和書 720690 (251)

アプローチとしての福祉社会システム論

甘えるな障害者 おごるな健常者―脳性マヒの著者が綴る人生

アマチュア実践福祉録・こちらちくま

アマデウスの魔法の音 再生力(CDブック)

アマデウスの魔法の音 免疫力

アミティ・「脱暴力」への挑戦―傷ついた自己とエモーショナル・リテラシー

本書のタイトルであるアミティは、薬物依存者や犯罪加害者の社会復帰を目的に1981年に米国で誕生した「治療共同体」である。ラテン語で友情・友愛を意味するアミティは「さまざまな嗜癖問題を抱える人々が、一定期間生活を共にしながら、互いに影響しあうなかで、解決の糸口を見つけていく」場であり、上下関係のつきまとう従来の病院や矯正施設とは一線を画した当事者による問題解決を模索・実践している。治療という枠にとらわれない学びを重視するアミティのユニークな点は、「感情を、健全な方法で特定し、理解し表現する能力」であるエモーショナル・リテラシーを育むことをプログラムの中核に据えていることだ。著者は「ネガティブな感情の抑圧から蓄積、そして怒りという方法による表出という悪循環を断ち切るためには、封じ込められた感情を他者に受け入れられるかたちで解放することが必要である」と指摘し、自己の感情を受け止める他者の存在をアミティで初めて見いだす参加者たちの情動の震えを鮮烈な具体例によって描き出す。

著者はまた、一般に犯罪問題が被害者と加害者を対立的に扱いがちなことについて「二者択一の発想からは、この問題は解決できないはずである」とし、「彼らを「更正させる」のではなく、彼らのなかにある回復能力をどう機能させ、生き直すきっかけをどうみつけていくか、という発想の転換が必要」と説く。日本でも少年院在院者の50%以上が幼少時に何らかの虐待を経験している以上、彼らが自身の傷を受け入れられるアミティのような治療共同体がまずは必要であろう。自らの痛みを直視しない人間が他者の痛みに共感できるはずはない。「感情の抑制を美徳とする」社会に生きる私達一人一人がそうであるように。

フィトテラピー―ハーブでわかる本当の自分 (AMUSE BOOKS自分発見シリーズ)

雨もいい天気

雨あがりの空に―障害の重い人々のくらしを耕す日々

アメニティーフォーラムINしが7報告集 (おもしろセミナーシリーズ (2))