私は友人が持っているのを聴いただけなので、まだじっくり聴きこんではいな
いのですが、秋の夜長、グラスを傾けつつブラジルに思いを馳せてつつ聴きた
い1枚です。
最近、日産 イーマのCMソングに WHAT A FOOL BELIEVES が、使われていて、かなり感動してしまった~~♪
長らく絶盤になっており劇レアモノとして高額で取引されていた作品。
この度whatmusic.comによってリミックス/リマスターされ復刻された。
オルラン・ヂーヴォ自身はアイドル歌手のような存在で、およそプロの
歌手といった感じではないが、サンバを基調にボサノバ調の曲等の
ヘタウマな立ち回りはなかなか器用といえる。自然と腰が動く音である。
それよりも何よりもすごいのはバックをガッチリと固める演奏者達。
タンバ・トリオ/タンバ4のルイス・エサ(p)、ドリヴァル・フェレイラ(g)
パウロ・モウラ(a-sax)といった超豪華メンバーがトラックされている。
ルイス・エサはピアノの他にオルガンと編曲を担当し、フェルナンド・マ
ックスヌクのヴィブラフォンと合わせて小気味良いサンバ/ボサノヴァ
を演出している。
この手の歌手の作品では、何かとストリングスをつけたがる印象がある。
が、ストリングスを入れた音は今聴くには古臭さを隠せないことが多い。
そういう意味でもコンボ形態にこだわったルイス・エサの編曲は正解で、
今聴いても十分耐えられる音として現在に至っている。
サンバやボサノヴァを匂わせるも、ちょっと違うよりポップな音。
ブラジルが60年代に残したポップチューンを味わってみませんか?
Orlann Divo : vocals,percussion
Luiz Eca : piano,organ & arrengements
Paulo Moura : alt sax Durval Ferreia : guitars
Amilton Cruz : trumpet Manoel Araujo : trombone
Fernando Maxnuk : vibraphone & percussion
Ary Cavalhaes : bass