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和書 882816 (13)



在日、激動の百年 (朝日選書)
販売元: 朝日新聞社

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「在日コリアンの歴史」という、知られていそうで案外知られていない歴史を、コンパクトにまとめた好著。1920〜30年代の運動史や終戦直後の混乱期の様相、民団・総連の興隆についてわかりやすく書かれている。こういう一般向けの本が比較的安価な形で出版された意義は大きい。




宗教は核時代に何ができるか―全記録・アッシジの祈り (朝日選書)
販売元: 朝日新聞社

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証言・核抑止の世紀―科学と政治はこう動いた (朝日選書)
販売元: 朝日新聞社

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少子化をのりこえたデンマーク (朝日選書)
販売元: 朝日新聞社

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女性学によくありがちな「北欧の国を理想郷のごとく語る」という過ちは犯してはいない本です。
率直にデンマーク王国という、キリスト教を国教とする『福祉大国』の実情を描いています。

男性の税込み収入が300万円程度。
女性の税込み収入が200万円程度。

ここから福祉を支えるために、所得税が50%以上引かれてしまう。
さらに消費税は25%もの高率。
これでは、女性は「働き続けなくてはならない」国になるわけです。
一部の富裕層を除いては。

惜しむらくは、この国を支える「徴兵制」について語られていないこと。

男性のみに課せられた徴兵義務ではありますが、
この制度があることによって、愛国心が国民に叩き込まれ、
「生活満足度」の調査にも影響を与えているだろうことは記述していただきたかったです。

しかし、第11章において、デンマーク王国では犯罪発生率が日本の13倍も高い、と記述しているように、
この「率直さ」によって女性学の類書よりも好感を持ちました。




正体―オサマ・ビンラディンの半生と聖戦 (朝日選書)
販売元: 朝日新聞社

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二元論者とも言うべきオサマ。極端に言うとそうなる。この本、終始一貫して客観的に書かれており、なんと一月足らずで完成させた奇跡の書でもある。経験に裏打ちされた鋭利な分析、イスラームの長くて短く深い歴史背景の把握なくして絶対に記すことが出来ないであろう宗教的位置、この一冊でオサマの“正体”はわかります。




昭和思想史―暗く輝ける1930年代 (朝日選書)
販売元: 朝日新聞社

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女性天皇論 象徴天皇制とニッポンの未来 (朝日選書)
販売元: 朝日新聞社

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我が国における「天皇論」のダイジェスト版のようになっており、基本的知識をつけるためになかなか有用である。要は、渉猟した二次史料を概略紹介しつつ、著者自身の視点も交えるという体裁だ。所謂万世一系は古代史的に見て成り立たないというのが、学会の定説であり、また、女帝の治世が及ばした影響力、また男帝の中継ぎも存在するということを勘案すると、巷にある女帝中継ぎ論も、必ずしも正しくなく、何れも、井上毅らが主導した、明治期からの富国強兵政策が生み出した牽強付会であるということだ。しかし、生前退位が認められないなど、旧典範の要諦は、戦後新典範にも残存し、それが皇族を様々意味で圧迫しているとのことである。著者は、基本的には女系継承を認める形でないと、皇室が抱える制度的矛盾は解消されず、皇室の安定的存続が図れないという立場に立つ。先日、秋篠宮妃の懐妊が発表されたが、著者の論考はそのような可能性も念頭においてのことで、本書の論旨に大きな影響を与えるものではない。二次史料に立脚している以上、参考文献リストが巻末にあるべきである。それと、脚注の数が合わない章がある。




人種主義の深い淵―黒いアメリカ・白いアメリカ (朝日選書)
販売元: 朝日新聞社

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スウェーデンに学ぶ「持続可能な社会」 (朝日選書792)
販売元: 朝日新聞社

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まず、環境に関して考えていること、政策は非常にすばらしいと考えました。なので日本でも取り入れられることはどんどん取り入れたほうがいと考える。
この本は環境の面が多い。持続可能な国は今の世界にはないこの本書には書かかれています。スウェーデンでさえ持続可能とはいえない。
 しかし、スウェーデンという国は、税金が高いせいか、人口の割には治安が非常に悪いです。イメージとは全然違い、驚きました。本書にはこのようなことは書かれていません。なので、スウェーデンという国は福祉やら環境やらで美しいなど書かれていますが、人間的にはだめだと考えています。スウェーデンは環境面では持続可能ではありますが、治安や社会をどうにかしないと持続可能とはいえない国であると自分の中で考えました。




スターリン、ヒトラーと日ソ独伊連合構想 (朝日選書 (816))
販売元: 朝日新聞社

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 三宅氏が『日独伊三国同盟の研究』を書かれてから30年の年月がたち、何故に一般向けに今回出版されたかについての理由である。私が外交史などに興味をもち、読み始めた本は、故高坂正尭氏や岡崎久彦氏または北岡伸一氏などのいわゆる「親米保守」派たちの本が圧倒的に多かった。彼らの本の中では三国同盟がソビエトを含めた4カ国同盟を作り、それによってアメリカを抑止しようとしたという解釈は、ほとんど無かったと思う。あったとしても簡単に触れていただけだった。松岡洋右について三宅氏は次のように書いている。

 「松岡は南部仏印進駐が日米戦争を触発することを見抜いたけれども、彼の独善的な態度は、その失脚につながった。しかし独ソ戦勃発以後の事態は、本書がこの時期の歴史をたどる上での軸としてきた日ソ独伊四国連合構想が、独ソ戦勃発によって完全に死滅した後のことであり、日米交渉を含めて、本書とは別の軸によって考察すべきものであろう。」(239頁)

松岡に対して親米保守の歴史家の評価が辛くなるのは彼らには松岡を判断する基軸に「日米関係」しか持てなかったからであった。おそらくそのような基軸しか持てなかったのは「米ソ冷戦」のせいであった。「米ソ冷戦」の最中に松岡の4国連合構想を評価する論説が堂々とまかりとおっていたら危険だという判断が歴史家に働いていたとしても不思議ではない。冷戦中は三宅氏のような歴史家は政治的に「危険」だったのである。しかし冷戦が終わり、アメリカ批判も日本ではタブーで無くなってきた。その結果三宅氏の30年早すぎた研究が一般に日の目をみることになったのである。

 最後にひとことだけ。三宅氏は4国同盟構想を現代に敷衍して「後藤新平が『新旧大陸対峙論』で主張したような、ロシアを中心とするユーラシア大陸のブロックに日本も参加して、新大陸の米国を牽制するという構想は、現在ではもはや問題にならないであろう。」(253頁)言っている。

 しかしながらフランスの批評家エマニュエル・トッドは『帝国以後』で次のように述べている。

 「アメリカは一方的な行動によってヨーロッパの同盟国をなおざりにして、その面目をつぶし、己の勢力の本質的な道具であるNATOをなりいきまかせにしている。また日本を軽蔑しており、世界一効率的で、アメリカの安寧に必要不可欠な日本経済は遅れた経済として絶えず決めつけられている。さらには中国をあきもせずいつも挑発し続け、イランを悪の枢軸の一員にしてしまう。まるでアメリカはいずれもアメリカの不規則な行動に振り回されて苛立つ極めて多様な国々からなるユーラシア同盟を作っているようだ」(185頁)

 日本はアメリカに対してある種の「トラウマ」を抱えている。近代文明を作ったヨーロッパも同じものを抱えているだろう。冷戦に敗れたロシアもアメリカには複雑な気持ちを抱いている。中国もいずれはアメリカによって共産党を崩壊させられるから、アメリカに対してよい感情だけを持つことにはならないであろう。

 このようなアメリカに対して複雑な感情を持つ国々に対して、アメリカはそのような感情を理解しながら国際社会をリードする能力を持っているのだろうか。私はトッドと同じく否定的である。現在では不可能だが何十年後の遠い将来4国連合構想は日本の外交になんらかの役割を持つような気がする。


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