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DVD/ビデオ 775858 (176)



ナイトムーブス
販売元: ワーナー・ホーム・ビデオ

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 ジャック・ニコルソン、ポール・ニューマン、バート・レイノルズ、エリオット・グールド。彼らが70年代前半にアメリカ映画で演じた共通の“職業”と言ったら何か。それは、“私立探偵”である。当時、カウンター・カルチャーのうねりの中で、ニュー・シネマが隆盛し、体制や決められたレールからはみ出る、あるいははみ出さざるを得なかった者たちの心情と日常を切々と謳い上げる作品が共感を持って迎えられた時代に、公権力にあらず、飽くまで己の規範とポリシーのもと行動する“彼ら”の生き様が、観客たちに、みっともなくもカッコ良くもてはやされたのは当然の帰結であった。今作は、ニューシネマと共にスターダムにのし上がったジーン・ハックマンが、やはり「俺たちに明日はない」や「小さな巨人」でニューシネマの名監督になったアーサー・ペンと組んだ私立探偵モノ。脚本はクセ者アラン・シャープ(「ラストラン」!)だし、撮影はブルース・サーティス(「ダーティハリー」!!)だし、前述の「チャイナタウン」や「ロンググッドバイ」の様な探偵映画の逸品と期待してしまうのだが、残念ながらこの2作よりは、ミステリー的な部分とノワールなムードに於いてはかなり落ちる出来映えだ。とにかく、全般的に物語が不明瞭で散漫に思えるのが致命的。ただし、元プロフットボールの花形プレイヤーだったものの、今ではしがない探偵稼業、妻に不倫され悶々としながらもついつい甘い言葉をかけてしまう様な心優しさと、事件を追い、謎に迫るものの、結局誰も○○られないハックマンのダメ男ぶりが、なんともやるせなく、切なさを感じてしまうのは、いかにもペンらしくニューシネマの匂いが漂う異色作と呼んで良い。この当時のアメリカ映画ファンなら、懐かしさも加わって、この価格なら買いか。




ナイトムーブス
販売元: ワーナー・ホーム・ビデオ

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

下の方が書いているように、Storyそのものは良くわかりません。
こちらの理解力が鈍いのかとも思いますが、脚本が悪いんでしょう(と思いたいです)。
アーサー・ペン監督なので、映画そのものの雰囲気として、ハードボイルド感をそこはかとなく感じさせてくれるので満足できるのですが、如何せん物語が解り難いのは致命的ではと思います。

脇を固める役者たちも曲者ぞろいですが、何と言ってもメラニー・グリフィスがイイッスよ。まさにこれが適役といった感じのどうしようもないティーンエイジャー役を演じきっております。ヌードも観られますから彼女のファンにはコレクション必須作品では。

まぁTotal的にはお金がある人は買っておいてもいいのではと思います。
それにしてもジーン・ハックマンってこの頃(70年中盤)から異常に主演作品が増えだしますよねぇ。そして当時から老けてました...




狩人の夜
販売元: 紀伊國屋書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

オーソン・ウェルズ監督の『黒い罠』と並んで本国アメリカでもヨーロッパでも高い再評価を受けている奇妙なフィルムが『狩人の夜』です。イギリスの名優チャールズ・ロートンが生涯唯一度だけメガホンをとった作品としても知られています。そしてこれは非常にユニークな雰囲気作りに成功している好例でもあり、同時にこれだけの独自性を持ちながらそれに見合うほどのありあまるインパクトとまとまりをいま一つ持ち得なかった点でもユニークな作品です。

怪優ロートンが演出した作品らしく、独特の不思議で捻じ曲がった雰囲気を持つフィルム。ホラー、フィルムノワール、、コメディ、児童劇が複雑にブレンドされています。そこはなるほど、『ハリウェル・フィルム・ガイド』の「いままでにはない雰囲気作りに成功した作品」という批評通りの独自さがあります。“ロバート・ミッチャム扮する自己中心的な悪徳牧師の魔の手が、お宝を隠し通す子供たちに迫る!”こうしたプロットライン上の一つ一つのシーンも実験精神あふれる映像で極めて記憶に残る奇妙で面白みのあるもの。光が差し込む暗い部屋で月明かりに照らされながら凶行に及ぶ牧師、水の中を水草とゆらゆら揺れる死体の髪の毛、子供たちの小船による決死の逃避行、どれも悪夢のように幻想的で刺激的です。このあたり、悪徳牧師が夜な夜な「頼れ、頼れ」と反復する不気味な歌声と併せて妙に心に残ります。

しかしながら、こうしたシーンの数々のつなぎとめ方と進め方がいささか性急過ぎて粗雑な感じがしてしまうところが難点。もっとじっくりと展開させたほうがインパクトが出てくると思われるシーンがあるのにもかかわらず、それらがしばしばカットバックで邪魔され興ざめしてしまうところが多し。前半部分、悪徳牧師に狙われた家族のエピソードでは、お菓子屋の老夫婦の会話がところどころ乱暴に挿入されていたりして、一つ一つのシーンがじっくり描けていないような印象を受けます。もっと悪徳牧師がじんわりと家族を侵食していく恐怖感が描写されていたらフィルム全体にさらなる奥行きが付け加わったのではと思うのですが、そのあたりの演出がいささか淡白すぎて薄味になってしまっているのです。そんな編集力と演出の弱みが、前半と後半の雰囲気の著しい違いに表れてしまっているのも事実。前半はサスペンス、後半は児童劇と整合性のとれないアンバランスさが作品のインパクトを少し弱めてしまっていて残念だと思います。この点は本編の熱烈な信望者であるフランスの映画監督フランソワ・トリュフォーも「映画的文体の不統一」という言葉を用いてコメントしています。もっとも、それがこの映画の“新しさ、奇抜さ”であるといえばそれもまた正なり。しかし、さらに多くの場面の演出のタイミングがぎくしゃくして俳優の熱演が邪魔されているようなところも見受けられます。特に、後半でミッチャムの悪徳牧師がギッシュの家を訪れ、あろうことか彼女の目の前で目当ての子供たちを強引に捕らえようとして追い出されるシーンなどいささか素っ頓狂でタイミングをはずしているように見え、そのせいで迫力不足になってしまいインパクトに欠けてしまっています。

普段はリラックスした雰囲気をかもしだすロバート・ミッチャムも、かなり力の入った不気味な演技を見せます。まるで悪人であることを楽しんでいるかのようです。思えばこの人、『恐怖の岬』で見せた邪悪なキャラクターを演じると本当にうまい。ただ、この悪徳牧師が偽の涙を見せるシーンなどは少し演技が陳腐になってしまっていて、やはり演技の上の演技となるといささか技巧的には力量不足だったようです。くわえて、編集のせいなのか悪徳牧師の怖いキャラクターがいささか弱まってしまったのも残念。出演者のなかで一番の功労者といえば、やはり後半の立役者である孤児たちの老いた里親を演じたリリアン・ギッシュでしょう。小さな体から発せられる大物のオーラが子供たちを邪神から守ってくれるかのようです。彼女が出てくるだけで作品にしまりと格調が出てくるのが不思議。彼女に対しても悪徳牧師は邪悪で凶暴な力をもっと発揮してもらいたかったのですが・・・。

決して興行収入を狙ったわけではないB級フィルムだからこそできた果敢なチャレンジ。チャールズ・ロートンの彼らしいひねくれた映画作りが多くのファンを魅了したフィルムであることは間違いありません。そして事実、忘れることのできない奇妙なインパクトを持つ作品であることも疑いありません。しかし、個人的には全体としてもっとよく成り得たのではないかという気持ちが残ります。そんなわけで、その賛否も悪徳牧師の指に刻印された「LOVE」か「HATE」に別れることもまた事実であろうと思われます。(最も今は圧倒的にLOVEの意見が多いようですが)しかし以上の理由から、『狩人の夜』を大胆に失敗してしまった勇気ある実験作と言い表すこともたまには許されるのではないでしょうか。




ナイト・ウォッチ/NOCHNOI DOZOR
販売元: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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NY検事局
販売元: パイオニアLDC

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全般的にガルシアの好演が光っていたが、他の方のレビュー
と同じ意見で彼をサポートする助役がいない。映画というより
普通のドラマのような雰囲気。余計なせりふ、場面が多く各々の
人物の性格やキャラクターがつかみにくく感情移入しにくい。
カメラの視点がただ単に引いてとっているのが多く、アップで
とるなど多才な撮り方をしていないため息を呑む法廷シーンといった
場面が見られなく残念。唯一最後に地方検事になったガルシアが新米の検事補たちに特別に講義をするシーンがとても印象に残っている。おそらくこの最後のシーンを言いたいがための映画であろう。




妖精たちの森 (ユニバーサル・セレクション2008年第7弾) 【初回生産限定】
販売元: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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ずっと、気になりつつも購入を渋っていた作品です。ちょっと際物的な気もして。でもなぜか気が変わり、今月購入。
単純にエ極上のロティックなサスペンス映画としてかなり楽しめました。でも「落ち」は、個人的には予測どおりで、捻りが無く、ちょっと残念!
でも、マーロン・ブランドはかなりすごかった。
主題は異なりますが「ラスト・イン・タンゴ・イン・パリ」を彷彿させる作品で、この作品の中では、ずっと同作を完全に思い出し、二重写しで観ていました。
ちなみに、この作品の制作年度は1971年、「ラスト・イン・タンゴ・イン・パリ」は1972年です。
たて続けに、ブランドは「変態度」の高い難しい作品群で、ウルトラC的な演技を確立。アンチ・ヒーローとしては、金字塔ともいえる名演を披露。
ああいった、屈折し、複雑な「エロティシズム」変態的な「セクシーさ」を、自然体を装って、堂々と演じられる役者は希有だと、改めて脱帽。
思わず、我が生涯の映画ベスト3の一作である、ベルトリッチの「「ラスト・イン・タンゴ・イン・パリ」」は、単に「妖精たちの森」の変奏したコピーであることを疑った次第。なんだか、うれしいのやら、哀しいのやら、よくわからなくなりましたが。
ただ一言、結論として言えるのは、両作品共にプランド無くしては、成立しなかったし、説得力がなかった・・・と改めて思い知らされた次第です。
監督・製作者の力を軽々と越えた、ブランドという役者の才能が燻銀のように輝き、そして「ラスト・イン・タンゴ・イン・パリ」と双璧を成す作品です。





妖精たちの森 (ユニバーサル・セレクション第2弾) 【初回生産限定】
販売元: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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「回転」の10年後に制作されたけど、話はそれ以前の話。つまり、プリクエル。なんとカラーでキャストも一新。
怪奇映画じゃないし、兄妹が姉弟に変わってます。しかもこの終わり方だと「回転」に微妙につながらない。
クイント役がマーロン・ブランドなのが救い。字幕が読みにくかった。




妖精たちの森 (初回限定生産)
販売元: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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かのゴシックホラー小説の名作ヘンリー・ジェイムズの『ねじの回転』を原作とした映画。

『ねじの回転』は、イギリス郊外にある邸宅に住む二人の幼い姉弟、その家庭教師とメイドが体験する心霊現象の恐怖を描いた幽霊物語である。不慮の事故死を遂げたとされている前任の家庭教師と下男の霊が、それぞれ姉と弟に取り憑き、その肉体を使って生前のような男と女の関係を続けようとするという物語だ。

そして『ねじの回転』は1961年に、 ウィリアム・アーチボルド、トルーマン・カポーティ、ジョン・モーティマー三人の手を経た脚本とジャック・クレイトン監督によって映画化されている。この映画もまた、映画史に残るホラー映画として長く高い評価を受けている。

本作は61年作品のリメイクではなく、『ねじの回転』の前日譚という体裁になっている。下男ピーターと美しい家庭教師マーガレットの爛れた関係、それを覗き見つつピーターに感化されていく幼い子供たちの姿を、ゴシック調に丁寧に描いている。

が故に、美しいイギリスの庭園風景や、これまた心にしみる美しい音楽とともに、得も言われぬ不快感を盛り上げてくれる。そして向える衝撃のクライマックスは、身の毛もよだつ恐怖を観るものに感じさせるのだ。

本作では恐怖の対象としての超自然現象は全く無い。ただひたすらに、19世紀末の上流階級の日常の営みを追い、刹那的に覗く闇を的確に捉えているのだ。いやむしろ、時折陽を遮る雲の翳りのように何気なく、陰鬱な暗さを投げかけているのだ。

本作を見終わったら是非、原作小説も読んでみて欲しい。物語の様相は全く異なり、そのラストの美しさは永久に忘れることが出来なくなるであろう。。。トラウマ必至である。





レンブラントの夜警
販売元: ジェネオン エンタテインメント

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「コックと泥棒・・・」でもそうであったようにこの監督の目指すものは
究極の美。
自身インタヴューで語っているように絵画の美を映画化するとこのようになるという映画を作りたいそう。 なるほどこの映画の全てのシーンが息を呑む美しさ。
危険で陶酔の匂いのする 毒のある美しさ。
物語のプロットもややこしくこんぐらがっていて、映像の美しさと相まって
見ているうちに自分が生きている時代がどこかわからなくなる。
R-15指定が付いていましたが、どこのシーンが問題とかではなく、映像と物語のこの究極のからみを 理解できる年齢で と言うような気さえしました。
小さなアート系シアターでしかきっと上演されないでしょうが、芸術性の高い作品だと思います。




NINE QUEENS 華麗なる詐欺師たち
販売元: レントラックジャパン

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どうしても見たくて、以前、英語字幕DVDで鑑賞した。
日本語字幕版発売とは夢にも思わなかったが、これは嬉しい限りだ。

脚本・初監督のファビアン ビーリンスキーが冴えている。
アルゼンチンで大ヒットを飛ばしたコンゲームもので、ブエノスアイレスならではの物語と言える。
どいつもこいつも胡散臭くて怪しすぎて、しっかり用心して見ていたにも関わらず騙されちゃうんだが、
これが爽快なんである。

副題?としてついている「ガストン・ポールス」ももちろん主演と言っていいが、
これはなんといっても「リカルド・ダリン」だろう。
この胡散臭いおっさんは、作品が異なれば知的で物静かな男も演じるから驚きである。

フェビアン&リカルド・ダリンで作った2作目。「El Aura」も高い評価を受けている作品で、
これも日本語版で出してくれたらと願うばかりだ。



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