ラインシステムは格闘ゲームにおいてとかく問題となる「ハメ」を
極力減らし、更には立体的な戦術を組み立てる楽しみをもたらして
くれる素晴らしいシステムではあるのですが、その分、初心者には
取っつきにくい部分があります。
元々、PSというハードは内蔵メモリの容量の関係で一度に大量の
データを一括してロードしておくことが出来ません。
そのため、どうしてもキャラパターンを削ったりする必要が出て
くるわけですが、RBSDMではラインシステムを廃止することで、
その問題をある程度解消しているようです。
ある意味、開き直りともいえる!のですが、それが結果的に功を奏して
いるといったところでしょうか。
ラインシステムの廃止により取っつきにくさがかなり解消されて
いるので、初心者にも入りやすいでしょう。
一方でアーケードやネオジオでRBSをやり込んだヘビーユーザーは
物足りなさを感じてしまうわけですが、そこは独自の新システム
導入が新たな楽しみ方を提供してくれています。
また、ガンダムでお馴染みのサンライズが製作を担当したOPアニメも
見所の一つです。
なお、初回版には餓狼伝説ファンディスクが同梱されています。
こちらもなかなか楽しめる一品ですよ。
基本的にバーチャロンの様な3Dシューティングなのですが、攻撃をする度に溜まる「スーパーゲージ」が満タンになれば強力な攻撃力を誇る必殺技が出来る様になります。一例を挙げると、Zガンダムならハイメガランチャーでエルガイムならバスターランチャーです。
そして、「挑発」と言う要素もあります。これは自機の攻撃力が増す一方で防御力が低下すると言うもので、これで一発逆転を狙う事も出来ます。
また、先制攻撃を当てた時や、弾切れになった時などはパイロットのセリフ(CVは原作と同じ)と共にカットインが入る演出もあります。
ゲームの合間に入るロード時間は数秒と短めで、ロードしてる間は美麗なCGが表示されます。例えば、惑星ゾラの熱砂で太陽を見上げて佇むウォーカー・ギャリアの絵やシャイニングフィンガーを放つモーションのシャイニングガンダムの絵です。
ゲーム中で流れるBGMは、出演ロボットそれぞれのアニメ主題歌(ボーカルは無し)です。但し、R1、R2パワード、R3のBGMは新スーパーロボット大戦のものでなくこのゲームオリジナルのもので、3体それぞれに違う曲が用意されています。
以上の様に魅力的な点が多いのですが、ロボットの技の中には原作に無いものがあり、そう言う事が嫌いなら嗜好に合わないかもしれません。
それに、ストーリー性も無いに等しいのでロボットを操作するのを楽しむゲームとしての性質が強いです。
尚、セーブやロードの機能は無いのでメモリーカードが無くとも支障はありません。
私がよく使うのは、シャイニングガンダムとエルガイムです。シャイニングガンダムで近距離戦を挑んでシャイニングフィンガーをお見舞いしたり、エルガイムのバスターランチャーで無意味に障害物を壊したり一撃必殺を狙ったりしています。
ダッシュを駆使してフィールドを駆け巡り、相手の射撃をかわし、原作お馴染みの攻撃や必殺技を決めるのは爽快の一言です。