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和書 561532 (340)



街道をゆく〈36〉本所深川散歩・神田界隈 (朝日文芸文庫)
販売元: 朝日新聞社

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本所深川については、司馬遼太郎は「歩かなきゃよかった」とでも思ってたんじゃないかと思う。
確かに江戸落語の吉つぁん八つぁん熊さん、半公に源坊、
本所の叔父さんといったような人情に厚い人びとの故郷だが、
ある時期からは宅地と鉄筋の橋があるばかりのありふれた「東京」である。
住んでいるのも、鳶の頭も深川芸者もむろん江戸っ子ではなく「東京人」。
その辺の苦しさはかなり正直に、ただし陰影を彫るようにして書いているので、
珍しく「苦しい街道をゆく」を読んでみたいという好きな読者に向く。

で、早々と神田界隈に移行。
差し替え企画か何か分からないが、あらかじめ断りでも入れるように、
当時電気街だった秋葉原は秋葉神社くらいに触って切っておき、
神田の学校の密集してる辺りやら何やらの話へと続く。
別に司馬遼太郎が悪いんでも、本所が悪いんでもないのだが、ちょっと寂しい展開。

表紙は聖橋のタモトにあるドーム屋根のニコライ堂だが、
メインストリートに面してるせいか、今や排気ガスですっかり煤っぽくなった訳の分からない建物、
というような感じで、古い結婚式場と言われればそうも見える。
隣には何かの医者か何かが入ったビルが建っている。




東京漂流 (朝日文芸文庫)
販売元: 朝日新聞社

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1980年代、バブルに浮かれる東京の裏側に隠された不毛を写し、描く一冊。文章主体だが挿入された約30枚の写真のインパクトは強い。秋川峡谷バスガイド死体遺棄や金属バット殺人などが特にそうだ。クライマックスはしばらく筆者がマスコミからほされる原因ともなった「犬に食われる人」のボツ決定顛末だ。それはサントリーオールドのCMポスターとして意図されたもので、試作品ではパンパンに膨れ上がった死体を狼のような野犬の群れが踵からかぶりついているという壮絶な写真の横に可愛い丸いウィスキーボトルが写っており、「悠久のガンジス、犬に食われる人、自由だなあ、インドという国は・・」というブラックユーモアかと疑うようなキャプションがついている。これがお茶の間にふさわしくないと考えるのは無理からぬ事だが、問題は経緯であって、そこで作者の九州人らしい気骨が示されていて好感がもてる。使われなかったとはいえ、いや、むしろそれだけにこのポスター一見の価値あります。




街道をゆく〈29〉秋田県散歩・飛騨紀行 (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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おなじみのシリーズで、今回は、秋田県内、および、益田街道沿いをめぐる2本が収録されています。
「街道をゆく」を始めとする、著者の著作では、優れた業績を残しながら、歴史上、有名でない方がとりあげられるのも、一つの楽しみですが、それが端的に表れたのが、「秋田県散歩」です。著者の膨大な博識の引き出しから出される、そういう人々の業績に触れ、「一体、どういう人で、どんな人生を送ったんだろう」と夢想することは非常に楽しい作業で、今回も楽しませて頂きました。
飛騨は、自分自身も旅したことがあるのですが、単なる観光旅行では気づかなかった飛騨の街の歴史がわかり、この本をもって、再度、旅してみたいと思わせるものでした。
シリーズのファンの方には、お奨めの1冊です。




新南島風土記 (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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波照間島の然るお宅にお邪魔した。そこの主は昨今の沖縄ブームに対して
「そんなに好きなら住んでみれ!」と一喝した。
離島に住む苦しさをわかっているのか、という意味である。
そのとき、脳裏に浮かんだのが本書の記述である。
先島の歴史を語る上で必ず出てくるのが、離島苦、人頭税、戦争、マラリア。

歩んできた道はけっして生易しいものではなかった。
困難に耐えながら畑を耕し、ウタを歌い、生きてきた。
民謡の宝庫となった。
連綿と続く民族の営みの、なんとたくましいことか。
アカマタ・クロマタなど民俗学的な記述も多い。
忘れ去られようとしている八重山の貴重な記録がここにある。




全・東京湾 (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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10年間、東京湾のヘドロにはいつくばって生き物達の姿を追い続けた渾身のルポルタージュ。
綺麗な海の綺麗な生き物を写すだけでなく、死に絶えたかのような東京湾に目を背けず、そこに暮らす逞しい生き物達の生き様を追い続ける著者の姿に感動を覚える。

「自然は大切で、一度破壊したら元に戻すのには途方も無い時間と努力が必要」ということは皆が知っていることだ。
しかし人間生活の向上と発展の代償に壊されてしまった自然に対しては「しょうがなかった」と諦めの気持ちを持つ人が殆どだろう。
実際、私も「開発の最たる地域の東京湾なんて、もう魚も生きられない死滅した水溜りでしかないだろう」と思っていた。
しかし視界1m以下、ヘドロに体が沈むような海にも様々な生命が息づいていることをこの水中写真家は教えてくれる。
また、昔からの江戸前と言われる海の幸、漁業、漁民を追いかけ、東京湾が驚くほど豊かな海であることを伝えてくれる。

情熱と執念に溢れたこの作品は、まさに金字塔とも言えよう。
あらゆる人に読んでもらいたい一冊。




千島紀行 (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞

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名古屋人の真実 (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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 とかく、この手の本はお国自慢か徹底的にけなすかのどちらかになってしまうけど、著者が名古屋出身だけあって、名古屋の愛すべきところ、改めるべきところの記述は外側からは見えないところまで、きっちりと書いているところがいい。
 名古屋出身者が名古屋を離れてみた名古屋論としては、清水義範の「蕎麦ときしめん」以来の本ではないだろうか?




ヤポネシアの旅 (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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朝日連峰の狩人―“朝日の番人”が語る山と動物たち
販売元: 山と溪谷社

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朝日新聞社寄贈国内地図目録―千島・沖縄を含む (1976年)
販売元: 大阪市立中央図書館

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