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和書 908948 (277)



モンゴルが世界史を覆す (日経ビジネス人文庫)
販売元: 日本経済新聞社

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著者は、様々な原点資料から、
ユーラシア大陸に起こったモンゴル帝国の重要性を説き明かす。
それは世界史理解の上で、とても貴重な、示唆に富んだものです。

ただ、この「本」に限っていうと、
雑多な文章を寄せ集めて流れを付けて並べているので、
何度も同じ結論が登場する。
初出の文章がそのまま掲載されているので、ほぼ同じ表現が何度も出てくる。

経済を社名に掲げる企業のビジネス文庫なら
この程度でもいいのでしょうか。
そう思っているとしたら、編集者も著者も、考えが甘いし、間違っています。

著者は、これまでの「イメージと先入観で語られてきて定着してしまった世界史」を批判しますが、
この本が、それと同じことになってしまっている。

たとえば、本の説明文にも書かれている、
「モンゴルは戦わない(平和的協調の)軍隊だった」ということ。

実際には、モンゴル軍は限られた兵力で多大な敵と戦い、
領地を占拠していかなくてはならないので、自軍の減少を最小限に留めたかった。
できることなら戦わないで勝ちたい。
そのために戦う時は徹底的に殲滅し虐殺し、
事前に相手が戦意を喪失するほどの猛攻を加えたのです。
*この辺は『モンゴル帝国の戦い』(ロバート・マーシャル)が詳しい

著者の論旨では、不十分すぎるでしょう。
せっかく世界史理解において重要な補助線を引いてくれそうな書物であり、
著者なのに、残念です。






問題解決の思考技術―できる管理職の条件 (日経ビジネス人文庫)
販売元: 日本経済新聞社

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世に問題解決の本は数多(ほんとに数多)あれど、本書が紹介するEM法は、かなり使えます.もともの米RAND CORP.で開発されたものらしいのですが、すべての問題は4つの領域で考えることができる、4つとは、状況分析、原因分析、意思決定分析、リスク分析、である. たまたま著者も関係しているこの手法のトレーニングを受け、非常に得るものが大きかったです. コンサルティング・ファームから出ている大本より、お奨めです. 今後は、元々の開発者であるケプナー&トリゴーの思考自体を深めて行きたいと考えています.




辞めてよかった!―納得のいく人生を選ぶ (日経ビジネス人文庫)
販売元: 日本経済新聞社

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会社をやめるのには勇気がいるが、得られるものも十分にあり、本当にやりたいことがあるのなら思い切って辞めるべきだということを主張しており共感できる部分が多かった。自営業だから自己管理が大変だと思っていたら会社に勤めて部下を管理する方がよっぽど大変だというのも分かるし、自由業にはサービス残業の考え方はなく、プロの誇りを守り次の仕事を得るために仕事をする意識しかないというのも本当にその通りだと思う。




有訓無訓 (1) (日経ビジネス人文庫)
販売元: 日本経済新聞社

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有訓無訓〈2〉組織を動かす言葉 (日経ビジネス人文庫)
販売元: 日本経済新聞社

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遊牧民から見た世界史―民族も国境もこえて (日経ビジネス人文庫)
販売元: 日本経済新聞社

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本書は遊牧民に対するマイナス・イメージを払拭し、定住民・遊牧民双方の立場をふまえてできるだけ中立の立場から(遊牧民への愛情あふれるあまり、漢文史料にみえる遊牧民への偏見に対して、感情的に反発してるようにみえる点は玉に瑕だが)、ユーラシアの歴史を再構成したものだ。印象的なのは、農耕民と遊牧民とが常に密接に絡み合いながら、同時並行的にユーラシア大陸の歴史を動かしてきた事実がよく描き出されていることだ。

特に第6章「モンゴルの戦争と平和」は文化人類学的にとても興味深かった。チンギス・カンの登場以前、モンゴルという名称は小規模な部族の呼び名にすぎず、モンゴル人という概念は存在しなかったこと。チンギス・カンがモンゴル高原に遊牧していた様々な氏族・部族をまとめあげた際、彼の出身部族名をとって「大モンゴル国」という国名をつけたこと。彼を中心にして何年にも及ぶ対外遠征を行う過程で初めて「我々はモンゴル人だ」という仲間意識が生じたこと。その後モンゴルの騎馬部隊がユーラシア各地に進軍した際、当地のテュルク・モンゴル系の住民が自ら進んで合流し「モンゴル人」になっていったこと。まさに「モンゴル人」とは血統や出身地で判別できる、いわゆる本質主義的な概念ではなく、ユーラシア大の統一政権樹立という当時の政治状況に応じてどんどん変化する、すこぶる融通無碍な集団だったことがわかる。仲間作りのうまさこそがモンゴル帝国発展の最大要因だったという主張の当否はわかりかねるが、21世紀の大きな問題のひとつである民族問題を考える際には、当該民族の歴史を学ぶことが必須条件だということはよくわかった。




油断! (日経ビジネス人文庫)
販売元: 日本経済新聞社

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本書が書かれたのは1975年で30年後に加筆されたものが今回出版されているのだけれど、本書にも書かれているようにこの本は世界初の予測小説です。予測小説とは仮想でもなくノンフィクションでもなく、あるデータや研究に基づいた上で小説化されたものです。ご存知のように堺屋さんは官僚出身で、この本の基データは実際に堺屋さんたちの研究結果でもあります。日本に石油が無くなったら、たった1年足らずで何百万人もの命と何百年もかけて近代化してきた文明が音を発てて崩れ落ちていく恐怖心に襲われました。本書を読んでいて、ふと顔を上げると、いつも通りの石油エネルギーのある現実にホッとしたということが何度もありました。それくらいリアリティのある本です。




良い経済学 悪い経済学 (日経ビジネス人文庫)
販売元: 日本経済新聞社

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 「貿易を通じて国と国とは競争している」等一般に流布しているダメな俗説を、当代一流の国際経済学者が真っ当な経済学の知識をもって論破してゆきます。と言っても専門家にしか理解できない数式などは一切出てこないのがミソ。ダメな論者のデータ処理の拙さを指摘したり、至極簡単な比率計算による影響分析で米国内の実質賃金の減少に貿易がほとんど寄与してないことを実証したり、学部生が1時間目に習うような恒等式でもって貿易収支黒字と資本流入が共存することはあり得ないことを述べたり。今年好評だった「ダメな議論」(飯田泰之著・ちくま新書)で述べられた「ダメな議論」の見分け方を彷彿させるような論の運び方は見事です。
 
 本書の内容は'90年代前半を対象としており少し古いですが、最近の中国の経済成長に刺激された脊髄反射的な「中国脅威論」を退けるには、本書のロジックは残念なことにまだまだ必要なのです。




養老孟司 アタマとココロの正体 (日経ビジネス人文庫)
販売元: 日本経済新聞社

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 総合科学雑誌『日経サイエンス』に連載された『脳の見方、モノの見方』から、脳科学、脳とコンピューターに関するテーマ11編を選んでまとめた本が、『養老孟司・学問の挑発』。それを文庫化したのが、この本です。
 養老孟司と、その道の若き(1949~1969年生まれ)第一線科学者との対談集です。

 広く浅く、現代最先端の科学のトピックスに触れることができ、興味深くおもしろく読めました。




養老孟司 ガクモンの壁 (日経ビジネス人文庫)
販売元: 日本経済新聞社

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養老先生が学問の壁を取り払い、様々な分野の第一線研究者と行なった対談を纏めたもの。養老先生の好奇心の強さが良い方向に出ている。

ネアンデルタール人、アンデス文明など一般人にも興味ある話題は読んでいて素直に楽しい。特にネアンデルタール人については、脳の重さがほぼ同じである人類とどこが異なり、何故ネアンデルタール人が滅んだのか興味が尽きない所である。ナメクジ(に纏わる匂いの問題)を採り上げる辺りは昆虫博士でもある養老先生らしい。そして、後半は"心"の問題が中心に採り上げられる。そもそも"心"とは何か。言語習得・記憶のメカニズムとは。そして、その"心"が如何に傷付き易いものなのか。最近のイジメや自殺問題に繋がる話題なので、身近な問題として読めた。

対談集という形式は成功していると思う。養老先生が好奇心の強さを発揮して疑問を呈すると、対談者が応答し、それを又養老先生が切り返すという学問の異種格闘技を読んでいるようで自然に話題に溶け込めた。


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