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ミュージック 575506 (97)



Some Great Reward
販売元: Sire

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

85年リリースの4thアルバム。ここからは「ピープル・アー・ピープル」が全米トップ20およびドイツで一位という大ヒットになり、デペッシュが世界的バンドとなる足掛かりを築いた記念碑的作品と言えるだろう。

制作時には『倒錯』というタイトルが考えられていたというのもうなずける。単に「マスター・アンド・サーヴァント」でSM的な関係性を歌っているからではなく、デペッシュ史上最も甘口で分かり易いメロディとノイバウテン直系のメタルパーカッションを多用した尖鋭的な音作りのミスマッチというか、極めていびつな相乗効果のためである。ただし今となってはメロディ的にも音作りの面でももっと落ち着いてストイックな方向にシフトしているので、今日的な感覚から言えばそういった「過剰さ」が鼻につく面は否めない。

また、現在との比較で言えば最も変化したのは歌詞だろう。「ピープル・アー・ピープル」では国家や民族の対立を、「ブラスフェマス・ルーモアズ」ではキリスト教の持つ偽善的な側面をそれぞれ糾弾しているが、その切り口は何とも優等生的というか、ちょっと幼稚な印象を受ける。現在ならばもう充分人としての業の深さなり、自分自身の抱える心の闇の重たさみたいなものを自覚しているだろうから、M・ゴアにもこういった無邪気なエスプリをかます余裕はないはずである。

リリース当時はシングルヒットした3・6・7・9曲目のような派手な楽曲に目が向きがちだったが、今聴くと2曲目と4曲目がなかなかいい感じで熟成している。2曲目に関しては、彼らの音楽がアメリカの黒人(特にデトロイトやシカゴあたりでハウスやテクノのオリジネイターとなるクラバー/DJ関係者)に熱烈に支持されたというのがよく理解できる。4曲目もアレンジの過剰さを抜きにして楽曲だけを取り上げれば後に黒人音楽(特にゴスペル)の要素を積極的に取り入れたり、M・ゴアがソロ2作目でジョン・レノンのソロの曲をカバーしたり、という展開の予兆とも言えるような楽曲である。

最後に。とてもロマンティックでリリカルな美しさの漂うピアノ・バラッドに乗せて、極めてエゴイスティックで身勝手な恋愛観を歌い上げる「サムバディ」。これを聴く度に自分が高校生の時、相手にとっては迷惑でしかないような形で一方的に想いを寄せていたことを思い出す。
あたかも自分の振り返りたくない過去を踏み絵として差し出されたような感じ。たぶん、デペッシュというバンドは多くの人にとってそういう存在なのではないだろうか。




Somewhere
販売元: Parlophone

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Somewhere
販売元: Parlophone

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Somewhere/Red Letter Day/View from/Delusions
販売元: Atlantic / Wea

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Songs from the Big Chair
販売元: Msi/Pgd

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Songs from the Big Chair
販売元: Polygram

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まさにTFFの原点といえましょう。
シングルカットされた曲が最も多いアルバムでは?!
ただ、その分ベスト盤を買えばこのアルバムのほとんどの曲が収録されているので…
レアな曲が聴きたい人向きになってしまったところではあります。
とはいえ、名盤であることに変わりはないので,星4つ!




Songs from the Big Chair
販売元: Mercury

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Songs from the Big Chair
販売元: Mercury

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

まさにTFFの原点といえましょう。
シングルカットされた曲が最も多いアルバムでは?!
ただ、その分ベスト盤を買えばこのアルバムのほとんどの曲が収録されているので…
レアな曲が聴きたい人向きになってしまったところではあります。
とはいえ、名盤であることに変わりはないので,星4つ!




Songs from the Big Chair
販売元: Island / Mercury

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80年代を代表する名盤ではないでしょうか。

1曲目は、あまりにも有名な曲で、そのために彼らのイメージを
固定されかねないモンスター的な曲になってしまいました。
しかし、彼らの才能は、それを凌駕するものであり、デビュー作
にして円熟の楽曲を創造し、出色の曲展開を構成した本作品は、
80年代に留まらず、20世紀を代表する1枚と評価しても過言
ではないでしょう。

あとスマッシュヒットした③もありますが、筆者的には④~⑥、⑦
の展開がツボでした。本当に捨て曲がなく、また、最高の流れで
曲が並んでいる名盤中の名盤です。

以後、そんなに目立った活躍ができなかった彼らですが、どの作品も
スバラシイモノであり、その才能の一番輝いていた作品としても、
この作品をお勧めいたします。




Songs of Faith & Devotion
販売元: Unknown Label

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まったく無駄のない、純粋な「デペッシュ・モードのアルバム」、これがそうだ。
映像作品「デヴォーショナル」をご覧になった方は、本作の末尾の曲「ハイアー・ラヴ」が特に印象に残っているのではないだろうか。
マーティン・ゴアという、ロック・ポップス史上でも有数の奇人は、宗教に関してもクールだ。とあるインタヴューに彼はこう答えている「信仰に何か救いがあるとは思わない」。なお、このアルバムタイトルを直訳すれば「信念と帰依の歌」だ。
宗教にも信仰にも、マーティンという人はなにか意味があるとは思っていないだろう。なお、彼はこうも発言している。「僕はニール・ヤングやジョン・レノンがしていたことをやりたいんだ」とも。この発言からは、ひょっとしたら、彼が青臭い純情な人間である、と誤解される方もいらっしゃるかもしれない。
この発言の真意は、あくまで「音楽」として、「みんなに聞いて欲しい美しい曲」を作り続けたい、ということだ。泥臭いものは極力、廃棄してまで。
これは反ロックではないか・・・そう感じる方もいるかも。いや実際、マーティンは「ロックに関するマッチョなイメージなんか、嫌いなんだ」と言い切っているのだ。確信犯的に「反ロック」を、アルバム制作でも、ツアーでも行っているのだ。DMに関する、どんな画像、映像、アルバムを見つけてもわかる、「反ロック」を実行しているのだ。
このアルバムには「ジューダス」という曲がある。ユダとトマスを歌っている。映像作品「デヴォーショナル」でも、マーティンがシンセをバックに、ソロで歌っている。
はかなく、美しいバラードだ。クールなマーティンにとっては、ロックンロールなど、どうでもいいのだ。ただ美しい曲を作っていきたいだけなのだ。ロック云々関係なしに。
マーティンという人は16歳からギターで曲を作ってきたにもかかわらず、ロックとは無縁でいたいと思っているのだ。まさしく現代の奇人。
このアルバムの日本盤には、ボーナス・トラックはない。なくていいのだ。完全に無駄のないアルバムを作りたかったのだから。そしてそれはかなった。
ファンとして贅沢を言うなら、1990年以来の、再来日をして欲しいということ。我々ファンは追いかけますよ。


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