ターム)で云えば、単純な最小二乗法ではなく例えばボックス・ジェンキンス法のような計量経済学的手法により歴史を解析するということに他ならない。即ち、終わりなき分割(二分法の連続適用)を通じ、「積極部分」を抽出し、更に残余(residuals)から「積極部分」を抽出し、「消極部分」が完全なホワイト・ノイズになるまでこれを繰り返すということだ。そして、こぼれ落ちた後掬い上げられる「積極部分」が第4テーゼにいう「確信や勇気やユーモアや智慧や不屈さ」なのであろう。


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