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和書 882814 (90)



追跡・アメリカの思想家たち (新潮選書)
販売元: 新潮社

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ジャーナリストが思想を描くとこうなるのか。まれに見る本だ。漱石の「こころ」の英訳が生まれる背景にあった思想史のドラマを描くエピローグは白眉だ。ハイエクと江藤淳が、不思議な縁でつながっていく。そのドラマを読むと、思想のグローバルな動きに粛然とさせられる。




テロと救済の原理主義 (新潮選書)
販売元: 新潮社

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宗教の意義とは、個人に道徳を教えることにあると思うのだが、あらゆる宗教に共通する「一殺多生」精神の徹底化は、慈愛・救済という美名に隠れがちであるのだが、それがナショナリズムの高揚と結びつくときテロが誘発するという。
 その一例としてあげた日蓮主義は、特筆すべき眼目であり、これは近代化、すなわち西洋文化の輸入による土着性、血縁社会の崩壊と同時に生まれ、西洋の否定による回帰的な土着信仰によるナショナリズムと日蓮教一殺多生精神の融合であるのだが、その狂信的な信者であった宮沢賢治と戦前の政・財界の大物ばかりを狙った連続テロを引き起こした血盟団(彼らもまた日蓮主義者)の一行の思想が符合するという考察は興味深い。童話作家である宮沢は、度々その作品の中で一殺多生精神の是を開陳しており、私生活においても深夜に「南無妙法蓮華教」を唱えながら徘徊する姿は鬼気迫るものであったという。そして、宮沢の作品に見られる慈愛、救済の究極形態が同じ日蓮主義者であった血盟団たちによるテロへと誘導していくという。(さらに言えば自爆テロを引き起こす者の特徴として、「雨ニモマケズ」に描かれるデクノボーのような者が多いという)
 この宗教のアンビバレントな二面性は、ナショナリズムと容易に親和しがちであり、カルト宗教か如何にかかわらず危険思想、果てはテロリズムへと誘導していくという考察は、その目的が他者への救済にあるだけに何とも皮肉と言わざるを得ない。




日本の教育ドイツの教育 (新潮選書)
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人間動物園 (新潮選書)
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文化の中の数学 (新潮選書)
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文明が衰亡するとき (新潮選書)
販売元: 新潮社

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美しい国日本(ドナルドキーン)、国家の品格(藤原正彦)、日本はなぜここまで壊れたのか(マークス寿子)、等々、日本の問題点をついた本がようやく書店の目立つところに置かれるようになってきた。高坂先生は、こうした問題を、1981年に既に指摘されている。すなわち、美徳の喪失、政治の質の低下、文化的退廃、官僚制の肥大化と財政破綻、勤倹から消費偏重へ、想像力と競争力の低下、などのキーワードが、ローマ帝国、ベネチア、オランダ、アメリカという文明の衰亡に範をとって論ぜられており、一読することを薦める。20年以上前に記された著作は、冒頭に掲げた本よりも、より長期の視点を提供していると思う。またこうした本とあわせて読むと、より整理ができる。




文明の旅―歴史の光と影 (新潮選書)
販売元: 新潮社

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ヨーロッパ像の転換 (新潮選書)
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論理と哲学の世界 (新潮選書)
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私のヨーロッパ (新潮選書)
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