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ウルトラQ~dark fantasy~case1(初回限定盤)
販売元: エイベックス・トラックス
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第一話はもう少し頑張って欲しかった・・・。
なにごとも第一印象ですよ!!
二話目はなかなか良かったですが・・・・。
ウルトラQ~dark fantasy~case10
販売元: エイベックス・トラックス
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■第19話『レンズ越しの恋』
これがなかなかいい作品。
祖父が残したカメラを通じた、現在の生きる主人公と過去に生きる少女の恋物語。
まぁ展開はとてもベタなのだが、正直、泣ける作品です。
そこに主人公の成長を描いてもいます。
映像的に面白いものでもなく、ラストの展開は読めたんですが、
それでも、これが30分のテレビシリーズ作品だということを勘案すると、
なかなかの力作です。
ラストの主人公の青年と「彼女」の遠い時間を挟んだ再会とは。
続きは観てください。
■第20話『密やかなる終幕』
第20話は正直つらい。
中途半端なジャパニーズホラーというか、出来の悪かった映画
『パラサイトイヴ』の焼き直しのようなカンジです。それで説明ついちゃう。
本巻は、19話だけを評価の対象にしていいと思う。
甘酸っぱい『ファンタジー』作品です。
20話はオススメしません。
まぁ☆3かな
ウルトラQ~dark fantasy~case11
販売元: エイベックス・トラックス
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■第21話『夜霧よ、今夜も…』
遠藤久美子が取材先で迷い込んだ洋館。
そこでは人間の自然破壊に対して他惑星の星人が粛正に入ろうとする…
これは幻なのか?だいたいストーリーはこんなカンジ。
これがイマイチでした。
ありがちで陳腐な作風で、
「別に新作として映像化する意義なんて特になかったんじゃないか」
と思えた作品
(ストーリー自体は人間の自然破壊に対する警鐘をメインとしたゴシックホラーなんだが)。
特に感想なしというか。
ありがち過ぎた展開に目新しさを感じることもなければ、
追われる遠藤久美子に緊迫感を感じもしないし、
中途半端に途中で世話した地蔵尊(道祖神)がいきなり
遠藤久美子を助ける展開の説明不足など。ちょっと辛い作品。
■第22話『カネゴンの光る径』
これがいい出来。あの有名なカネゴンが出てきます。とにかく映像が面白い。
話自体は、日本の昔話(欲が深い人間の末路をコミカルに描いてます)
なんだけど。
時代設定が「平成」ではなく「昭和」の未来として描かれている。
(実際みてください。そうとしか表現できない。)
特撮版『三丁目の夕日』です。
懐かしくも不思議な作風を、
『見事に映像としてアレンジしてもなお成立している』という、
テレビシリーズとして珍しい作品でした。
懐かしくも、どこか新しいカンジがするカネゴンの話。
おそらく新シリーズでも上位にくる出来。
映像が面白いので、そこを一度観て欲しい。
(総評)
カネゴンの話が、秀逸です。一度見てもいいかも。
まぁ21話は無視して。
ウルトラQ~dark fantasy~case12
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■第23話『右365度の世界』
物理の話
。前半のレギュラーである新聞記者(袴田・遠藤)が出なくなっているが、
草刈氏の教授が渋く出演。
教授の立ち位置は、こういうイベントに能動的に関わるのではなく、
助言的でもなく、ただ傍らにて接するような本作のスタイルの方が
作品に深みがあっていいのではないか、と思えるほど、この23話は出来がいい。
世界の有り様と観測者について、『ダークファンタジー』として描くこの23話は、
30分という短い時間ながら映画顔負けの密度で非常に出来のいい作品になっている。
扱っているテーマと、どこか古びた風合いを出したフィルムチックな映像。
かなり大人向けの作風で、怪奇ものというよりも幻想譚であり、
他者との隔絶から「脱却」した主人公の成長物語であり、
またその彼女の恋愛譚的側面であり、そういった複合的な側面を
幻想的な映像がテレビシリーズにしては高次な映像が見事に表現している。
全編を通じてこのような作風にして欲しかった、そう思えた。
■第24話 『ヒトガタ』
これも大人向けの作品群の一つ。有名な実相寺監督作品。
23話が世界の有り様というマクロ的な哲学の話であるなら、
24話はミクロの視点で切り込んでいる作品。
映像も全般的に暗く、しかしおもしろい作風となっている。
テーマは存在だと思う。
ヒトガタに宿る命は、病んだオトコの想念から生まれたものであったのか。
これを仏教の『縁起』(存在とは相互の関係性によって生み出されるもの)に
依ったのが東洋思想を愛した実相寺監督らしい作品に感じた。
詳しくは本作をごらんのこと。
惜しむらくは、ラストでいきなり呪詛を用いたシーンがでてくるが、
それまでの流れから余りに分断されており、これによる解決手法は
話の腰を折った感じであった。
本巻の全体的な印象としては、
作風が大人向けの作風で、特に23話は特筆。
映像もテレビシリーズとして秀逸。
最初からこの路線でいけば、と思えるほど前半の作品群と出来が異なる。
この巻は特にオススメ。
ウルトラQ~dark fantasy~case13
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新ウルトラQ最終作なんだけど、最終話は出来がイマイチ。
特に最終話は、過去作品へのオマージュなんだろうけど…
11巻、12巻の出来の方がいい。
■第25話『闇』
こっちはなかなかでした。
狂気の事件が起こった廃屋の撮影中に、一体何がおこるのか…
嶋田久作が出てる。この人、ホンマホラー向きな顔の造詣です。
昨今の下らない凡百のジャパニーズホラーより出来がいいのですが、
基本的には表題の「闇」や「顔」に対する人間の原始的恐怖を描いている作品で、
少しネタバレにはなりますが、「サイコホラー」として完結できていればよかったのですが
ラストがいわゆるホラーの展開になってしまい、それは個人的に望むべくはなく。。
■第26話『虚無の扉』
有名なケムール人の話。
人間の想像力を喰ってしまう宇宙人の話。
割と童心に還るタイプの作風。
しかしそうなると、最終話直前までの路線からまた大きくずれるので、
違和感が結構あったり。
また、最終話にこれを持ってきたことで、結局のところどういう作風で
新シリーズを作りたかったか微妙になってしまった感がする。
最終話はちゃんと締めて欲しかったなぁ。
しかしケムール人の造詣は今観てもすごい出来です。
☆は3つです。
これは概ね、第25話『闇』の評価です。
最終回は少し肩すかしを食らったカンジなので、
総括すると、本シリーズは後半に名作が集中していました。
大人が見るそれこそ『(ダーク)ファンタジー』といったカンジの佳作が。
話数毎の出来が、ストーリー&映像とも著しく出来に差があるのは事実で
、安定しては楽しめないかもしれませんが、こういった怪談の類を楽しみたい人が
観るには良いでしょう。
世にも奇妙な物語によりファンタジー色を強めた作品、というカンジで理解するのが
早いと思われ。
実際の評価は、各自でごらんになって頂きたいです。
ウルトラQ~dark fantasy~case2
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■第3話『あなた誰ですか?』
朝起きたときは、貴方は昨日の貴方と同じですか?
この言葉で全て説明できる話。
この話、完全に同じネタで昔「世にも奇妙な物語」で観たことがある。ちょっと…
■第4話『パズルの女』
少しネタバレになるのですが、本作のテーマは『愛』です。
パズルの女の正体がわかった時に選んだ主人公の男の選択が、そのテーマの具現であり、且つそれに対するEDが本作の監督若しくは脚本家の昨今にありがちな、結局救いのない話に帰着しすぎる感のあるジャパニーズホラーへのアンチテーゼに受け取れました。
パズルの女性の顔を最後まで出さなかった点も、ミステリアス性を保持したままで良かった。ただ、正体にもう一ひねり欲しかったな…
第4話の評価として☆2。
第3話はレビューのとおり。
ウルトラQ~dark fantasy~case3
販売元: エイベックス・トラックス
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第5話『ヒエロニムスの僕』
人間が神隠しに遭う話なんですが、それが超自然的なものではなく、超科学的なものによる話なんです。科学の乱用による話は別に今の時期珍しいものではないので、もう少しひねりがほしかったところ。
第6話『楽園行き』
ナレーターである佐野史郎がでてくる話で、だとしてここは外せない話であるはずが、セットの陳腐さ等で外してしまった本作。
テーマ自体は『楽園』を『現実・現在社会』において旧来の理想的なイメージから変質させているのが良いのだが、如何せん、映像面・演出面が弱い。
ウルトラQ~dark fantasy~case4
販売元: エイベックス・トラックス
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■第7話『綺亜羅』
ジャズベーシストと少女の逃避行の話。
夢を追ってしかし報われない冴えない男が主役。
全編を通じてjazzがBGMとして流れ、演出も本シリーズの中でも
独特な雰囲気が出ている(モノクロ演出調)。
救いの少ないストーリー展開それ自体は嫌いではないが、説明が不足しがちであり、
また残念なのは、主役の少女周辺の映像関係。
妖精を思わせる羽や周辺に写る亡霊の演出がこの作品の評価を下げる要因に
なってしまうほど、低次のそれであった。
羽の表現は兎も角、周辺の亡霊はなんとかしろと思った。
■第8話『ウニトローダの恩返し』
子供向け。ディズニー系のライトなノリの邦画実写版ってカンジ?
こういうライトな作風が好きな人はいいのだろう。
ウルトラQ~dark fantasy~case5
販売元: エイベックス・トラックス
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■第9話『午前2時の誘惑』
会社のオールドミス(さとう珠緒)が、宇宙人から買い取った若返りのクスリで美しくなり、周囲を驚かせるが…
そんなカンジの話です。原則お笑い系の話なんだが。
さとう珠緒はこういうみると結構かわいいんだが。。
あと、少女期の女優さんも。
コミカル調の話で、シリーズの息抜き的位置にある本作。
■第10話 『送り火』
日本古来より存在した、「人を死に追いやる異能者」の話。
こうかくとホラーっぽいが、そうではなく異能者の悲哀を描いた作品。
特に、異能として生きる代償として彼らが背負っている運命の描写は、ありがちといえど
哀しく感じれる。ここら辺から、本シリーズのストーリーに厚みが出てきた感がある(第7話もそうだが)。
日本のホラーというのは、洋製のそれとは異なり、どこかもの悲しさがあるのが美しいと思っている。
(最近の和製ホラーはそこに主眼があるのではなく、後味の悪いEDに力みを置きすぎている)
そういう意味において、僕にとっては原点回帰を感じさせる作品です。
テレビシリーズの域を出ていないとはいえ、後半の名作群に連なる雰囲気がありました。
ウルトラQ~dark fantasy~case6
販売元: エイベックス・トラックス
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■第9話『トーテムの眼』
よくある「願いとその代償」の話。
トーテムという小道具をもって、古典から続く話を現在に置き換えただけで、目新しいものはなく、面白みに欠ける話だった。
■第10話『夢みる石』
こちらも古典的な筋なんですが、9話と違って画像の演出(陰影を主体とした画質)に多少凝っていたのが好印象。
少し見せ方を変えるだけで、印象も変わるものだ。
またストーリーを少年の冒険譚よろしく彼らを主役にしたことで、古き良き子供の視点からの怪奇譚という、ゴシックな特撮の匂いもある。
子供の視点というのは大人達の共通の「夢」を『子供になる』にすることでより本作の大人と子供の立ち位置の相違を強調している。
ただし、化け物のデザインがさもありなんでそこが評価落ち。もう少し意外性が欲しいな。