むかし中古CD屋で、適当に買った作品なので、このバンドがいかなるバンドなのかは、まったく知りませんが、その割にはなかなかの掘り出し物だったな、という感想です。
コンピュータ・プログラミングによるサウンドを多用しており、サックスとたまに聞こえてくるアコースティック・ベース以外にあまり「人間くささ」を感じないという点で、誰にでもスッと受け入れられるサウンドを作り出してますが、それだけに今一つ面白みを感じないというのも事実。またメロディーの方も、いずれもキャッチーでなかなかの秀作ぞろいなのですが、「パンチ」というか「アク」というか、そういうものが欠けているというのも否定できません。可もなく不可もなく、でもメロディーはいいので、可の方に分類できる、という意味で5点中3点です。BGMとして最適。
最初の『Bye Bye Blackbird』から『Blackbird, Bye Bye』まで、スタンダーズのマイルスへの尊敬の念を感じずにはおられない。『At The Deer Head Inn』でも『Bye Bye Blackbird』を取り上げているが気合いの入り方が違う。
キースがロイド・カルテットの一員だった頃、マイルスはキースの演奏を頻繁に聴きに来た。そして自分のバンドで演奏してくれるように何度も声をかけたと言う。きっとその頃の事や、フィルモアやマイルスと過ごした日々を思いながら演奏していたのだろう。
マイルスはキースの音楽的な『父』だった。そして本作は父への感謝に満ちた音楽の形をした言葉だと思う。
最初の『Bye Bye Blackbird』から『Blackbird, Bye Bye』まで、スタンダーズのマイルスへの尊敬の念を感じずにはおられない。『At The Deer Head Inn』でも『Bye Bye Blackbird』を取り上げているが気合いの入り方が違う。
キースがロイド・カルテットの一員だった頃、マイルスはキースの演奏を頻繁に聴きに来た。そして自分のバンドで演奏してくれるように何度も声をかけたと言う。きっとその頃の事や、フィルモアやマイルスと過ごした日々を思いながら演奏していたのだろう。
マイルスはキースの音楽的な『父』だった。そして本作は父への感謝に満ちた音楽の形をした言葉だと思う。