ディスク1~4いずれも素晴らしい出来栄えですが、1がやや抜けている気もします。値段は安いほうです。ただ個人的にはキャピトル時代をある程度聴いて、さらにシナトラを聴こうという中級クラスのファン向きのCDのように思います。
ディスク1はスウィンギーな出だしで非常に聴きやすいです。その後はしばらくバラードとスウィングな曲で構成されています。12曲目から16曲目まで素晴らしいバラードが続きます。その後はコールポーターの「Ⅰ GET A KICK OUT OF YOU」ですが、これもディスク1の白眉的な曲です。
ディスク2はカウントベイシーとのセッションによる「PENNIES FROM HEAVEN」で、またスウィンギーな始まりです。ドラマティックな3曲目の「Ⅰ HAVE DREAMED」が素晴らしいです。絶対必聴です。その後はスウィンギーな曲が中心を占めます。その後「SEPTEMBER SONG」「It WAS A VERY GOOD YEAR」「THIS IS ALL I ASK」「MOONLIGHT SERENADE」などのバラードも大変素晴らしいです。
ディスク3はラスベガスのライヴ録音から始まり、大ヒット曲「STRANGER IN THE NIGHT」や「THAT‘S LIFE」が後に続きます。その後はボサノバ調の曲があり、そしてシナトラの代名詞的な「MY WAY」、隠れた名曲「A MAN ALONE」が続きます。
ディスク4は1~3曲までドラマティックな曲、4曲目のライヴ録音で大いに盛り上がり、その後はしみじみとしたバラードやジャジーな曲で構成されています。「I LOVE MY WIFE」などは美しいワルツ調の曲です。そして「ニューヨーク・ニューヨーク」や未発表曲などもあり聞き逃せません。
星はもちろん5以上です。「本物の音楽」をどうぞ!