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和書 882814 (88)



仏教に学ぶ老い方・死に方 (新潮選書)
販売元: 新潮社

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たのもしい。仏の教えについて長年、心底わかりやすく解説してきた著者が、いよいよ「老」と「死」という仏教のそして人生の大問題に正面からとりくんで、さしあたりの「答え」を見つけてくれた。仏教の立場から世間や人生の無意味さを説き、世捨て人になっちゃいなさい、そうすれば楽になれるから、と背中を押してくれる。著者の言葉は終止、軽い感じなのだが、その裏にある思想と信念はこれ以上にないくらい重厚である。
新しいことなどは、実は何ひとつとして語られていない。なにしろこの本のベースは、2500年前にすっかり完成されてしまった生き方の教えである。真新しいものを求めるのは間違っている。けれど、語り方は新鮮である。そして時代に適している。著者は21世紀の日本人をみつめながら、それに応じた話をしてくれる。相手をよくみて教えを説く、仏教の基本である。




文学館探索 (新潮選書)
販売元: 新潮社

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分類という思想 (新潮選書)
販売元: 新潮社

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 構造主義科学論を唱える著者の、比較的初期の作品。生物学の大問題である分類学を扱い、構造主義分類学を提唱している。構造主義科学論とは、人間の認識を基本にすえた科学のこと。世界は、我々の目に見えるような存在なのであり、見えるがままに解釈するのがもっとも妥当であるとする立場。
 現在の分類学の主流は進化論の流れを汲む分岐分類学である。生物は単一の祖先を持ち、単純から複雑へと進化してきたという思想に基づき、樹形図を用いることで生物を分類しようとする。しかし、分岐分類学には様々な問題がある。著者はそれらを暴き、分岐分類学が現状とそぐわないものであることを立証する。そして、代わりに構造主義分類学を持ち出すのである。そのあたりの論説は見事であり、納得させられる。
 とはいえ、著者自身が認めるように構造主義分類学はベターな存在でしかない。ベストではないのである。その限界をもきちんと提示している点が偉いと思う。
 生物学・分類学の専門的な内容であり、純粋思考的に論が進められるので、一般読者には向かないだろう。しかし、驚くような発想の転換を楽しめる良書。




ヘボンの生涯と日本語 (新潮選書)
販売元: 新潮社

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 ヘボン式ローマ字に名を残し、明治学院大学の創設者としても知られるヘボン。その生涯を綿密にたどった一冊。
 まず、ヘボンをアルファベットで綴るとHepburnだというのに驚いた。確かに発音すればヘボンに近くなるが、まさかオードリー・ヘップバーンと同じ名前だったとは。
 内容は非常にしっかりしている。1859年の来日から1892年の帰国まで、ヘボンが日本で暮らした33年間の出来事、仕事が詳細に紹介されている。中心となっているのは和英・英和辞書の編纂と日本語訳聖書の作成。特に人間関係が細部まで洗い出されており、日本人協力者、同僚宣教師、印刷業者などとの絡みをおさえつつ、ヘボンの仕事の意義が明らかにされている。幕末から明治初期という動乱の時代でもあり、国内・対外的な政治状況もしっかりと描かれている。
 と書くと、実に素晴らしい本のように思えるが、実際に読んでみると、もうひとつ面白くない。文章・構成が良くないので、読みにくく、内容が把握しにくい。ヘボンの理想化も甚だしい。歴史書としても読み物としても不満足。




ベルギー―ヨーロッパが見える国 (新潮選書)
販売元: 新潮社

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法と正義の経済学 (新潮選書)
販売元: 新潮社

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市場原理で全てを割り切ろうとするリバタリアンまたは新自由主義者の著書。
この著者は、社会的正義や国家の公共的役割を否定しているようだ。
だが、そのような思想が誤謬であるのは言うまでも無かろう。
こういった誤謬は人間や社会についての理解の浅さ、視野の狭さによるもの。

また、長い歴史から培われた人類の英知に反するものである。
したがって、真の保守主義とも相容れない思想である。

つい最近まで、このようなネオリベ的論調が跳梁跋扈していた。
しかし、日本人はそれが眉唾物であることを看破しつつある。
これは日本人の賢明さを証明するものであり、喜ばしいことである。




捕虜の文明史 (新潮選書)
販売元: 新潮社

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魔の世界 (新潮選書)
販売元: 新潮社

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世界各地の「魔たち」を蒐めた興味深い本ではあります。中國やヒンドゥー圏、イスラーム圏、ヨーロツパ圏、古代オリエント諸国、そして日本、等々の魔物や魔女、狐狸妖怪、化生のもの、幽霊、etc. が次々と紹介されていて飽きることがありませんヨ。やはり4ツ星がせいぜいといったところです。とはいえども、とかく「西洋世界」だけのトピック!ァ!集めて「世界何某」というタイトルを平気で付けている本が多い出版界にあって、東南アジアやネパールなどの魔界の幻獣を含めた本書は良心的な作品だと申せましょう。




マインドウオッチング―人間行動学 (新潮選書)
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マカオ物語 (新潮選書)
販売元: 新潮社

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マイナーな地域の歴史を追うことは、歴史の本流を外す、という行為ではない。往々にしてメジャーな地域の歴史(マカオの場合、中国とポルトガル)が、様々な雑音に惑わされて右往左往するのに対し、マイナーな地域(マカオ)に一本のしっかりとした線が見えることがあるからだ。

マカオの場合、それはもちろんカジノである。カジノは中国やポルトガル本国で禁止されたりしながら、マカオに必要悪(?)として存続する。その歴史を見るだけで国際関係の複雑な糸が少し解れる気がする。


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