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和書 882814 (101)



「書」と漢字―和様生成の道程 (講談社選書メチエ)
販売元: 講談社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

最初に漢字がヨーロッパで受ける訳を説明している。
日本において、書道ブームが衰えないのは、教育的には、筆をしっかり持つこと、
心を安らかにすること、一つの概念に対して真摯に向き合うこと。
これだけでも十分だと思っています。
内容には、三筆(空海、蘇我天皇、橘逸勢)と三跡(小野東風、藤原佐理、藤原行成)
との間にある歴史的空白に着目したり、歴史好きの方にはたまらないものがあるかもしれない。
実際の書の写真もあるので、書家の方にも参考になると思われる。




「株式会社」長崎出島 (講談社選書メチエ)
販売元: 講談社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

タイトルにある、括弧つきの株式会社、の意味するところは、
出島が官営ではなく、民営(町人による)であったということ。

さらに、出島内のみならず出島外の長崎の街全体の人々が、
役人的役割と特別な利益を享受しつつ貿易に携わっていた。

こういった指摘や解釈に加えて、
部分的にしか取りあげられない「遊女」を長崎の成功を支えたとして、
男社会の出島内の秩序維持機能の面から積極的に評価している。

開港前から明治維新までの長崎を周辺地域との具体的な関係をふまえつつ、
史実に基づいて詳しく紹介し、少子高齢化とともに人口減少で凋落する
一地方都市、長崎のこれからの活性化のヒントを示している。

そのためには、中央・補助金へのぶらさがりではなく(被爆・平和に偏らない)、
民間による積極的な観光産業振興が不可欠、という。

実際、幕府直轄(中央に従っただけ)という史実を考慮すると、
独自の努力による産業振興・創造はむしろ困難であろう。
現在(2008年)の中華街や繁華街を歩いてみれば、
殿様商売根性から抜け出す野心は微塵も感じられない。
逆に、ウォーターフロントの開発は、現在は新鮮に見えるが、
テナントが埋まっていなかったり営業時間が短かったりするので、
他の都市との差別化に失敗していると言うことすらできる。




“標準”の哲学―スタンダード・テクノロジーの三〇〇年 (講談社選書メチエ (235))
販売元: 講談社

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歴史を詳しく知ると、真実が浮き出てきて、現実の問題に対応できるようになることが分かった。
標準が、鉄砲を戦場で修理する必要性から強調されたことがあることを知りませんでした。
目からウロコ(鱗)が落ちるような気がしました。

QWERTYキーボードのように、既存の様式がそのまま生き残っていることの経緯は書いているが、現在もなぜ、QWERTYが変わらないかの分析は十分ではない。
同様に、ISOのOSIとTCP/IPの関係においても、RFCからISOにまでのぼりつめた経緯を詳細には解説していない。
それらの詰めの甘さが残るが、全体像の理解には影響を与えない。
それらの弱点を補う書籍が出てくることを期待する。

愛知県春日井市図書館所蔵





「死体」が語る中国文化 (新潮選書)
販売元: 新潮社

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「民都」大阪対「帝都」東京―思想としての関西私鉄 (講談社選書メチエ)
販売元: 講談社

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 書名はかなり大仰で中身とやや異なる。鉄道を素材とした文化論としてみた場合
には消化不良が否めない。事実と意見が交互に出てくるような感じがする文章は、
とても読みづらかった。

 だだし、本書は阪急電鉄の歴史としてみた場合、大変おもしろい。この20年
くらいの阪急電鉄しか知らない私にとっては阪急グループに関する「トリビア」を
たくさん仕入れることができた。




「清潔」の近代―「衛生唱歌」から「抗菌グッズ」へ (講談社選書メチエ)
販売元: 講談社

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“玉砕”の軍隊、“生還”の軍隊―日米兵士が見た太平洋戦争 (講談社選書メチエ)
販売元: 講談社

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内容については面白いです。着眼点が大変面白いです。
ただ本文の記載方法にあまりよくない印象を受けます。
具体的には洋書からの引用に関しては本文中の引用箇所に引用書籍・引用箇所の記載があるにも関わらず、和書からの引用に関してはあたかも自分が取材したように記載されています。
(引用した和書は巻末のリストには一応リストアップされています)
著者のアメリカ留学時代の論文ということでしたので、提出先に引用がばれる恐れがある洋書については誠実に記載し、ばれる恐れの少ない和書に関しては盗用したのではないかとかんぐってしまいます。
着眼点や比較方法がいいだけに残念です。




「男らしさ」の神話―変貌する「ハードボイルド」 (講談社選書メチエ)
販売元: 講談社

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 ハードボイルドとはただ古臭くなってしまったものという認識しかなく、それ以上のことを考えることはなかった。
なぜハードボイルド探偵モノは雨が降り、バーで酒をのみ、タバコを吸い、乱暴に女を抱くのか?
日ごろ思っていた疑問がこの本を読むことでとけました。
 拡張の限界を迎えた世界と拡張しようとする個人の葛藤がこのジャンルを育ててきたんだなあ、と読了して思いました。




「白村江」以後―国家危機と東アジア外交 (講談社選書メチエ)
販売元: 講談社

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 日本は遥か古代の昔から大陸勢力と張り合う姿勢を露わにしており、間に挟まれる朝鮮半島は日中両勢力の均衡線となってきました。半島における紛争に日中が介入したり、日中両国が半島を舞台に激突したりと、朝鮮の人々が直面してきた地政学的な現実には極めて厳しいものがあるように思われます。「白村江の戦い」は、6世紀以来任那の衰亡に伴って半島でのプレゼンスを縮小しつつあった日本が、百済滅亡という動乱に際して一か八かの大勝負に出、大唐帝国と正面から干戈に及んだ結果、半島政治へのコミットの最終的崩壊に至ったものといえます。
 本書は、この戦いを中心に、紛争の背景たる日本の外交政策の失敗や、戦後の日本における臨戦的緊張感の中での国家体制整備とアンビバレントな対中スタンスの形成などを論じています。問題意識がはっきりしており、面白く読めました。
 他方、例えば、扶余豊璋のキャラクターに関し、養蜂の失敗や改元の際の朝廷からの諮問を伝える日本書紀の記述を根拠に、「元来温厚で気が弱く、政治的志向を強くもたないが、自負心のある優れた学者・文人タイプ」と決め付けた上、「戦略家・豪傑タイプ」の鬼室福信とソリが合わないことが百済復興挫折の遠因となったとか、その程度の人物を擁立したのは日本外交の失敗だとか主張していますが、これは如何にも問題意識先行と言わざるを得ないと思います。もう少し丁寧に論証を加えれば、いっそう素晴らしい出来になるのではないでしょうか。




「私」とは何か―ことばと身体の出会い (講談社選書メチエ)
販売元: 講談社

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 対話性、三項関係や四項関係において極めて、鋭い理論展開をする筆者であるが、こと自閉症となるとまるで、素人である。何故だろうか。また、男と女の予定性の記述は噴飯ものである。記載水準の乱高下が激しい本であり、読者は、批判的に読まれることを勧める。


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