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DVD/ビデオ 12901501 (70)



笛吹川
販売元: 松竹ホームビデオ

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

木下恵介監督が「楢山節考」についで再び深沢七郎作品に挑戦しました。

「楢山節考」の時はあえてリアリズムを排除し、歌舞伎の様式を多用しメロドラマを軸にして成功させたと思います。

しかし今度の「笛吹川」はリアリズムに徹底します。
そして原作の味わいを出すために今度はパートカラーと言う長い映画の歴史の中でも珍しい手法を使いました。
普通パートカラーと言うのはあるシーンだけをカラーで撮ると言うものですが、この映画は全編をモノクロフィルムで撮り、その画像の一部分に色を塗ると言う不思議な手法をとりました。
空だけが毒々しく青かったり、松明や火事の部分だけ赤く塗られていたり、不思議な世界になっています。

けれどもこの手法が成功しているかと言えば、正直「失敗」だったなと思います。
何か安っぽいアニメを見ているようでもあり、前衛映画を見ているようでもあり、原作の味わいを出しているとは言いがたいと思います。
所々おもわず失笑してしまいました。
おかげで前半部分は映画に乗っていく事ができませんでした。

しかし中盤からは素晴しいの一言です。

ストーリーは戦国時代、甲斐武田家興亡の六十年間を貧しい百姓一家の四代に渡る人々の目を通して描いています。
武田の御屋形様にとって、この家の人々など塵芥と同じような物。
曽祖父は仕事をちょっとしくじったために虫けらのように殺され、その娘は金持ちの家に嫁いだはいいが、金持ちすぎると言う理由で武田家に睨まれ一家皆殺しになる。
それなのに曾孫達は自分達があるのは武田家のおかげと信じ、武田家の滅亡の時に全員が討ち死にし、それをとめに行った母も無残に殺される。
残ったのは老いた父親だけと言ういいところなしの話です。

松竹映画ですが、キャストの顔ぶれは今見るととんでもなく豪華です。
主演の夫婦を木下組常連の高峰秀子と田村高広。
その子供達を市川染五郎(今の松本幸四郎)、中村萬之助(今の中村吉衛門)、田中晋二(「野菊の如き君なりき」の政夫役)、岩下志麻。
田村高弘の母親が山岡久乃、その娘が荒木道子(ふたりとも好演)。
わずかワンシーン出演の武田信玄を中村勘三郎、上杉謙信を松本白鸚が演じています。
60年にわたる歴史ですので、実際は年下の人が年上の人の親役を演じているのも面白いです。

人間の死をただ淡々と描くと言う木下恵介らしからぬ作品ですが、これは非常に成功していると思います。
そして全編を通して貫いているのが戦争と言う理不尽なものによって犠牲になってしまった庶民の哀歌です。

もし白黒映画で撮っていたら大傑作になっていたと思います。




笛吹若武者
販売元: 東映ビデオ

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梟の城
販売元: ポニーキャニオン

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今この作品を買うかどうか迷っておられる方、あなたはかつてのテレビCMから、アクション娯楽大作という印象をもち、期待されてませんか?
少なくとも私はそうでした。
が、バイオハザードなどの単純アクション娯楽が好きな層の要望に応える作品ではまったくありません!
テレビCM、まぎらわし過ぎ!
私も含めド派手なアクションでスッキリしたい系の方、この映画はお経のように終始静かで眠々(ネムネム)です…




梟の城(ふくろうのしろ)
販売元: ポニーキャニオン

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

映画って、そういうものじゃないでしょう。

脚本も酷いから、出演した役者さんが馬鹿に見えます。




梟の城(ふくろうのしろ)
販売元: ポニーキャニオン

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●場面転換が多いのですがテンポの悪さはなんでしょうか。全体的につながっていないような気もするのですが。特にクライマックスの城内での捕り物が非常に間延びしてまして、そんな感じであんなに長く待たされたライバルの結末のしょぼさも・・・・・。とにかくストーリーテラーとしての感覚がかなり麻痺してる監督さんです。話が相当下手な人だと思います。●ひとつだけいいところを挙げると序盤ですかね。天正伊賀の乱のことだと思いますけど隠れ里を蹂躙する織田家の騎馬軍団と歩兵その他はかなり迫力ありました。NHKの歴史番組でも使われているの見たことあります。反対勢力から見た信長のえげつない感じが非常によく描かれていました。かなりいい映像です。




不良姐御伝 猪の鹿お蝶
販売元: 東映ビデオ

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この作品で最も印象的なシーンは、池玲子お蝶が、全裸でおっぱい揺らしながら斬って斬って斬りまくる、エロかっこいい大立ち回り。池玲子の殺陣姿が、とにかく滅茶苦茶かっこいい。雪ふる中、血を浴びながら斬っていく姿に、しびれます。クライマックスにも、壮絶な立ち回りがあり、こちらも素晴らしい。
さまざまな要素をこれでもかと詰めこんだ脚本は、継ぎ目に粗もあるのですが、二つの復讐劇、外国の女スパイが登場する国際的陰謀物語、外国人女スパイと政治犯の日本人青年との悲恋、濡れ場、任侠物お約束の賭場シーンと立ち回り、なぜか時々岡八郎登場、などなど、こってり詰まった物語を、大衆の誰もが観やすいであろう約1時間半というほどよい時間に継いで、成立させてしまうだけでも、すごいですよ。プログラムピクチャー職人の巧みの技。
一般には顧みられる機会の少ない作品なのでしょうが、主演の池玲子さん、ともども、もっと評価されていい映画です。
ちなみに、この作品は、鈴木則文監督も、自信作のようで、書籍『東映ピンキー・バイオレンス浪漫アルバム』掲載のインタビューの中で次のように語っています。
「僕は、この作品、凄く自信があるんですよ!(中略)これは自分では上手く耽美的に撮れたと思うんだけどね。タイトルバックから凝ってますから。(中略)市川崑にも負けていなよ!(笑)」。
他の方も書いてますが、池玲子お蝶が再び活躍する、石井輝男監督の『やさぐれ姐御伝 総括リンチ』も異常な傑作ですので、是非日本でもDVD化を実現してほしいものです(海外ではDVDが出ています)。





武士道残酷物語
販売元: 東映ビデオ

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 この映画はフィルムセンターで初めて観た。全くの前知識を持たず臨んだ。東映マークの後出てきたのは渋谷の町を疾走する救急車。これは一体何だ。観る映画の日程を間違えたかなと思ったら、その内にそうでないことが次第にわかったという思い出がある。たぶん、封切りの時も観客は戸惑ったのではなかろうか。
 封建社会の遺物が現代に至るまで、形を変えて今の社会にもあるというのがテーマなのだ。この映画の批評には現実離れいていると述べているものもあるが、そうだろうか。この映画の謂わんとしていることの方が説得力があるように思う。最後に出てくる丸の内のサラリーマンたちの姿は示唆的である。
 中村錦之助は七役を熱演。彼のファンには諸役が堪能できるお得な映画であろう。私は力んだ彼の芝居に時々げんなりすることがあるが、ここでは自然な演技で好感が持てる。今井監督はやはり粘り粘ったらしく、子役に対しても容赦なかったという。




武士の一分(HD-DVD)
販売元: 松竹

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物語は単純なので、役者の演技が見ものである。
木村拓也の盲目の武士役は、なかなか感動的なものがある。

HD DVDとしての画質はぎりぎり合格点というところか。
私としては、もう少しの解像度を期待していたが、全体的なフィルムの質感はでている。
松竹には、今後の作品について、マスターの作成には、いまひとつの努力を望みたい。

いずれにしても、松竹がHDの作品を出してくれるのは、ありがたい。





武士の一分 豪華版
販売元: 松竹

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やっちゃった!?って感じの作品。三部作を見事にぶち壊した、キムタクって一体。。。スマスマで、少しシリアスな場面がある時代劇コントを観たぐらいの印象しかない。脇を固める役者さんは頑張ってるが、主役があれではなぁ〜。まさに存在感のドーナツ化現象(笑)当作品鑑賞後、ロンバケでも観て、キムタクに名誉回復の機会を与えてあげて下さい。




武士の一分 豪華版(S) (5万セット限定 3大特典付)
販売元: 松竹

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 まず、主役は木村拓哉だが彼は俳優ではない。だが主役を自然に演じていた事は評価できる。方言も全編を通して自然に話していたし、剣道をやっていただけあって殺陣もよかった。彼の演技に対する批判の原因である「キムタク語」も、時代劇なのでもちろんないのでその点では安心して見られる。盲目になってからも、明らかに演技をしているというわざとらしい演技ではなく、自然体でキムタクを主張する事なく落ち着いた演技をしている。だが、さすがは木村拓哉というか存在感はある。檀れいは初めてにしては頑張ったと思うし、笹野高史はさすが名脇役という演技、桃井かおりの存在感もさすがと共演者も素晴らしい。
 「華麗なる一族」も原作が好きなので全話見たが、見て感じたことは、彼のイメージに関係なく演技させようと製作陣が思えば、彼はそれに応えるだけの力量を持っているのではないかと感じた。それまでイメージ通りに演じさせ過ぎた結果、批判に繋がってしまったと思われる。
 そしてこの作品は、時代劇としては異例の興行成績を記録した。その事に関して、興行目的のために木村拓哉を起用したと主張する人もいるが、主役を演じられるだけの力量があると判断しての起用だと思う。俳優を本業としていない割には、この作品の主役を見事に演じて見せたと思う。これまでに確立された「キムタク」のイメージを引きずり、その彼が主役を演じている作品だからと偏見を持って見られていることが非常に残念である。


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