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和書 1093102 (267)



戦争とプロパガンダ 2
販売元: みすず書房

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サイード氏によるエッセイ集、第二弾。
ここではパレスチナ問題に特化して、記事がまとめられている。

西洋からのニュースでは滅多に流れてこない、
イスラエルの暴虐ぶりが余す所なく指摘されており、
パレスチナ問題を客観的に見るうえで、重要な視点を与えてくれるだろう。
私自身もこの本から受けた影響は大きく、当地の見方が若干、変化した。

サイードはこの本の中でパレスチナ問題の希望として、
PLOやハマスへの支持は5割にも満たなく、多くの国民は厭戦的であり、
真に平和を希求する世俗的な運動が起こっていることを指摘している。
しかし、現在パレスチナではハマスへの支持が急上昇しており、
選挙で大勝するなど、問題はますます混迷を深めてきている。




戦争とプロパガンダ 3―イスラエル、イラク、アメリカ
販売元: みすず書房

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先月24日、サイードが亡くなった。
享年67才。死因は白血病だったという。
訳者後書き(2002年11月)にも、
闘病中との言葉が記されていた。

本書は今なお問題を抱えるパレスチナ問題を、
サイードが真正面から捉えた書だ。
メディアに出ることのないパレスチナの悲劇、
イスラエルの虐殺、乗っ取られたアメリカ…。

その力強さは訳を通しても伝わってくる程だ。
彼が自らの死期を悟った故のものと考えると、
何とも言えないものがある。
この問題は、まだこれからだというのに。
…是非とも、ご一読をお勧めする。




裏切られた民主主義―戦争とプロパガンダ<4>
販売元: みすず書房

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 本書に収められた8つのエッセイは02年11月から03年4月にかけて発表されている。世界が(アメリカが?)イラク戦争を始めるに至るまでに合わせて書かれた時事評論集である。本来ならこの手のジャーナリスティックな文章は、ちょうど新聞や雑誌に載せられる社説やコラムのように、リアルタイムで読まれるのがいちばんいい読まれ方なのだろう。しかし、あの時期からほぼ1年近く経って本書を手にとった私のスナオな感想を言えば「よくぞこのように本という形にして残してくれました」となる。なぜか。

 ひとつはサイードの批評と主張がきわめて冷静・明晰で、なおかつとても力強いものだから。今ひとつは、私たちはこういう形で確実に真実を記録しておかなければ、日々の情報の氾濫と洪水の中でいともたやすく真実を忘却してしまうものだから。本書は時事的なものだが、逆にそうであるだけに、むしろこれから読まれていくべきものだろう。すべてがなし崩し的に決定されてしまう状況に抵抗するには、サイードのように倦まず弛まず真実を求める声を発していくしかない。本書は励ましのメッセージなのだ。




戦争とラジオ―BBC時代
販売元: 晶文社

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オーウェルを自分の主張の守護神に利用しようとする手合いはいまだにたえない。代表作「1984」は、「動物農場」同様、スターリン体制ソ連に対する警告という側面はあるだろう。しかし、本書を読んで、それだけではないことを確信した。ドイツの謀略ラジオ放送に対抗すべく、BBCがインド向けに、宣伝放送を始める。そこで、オーウェルが招かれて、台本を書いたり、戦況ニュース解説をした。一方彼がBBCの仕事をするまで、妻は、検閲局で仕事をしていた。「1984」の舞台、登場人物そのままではないか?あまり器用な作家と思えない彼の作品はほとんど自分の体験を下敷きにしていることを考えれば、そうとしか考えられない。そうでなければ、ソ連なきあとの今の世界まで射程にいれたような内容になるはずもないの!だ。今読んでも、今の世界を書いているような不気味な気持ちにさせられるのは、自分で検閲を再三受けた体験あればこそだろう。戦況ニュース解説では、検閲による削除のあともはっきり残されている。検閲が厳しくなるのに耐えきれず、オーウェルはBBCを辞めた。この原稿を偶然BBCのアーカイブで発見した編者の解説も素晴らしい。

訳者あとがきには湾岸戦争における連合国軍側による完璧な情報管理についても触れられている。オーウェルが生きていれば「戦争とテレビ」あるいは「戦争と映画」という本を書いたのではと思われる。「1984」「動物農場」の読者にとって、本書はメディア・リテラシーの生きる教科書、必読書といえるだろう。




先天性心疾患の診断ロジック
販売元: メディカル・サイエンス・インターナショナル

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戦略経営の実現―ビジョンの構築と実践の方法
販売元: ダイヤモンド社

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戦略計画ハンドブック
販売元: ダイヤモンド社

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洗礼―新しいいのちへ
販売元: 日本キリスト教団出版局

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 本書は、洗礼とは何か。キリスト者として生きるとはどういうことなのかという「洗礼」をめぐるさまざまな疑問を平易に説き明かし、わたしたちに与えられた新しいいのちの意味を探っている。原題はRemember who you are(思い起こせ、あなたが誰であるかを)である。 

 本書では、繰り返し、洗礼は神のわざであって、人間の功績や努力によるものではないこと、洗礼は一生続くプロセスであることを強調していく。また、本書の原題が示唆するように、洗礼は「あなたは誰であるか」というアイデンティティを与える儀式である。第一ペテロ2:9-10によれば、キリスト者とは王の系統を引く者である。「洗礼は、あなたは誰であるのかということについて、論じるのではなく断言し、説明するのではなく宣言し、要求するのはなく断定し、ほのめかすのではなく行為によって明らかにし、描き出すのではなくそのように生きよ」と働きかける。

 また本書では、洗礼にまつわる多くの誤解や思い違いを、聖書に従って、丁寧に正している。幼児洗礼の必要性、堅信礼の意味、再洗礼の間違いといったことなどである。

 これから洗礼を受ける人も既に受けた人も多くのことを本書から学べるだろう。自分の洗礼理解をより聖書的で確かなものにする上で、本書はとても示唆に富んでいる。




土星の環―イギリス行脚 (ゼーバルト・コレクション) (ゼーバルト・コレクション)
販売元: 白水社

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語り手は英国サフォーク州の海岸線から内陸部へと、殆どの行程を徒歩による旅を続けます。旅の折々の風景を眼にした語り手は、現在は衰退の一途を辿るこの地方の折々に見られる、腐朽を留めることのできない過去の英国の栄光の徴の数々を眼にします。語り手の想像は、嘗ては世界の遠くにまで開かれていたこの地方から、遥か時間と空間の遠くへと拡がってゆきます。川に架かる橋に走る筈だった中国皇帝の御用列車から欧州各国のアジアの蹂躙と西太后へ、ジョゼフ・コンラッドからポーランドやアイルランドに於ける圧制へ、芸術作品からその創作の資本であった奴隷経済へ、ハールストンの教区司祭からシャトーブリアンへ。
しかしゼーバルトは、これらの栄光と盛衰の徴によって人間や歴史に対する断罪への欲望を喚起されることなく、思考の過程とその表現形態である文章に於いて常に節度を保ち続けます。そのような彼の姿勢を、傍観者などと非難することは当たらないでしょう。対象と距離を保ち続けることによってこそ見える事柄は多く、対象への耽溺は盲目という危険を常に孕んでいるからです。この作品は、精確な知識を元に物されていますが、どこか物語であるような印象を与えもします。
惑星の潮汐力によって破壊された衛星の破片の集合と考えられている「土星の環」、人間の思考がまだ到達していない中心の引力によって破壊された地球上の破片の散乱を、自らが破壊されぬよう外縁から俯瞰すること、それがゼーバルトの作家としての作法であり、私にはそのような作家は何時の時代にも必要である、そのように考えます。日本人ノーベル賞作家による著作の内容の正誤に関する訴訟が現在も続いていますが、件の著作の内容の正誤はさておき、中心への過度の接近が齎す功罪は、あらゆる作家が心に留め置くべき重要な認識であることを、図らずもゼーバルトは示しています。




ゼクシィ海外ウエディング完全ガイド 2008AUTUMN&W (2008) (リクルートムック)
販売元: リクルート

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