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DVD/ビデオ 16295831 (8)



ミス・マープル DVD-BOX
販売元: 日本クラウン

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

ポワロとミス・マープルの違いは、ポワロには行動を共にするヘイスティングスやジャップ警部がいるけれど、ミス・マープルは主に一人で推理するという点です。本を読んでいたときは気づかなかったのですが、映像で見るとその点がミス・マープル版の楽しさに思えます。

また、生粋のイギリス人であるミス・マープルは推理のかたわら、見ている私たちに「古きよきヴィクトリア時代」の思い出をさらりと披露し、英国への憧れをかきたててくれる。ツイードのスーツにレース付いたのブラウス、小さめの帽子とバッグなど、アンティークな着こなしが素敵です。

「牧師館の殺人」に再現されたセントメアリミード村は映像ならではの醍醐味。彼女の参加している村の婦人会の様子も楽しい。
推理のポイントは、この村の井戸端会議や小耳に挟んだ他人の会話。小さな青い目にこっそり好奇心をたたえるジョージ・ヒクソンの演技はこの老婦人探偵にぴったりと重なります。

ベルギー人探偵とイギリス老婦人探偵を書き分けるアガサ・クリスティーの才能と、ここまで上質のドラマ化を果たしたBBCに大感謝です。大出費に見合う上出来のDVD-BOXでした(^-^)。




名探偵ポワロ 1
販売元: ハピネット・ピクチャーズ

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

「名探偵ポワロ」の記念すべき第一作は、何と、辞めていった「コックを捜せ」である。
ヘイスティングスの勧める面白そうな事件を、「どれも魅力を感じない。それよりも、私には、衣類の手入れという大事な仕事がある」とユーモアたっぷりに断ってみせるポワロが、よりによって、依頼人のご夫人の剣幕に押され、コック捜しを請け負う羽目になってしまうのだ。痛くプライドを傷付けられるポワロだったが、単純なコックの失踪と思われた事件は、やがて、奇妙な様相を見せ始め、記念すべき第一作に恥じない事件へと発展していく。

クリスティーは、短編作を原型にして話をふくらませ、中篇作に改作していることが多いのだが、その場合、テレビ版では、重複を避けるため、ドラマ化しやすい中篇作だけを取り上げている。「ミューズ街の殺人」は、そんな一作である。

原型となった20ページの短編作「マーケット・ペイジングの怪事件」は、世捨て人同然の中年男性が主人公なのだが、「ミューズ街の殺人」では、話をふくらませやすいように、若い女性に変えられている。このテレビ版では、殺人トリックの一部が、より自然な自殺に見えるように改変されている以外は、110ページに及ぶ原作を、ほぼ忠実に映像化している。

密室状態の部屋の中で、若い女性が、ピストルを手に、頭を打ち抜いた死体となって発見される。一見したところ、自殺に見えるのだが、死体や部屋の状況から、偽装殺人の疑いで捜査が開始されると、次々に、不審な関係者の存在と行動が明らかとなっていく。




名探偵ポワロ[完全版]Vol.1
販売元: ハピネット・ピクチャーズ

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「コックを捜せ」…「国際的事件のような大きな事件しか扱いませんよ」と豪語するポワロが依頼人の婦人のユーモアにやりこめられ、コックの失踪という小さな事件を扱うことになる。しかし突然依頼人から捜査打ち切りの手紙が…
この捜査打ち切りの手紙を受け取ったポワロは「せっかく好意で事件を引き受けたのに!」と激怒しますが、このときのポワロの怒り方がユーモラスなうえ、呆れ顔のヘイスティングスとミス・レモンの表情が可笑しくて、何度見ても笑ってしまいます。

「ミューズ街の殺人」…花火の夜に銃声を紛らわせ、1人の女性が拳銃自殺。しかし現場にはいくつか不審な点が。もしかしてこれは他殺なのでは?と疑うポワロとジャップ警部。
現場の不審な点、登場人物の不可解な行動がキッチリと説明され、事件は意外な、そして切ない結末を迎えます。短編ミステリの佳作と言えるでしょう。

ユーモラスな「コック〜」とシリアスな「ミューズ街〜」、どちらもドラマとしての完成度は高いと思いますので、ポワロに興味のある方はやはり1巻目から観ていくのがいいのではないでしょうか?




名探偵ポワロ 10
販売元: ハピネット・ピクチャーズ

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名探偵ポワロ[完全版]Vol.10
販売元: ハピネット・ピクチャーズ

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名探偵ポワロ 11
販売元: ハピネット・ピクチャーズ

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

どこも直してほしいところが見つからない・・・完璧な映像化です。
第一次世界大戦さなかの英国、田園、スタイルズ屋敷、毒のビン、そして偉大なるあのベルギー人! どれも「これこれ!」とうなずきながら見てしまう。

映像化されたら必ず見たいポワロ作品は「オリエント急行殺人事件」と「スタイルズ荘の怪事件」「アクロイド殺し」、そう思っている人も多いのではないでしょうか。このシリーズ、グラナダテレビが手がけてスーシェ氏がポワロを演じる限り、満足が約束されているような気がします。




名探偵ポワロ[完全版]Vol.11
販売元: ハピネット・ピクチャーズ

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完全版DVDに収められている長編の中では一番のでき、納得の作品と言えると思います。

約100分という時間制限のためか、他の作品では細かいストーリーのカットは仕方ないとしても、登場人物の性格設定までもが変えられていることがあり、原作ファンとしては淋しい思いをしていました。

でも、この作品は違います。舞台も登場人物も、もちろん事件そのものも、ほぼ原作に忠実に描写されていました。

時代は第一次世界大戦中。戦時下のためもあってか、「スタイルズ荘」ではろうそくとランプの生活。画面全体がほの暗く、それがクラシカルで優美な雰囲気を醸し出していました。

そして何と言っても見ものは、「ポワロ」の特徴や行動が実に丁寧に描かれていたことです。

ご自慢の髭の「お手入れセット」、「探偵セットバッグ」を見ることが出来ます。

田舎の美しい自然の中でポワロがヘイスティングズ大尉(この時は中尉でしたが)に言うのです。「ニューヨークは美しい!街路と街路が直角に交差し、番号がついている。それに比べて、ここはあるがままじゃないですか!」と。彼の「秩序第一主義」の面目躍如たる発言に嬉しくなってしまいます。

絨毯の上を調べるために、まずハンカチを敷いて、その上に膝をつくしぐさも、彼の「きれい好き」をよく表現しています。

もちろん、ヘイスティングズ大尉も活躍しています。記念すべき、第一回目の「失恋」をなさっていらっしゃいました。お気の毒ですが、これなくして大尉のことは語れないでしょう。

少し前に戻って、もう一回見て・・・を繰り返したいシーンが満載の、原作ファンも大満足の作品です。




名探偵ポワロ 12
販売元: ハピネット・ピクチャーズ

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「あなたの庭はどんな庭?」は、イギリスの童謡の「あなたの庭はどんな庭?…」という一節が、重要な鍵となっている作品だ。バラの新種に自らの名を冠されて有頂天になったポワロは、郵便物も見ずに、いそいそと命名式の行われる園芸博覧会に出掛け、その会場で、老婦人から中身が空の種袋を渡される。事務所に帰ったポワロは、その老婦人からの「詳しくは書けない」という相談の手紙を読み、空の種袋に、何らかのヒントがあったことを知るのだが…。 

ちなみに、ポワロ物原作の長編33本、中短編53本、戯曲1本のうち、ミス・レモンが登場しているのは、長編3本、中短編4本だけに過ぎないなのだが、この作品は、その数少ない作品の一つであるとともに、彼女がポワロ物に登場した最初の作品でもある。したがって、原作では、彼女の人物描写をしっかりとしているのだが、それが、「いかつい風貌の女性で、骨をひとからげにして無造作にくくった感じ」と、さんざんな書かれようで、その後の「ケルベロスの捕獲」に至っては、「目を疑いたくなるほど無器量」とまで書かれているのだから、テレビ版とのあまりの設定の違いに驚かされる。 

「100万ドル債券盗難事件」は、100万ドルの自由公債が、客船でニューヨークへ輸送される途中、船内で盗まれるという物語なのだが、原作は、文字が一回り大きくなった新文庫本でも、わずか18ページにしかならない超短編であり、事件発生後に物語が始まり、ポワロが調査に乗り出した2ページ後には、「犯人がわかった」と言ってのけるあっけなさである。 

輸送前にある事件が起こり、盗難を防止すべくポワロが処女航海のクイーン・メリー号に乗り込むというドラマ仕立てに、波乱の展開の末にポワロが解き明かすトリックの大半が、テレビ版オリジナルなものであり、その見事な改作振りで傑作に仕上げたテレビ版には、おそれいるしかない。




名探偵ポワロ[完全版]Vol.12
販売元: ハピネット・ピクチャーズ

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名探偵ポワロ 13
販売元: ハピネット・ピクチャーズ

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

「プリマス行き急行列車」は、傑作だ。それも、「テレビ版は」という注釈付きでである。というのも、テレビ版には、事件発生まで、刻一刻と高まっていくサスペンスと緊迫感が溢れているのだが、物語の冒頭でいきなり死体が発見されてしまう設定の原作には、それがないのだ。犯人も、ポワロがあっさりと解明してしまっている原作に対し、テレビ版は、終盤まで誰と的を絞らせない構成を取っており、視聴者を最後まで捉えて離さない。

ちなみに、原作短編の「プリマス行き急行列車」を基に、ストーリーをふくらませてできたのが、長編人気作「青列車の秘密」といわれているのだが、これらの作品には見られないテレビ版オリジナルの、視聴後にも余韻を残す、心にしみるラストシーンも、印象的だ。

「スズメバチの巣」は、ポワロが、まだ起きてもいない殺人事件を察知し、それを未然に防止しようとする珍しい作品だ。殺人未遂の物語というと、ミステリとしては中途半端で、面白味に欠けると思われがちなのだが、これが、とんでもない大傑作なのである。誰が、誰を殺そうとしているのか?そして、その動機は?「こんな難題は初めてだ」と苦悩するポワロが解明した殺人未遂事件の真実は、涙なしでは見られない、あまりに哀しい愛の悲劇であると同時に、「生」への感動の賛歌でもある。ここでも、「テレビ版は」という注釈付きであるが、この作品は、ミステリ・ドラマの範疇を完全に越えている。これまでに公開されたテレビ版ポワロ物の最高傑作と断じていいだろう。


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