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和書 769110 (53)



Green Bench(グリーンベンチ)
販売元: 河出書房新社

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『Green Bench』
なんて爽やかな題名だろう…。
オープニングも、八月の昼過ぎ、母親が見守る中、姉と弟がテニスを
しているところから始まる、という具合。
家族が再生してゆく話だと思って読んでいました。

しかし、蝉の鳴き声の中、互いの関係の間で揺れる「やじろべえ」は
振りを大きくしながら狂ってゆく…。

おそらく、舞台劇用に作られたものだと思いますが、テレビドラマ用でも
全くおかしくないつくりです。(どっちなんでしょう…?)
ギリシア劇や、シェイクスピアの悲劇を見ているような感じでした。
これは、柳美里さんだからこそ描ける世界なのでしょう。
ジャンルとしては、悲劇だと思います。





The Ground Beneath Her Feet
販売元: Saint Martin's Press Inc.

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サルマンラシュディがロックンロールについて語るなんて、それも小説で。私には物凄い驚きでした。でも、中身は私なんかの期待を遥かに超える、そう徹底的にラシュディ的にぶっとんだ、とんでもなく凄いお話でした(最高!!)。生まれた時にすでに指がギターを爪弾いていたというオルムス君が世界的なロックンローラーになって世界中を駆け巡ります。その彼に幼馴染のカメラマンのレイと、女神様のように「女」を象徴したヴィーナが絡みあって、文字がページが言葉が、そう全てが激しく振動しながら(ロックンロールなんです)ストーリーが展開して行きます。余りに聴覚が繊細になり過ぎたオルムス君は、防音ガラスの箱に閉じ込められたままステージに登場したりします(凄げえ!)。いきなりテキーラの洪水になったりしてひっくり返りますが、びっくりしないで読み進めて下さい。ラシュディ好きにはたまらない、彼の世界、が待っています。ロックンロール観という点では賛否両論あるかもしれませんが(ラシュディさんのロックってちょっと「70年代のブリティッシュ」という気がしないでもありません)、彼のノベルとしては『100%マル』です。ブンブン震えて見て下さい。




フェアウェイに見る夢 (GSコミックス)
販売元: 学習研究社

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密度濃いそれぞれの人生ストーリーが
ゴルフを通して描かれていました。
読み終わって涙がつつつーと流れました。
漫画の絵もとてもいいです。
ゴルフファンにお勧めします。




Gボーイズ冬戦争―池袋ウエストゲートパーク7
販売元: 文藝春秋

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 もうドキドキする物語ではなくなった。マコトの語り口と池袋の描写を楽しむための小説だと思えばいい。振り込め詐欺のみ、少しシャープな切り口か。キャッチセールスや少年放火犯の話題は、なにも池袋で話題にしなくたっていいことだ。
 Gボーイズ冬戦争の章も、影とかタカシの超人的な強さを、カンフー映画みたいに誇張しすぎだと思う。
 でも面白いから読んじゃうけどね。





The Handmaid's Tale
販売元: Vintage

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この作家が気になっているのでこれも読んでみた。すごい作家だと思う。

ボストン近郊の、ハーバードキャンパスを思わせる地域が舞台。設定は20世紀後半。ちょうどこれが書かれた時期(1985年)だと思われる。キリスト教原理主義者によるクーデタにより誕生した新国家ギレアデは女性を「生む機械」として扱い、出産能力のない女性は強制収用所を想起させる「コロニー」に送り、出産能力のある女性の一部は「司令官」の家に侍女として住まわせ月ごとの「儀式」により妊娠させようとする。ちなみに、聖書にそういう一節(子どものできない妻が侍女を代わりに孕ませようとする話)がある。語り手の侍女もまた、フレッドなる司令官の家に住まわされ、日々の行動を監視され、「儀式」に参加させられる。

と、設定は全くもって暗い。しかし、語り手は淡々と状況を受け止める。

<夜の闇が舞い降りて来る。いや、すでに舞い降りている。どうして夜の闇は、日の出のように昇ると言わないで舞い降りるというのだろう?日没のときに東を見れば、夜の闇が舞い降りるのではなく、昇るのが見えるというのに。闇は雲に隠れた太陽のように、地平線から空に昇っていくものなのだ。見えない火事からたち昇る煙のように。地平線のすぐ下に並んだ火災から、大かがり火から、燃える都市からたち昇る煙のように。> (p.349)

この箇所がなんだか印象に残った。夜の闇は、この侍女を覆う状況の比喩である。闇は、突然降りて来るのではない。われわれの「燃える都市」から、自分たちの中から昇って来るのだ。

1985年といえば、オーウェルの『1984』を想起させるが、イランで原理主義革命が起こって間もない時期である。原理主義にひそむ非寛容を非難するのはたやすいが、それがわれわれの「自由主義」陣営からいつ「立ち昇って」くるかは分からないのである。




Hard‐boiled wonderland and the end of the world―A novel
販売元: Kodansha International

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 ノルウェイの森→ねじまき鳥クロニクル→本書と、英語版を読み進んで来ましたが、今回が一番Hard-boiledでした。特に最初の導入部の40ページ、老博士による解説部分がやや難解でした。英語で抽象的、形而上的とでも言うんでしょうか、漠然とした表現を、的確に読みこなすのは、やっぱり難しいのは確かですね。でも、HARUKI。作品のコンセプトをいったん掴めば、細部の表現にこだわらなくても魅惑的なストーリーを楽しめます。
・・gaze at the sky ・・ そして世界の終わりを待ちながら読みたい一作かも知れませんね。高卒レベルより少々高い英語力がいるでしょう。




鬼 (HARUKI BOOKS)
販売元: 角川春樹事務所

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Helpless―ヘルプレス
販売元: 新潮社

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人間の内面を描く、
というのは、とてもたいへんな作業である。
しかし、
文学というのは、
総じてそれに気には、ドラマになりえない、
ともいえる。

それにしても、痛い。

内面を描くことが重視されていて、
なかなか、読みにくい。
現実と虚構を行ったり来たり、
主人公自身も、分らなくなっている。

記憶にはないが、夢にみるもの。
妄想。
現実で体験していないのに、
もしかしたら、
それが現実だったかもしれない、
そんな錯覚。

全体的に狙いは分るのだが、
読みにくい。

映像で観た方が分りやすい、
というか、伝わる。

そんな気がしました。




HER (KADOKAWA GREETING BOOK)
販売元: 角川書店

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HH 321 English Patient Hodder Headline Audio
販売元: Hodder & Stoughton Audio Books

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