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和書 1093102 (284)



地中海世界のイスラム―ヨーロッパとの出会い (ちくま学芸文庫 ワ 13-1)
販売元: 筑摩書房

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八月の砲声 上 (ちくま学芸文庫)
販売元: 筑摩書房

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歴史のWhyではなくHowを書くと著者自身が述べているように、手堅く細
かく、どのようなプロセスを経てヨーロッパ列強が第一次世界大戦を起
こし、そしてその後の四年間の塹壕線の端緒となったマルヌ会戦へと収
斂してくかを書いたストイックな労作。評価は下すけど批判はしないと
いうスタンス。ヨーロッパ列強が故意に起こしたというよりは、列国間
の誤解や不注意や過信といった、しょーもないぐらい人間的な要素によ
って引き起こされたというのが彼女の結論。
ピューリッツアー賞受賞。




八月の砲声 下 (ちくま学芸文庫)
販売元: 筑摩書房

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上巻に引き続き,第1次世界大戦の最初の2ヶ月間にわたる戦闘と,各国の上層部におけるさまざまな動きが詳細に述べられている。

非常に膨大な資料(日本語版では参考文献は掲載されていないが,原書では50ページにわたり参考文献と注が記されているようである)に基づいて分析がなされ,できうる限りの独断を排除して戦争の経緯が述べられている。本文中に出てくる人物のセリフや私的感情の描写は想像によるものではなく,すべて手記,記録文書,インタヴューなどの一次資料によって裏づけられているものである。

基本的には,史実にのっとって戦争の実態を政治家,軍人,兵士,一般市民それぞれの立場から多面的に解き明かしていくという方法をとっている。その内容は,なかなかエキサイティングで,戦争に携わった人々の焦り,政治家と軍人との対立,軍人同士の対立などがよく描かれていると思う。

そして本書の最後に,この2ヶ月間の戦闘の大詰めとなるマルヌの会戦の歴史的意義が短いながらも端的に記されている。つまり,この2ヶ月の間の戦いが,その後の歴史にどのような影響を与えたのかが,歴史家バーバラ・タックマンの視点から説き明かされるのである。

この本は,単なる戦争の一場面を記したものではなく,その一場面を描くことによって戦争そのものの歴史的本質を語っているものと考えられるだろう。一読の価値は十分にあると思う。




プリズメン―文化批判と社会 (ちくま学芸文庫)
販売元: 筑摩書房

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ペンと剣 (ちくま学芸文庫)
販売元: 筑摩書房

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 「オリエンタリズム(上・下)」にしろ、「イスラム報道」にしろ、サイードの著作を読むには、一語一語をかみ砕くようにして読む緊張感が必要です。ですので、私は未だに「オリエンタリズム」を読破していません。
 しかし、本書はラジオ番組のインタビュー集ということもあって、大変読みやすい本です。それであって内容は充実しています。
 初心者にお勧めです。




マクルーハン (ちくま学芸文庫)
販売元: 筑摩書房

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メディア論に関心はあるけれど(または、「学校で勉強させられてるけれど」)、難しい専門書にはいきなり手が出ない、そんな人にお勧めできる、読みやすくて取り組みやすい本です。
この手の本というと、活字がびっしり…という印象があるかもしれませんが、この本は真逆の、イラストと自由に組まれた文字で、簡潔に説明してくれます。




魔術の帝国―ルドルフ二世とその世界〈上〉 (ちくま学芸文庫)
販売元: 筑摩書房

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 史書を寸評することぐらい野暮なことはない。ただでさえ歴史そのものではない言述を歴史記述たらしめようとした歴史家の努力を一言でレビューすることなどできはしない。但、本書の原題が『ルドルフ2世とその世界 1576〜1612年の知的歴史の一研究』であり、序文や原注、充実した索引に伺えるように膨大な文献に基づいていることは確認しておくべきだろう。著者が特に掲げるだけでも、シュルツェ、ベネッケ、ディロン、パーネク、エーバーハルト、カリヴォダ、ヴォツェルカ、アルトファールト、ランダ、ライチュ、ベイエルレ、ネーリング、・・・モスコーニ、L・ルカーチ、ケーラー、スキーボヴァー、カッカーモ、・・・等々史家の研究成果をふんだんに纏め上げたということである。
 施政に失策し30年戦争を勃発させてしまった虚弱な皇帝というルドルフ像を、著者が覆そうとしているのも間違いない。政治的に脆弱な君主が単にパトロンとしてのみ有能なはずがない、と。しかし、ならばルドルフが政治的に有能であったか、と言えばそんなことにはならず封建制が動揺し絶対王政としての再建も瓦解していくもっと大きな趨勢として、近年の研究書によくあるように時代と社会に解消される描写になってしまっているかもしれない。
 それ以上に、魔術という宗教では捉えきれない自然と社会と意識の噴出する問題を捉え様としていた〈不思議さの整理学〉とでも言うべき科−学が、後世自然の分野のみで抽出、結晶され凱歌を上げる他方では、実は社会と意識の問題でも多面的に探究されていたことそれ自体が圧巻なのである。




魔術の帝国―ルドルフ二世とその世界〈下〉 (ちくま学芸文庫)
販売元: 筑摩書房

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三つのヘーゲル研究 (ちくま学芸文庫)
販売元: 筑摩書房

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私はアドルノは嫌いだが本書はなかなか著者の中では好みです。何か、ヘーゲルに就いて哲学的な解釈や、そこから発展する著者自身の「思想」を期待しても空振りに終わる。また、世間で言う「哲学」とは異なる「哲学」を期待してもやっぱり期待外れ。ニーチェ的な思想の変奏曲とやらを期待しても、期待する読者の思い込みだけだろう。そういう「背負った」期待は抜きにして本書を読んでみると、なかなか、アドルノも良いことを言うなあ、と感心する。実にヘーゲルの思想に良く馴染んでいて、それが、「学」として「把握」されている、ということではなく、それ以前の、ヘーゲルのホンネみたいなところを押さえているような気がする。つまり、同国者ならでは、通じる、「感じ」みたいなものが良く分かっていてヘーゲルの思想に就いて「随想」しているところが良い。語調や、「構え」から、同じ国の人なら、一読、「ははあ・・」と分かってしまうような、そうい部分とはとても大事で、ある意味、そこが分からないのに、「概念」や「論理」を追求して、理屈をまくし立てても、味の無い話だ。本書を読むと、ヘーゲルを読んでいる人なら、思い当たるようなことを、実に饒舌に語ってくれて、聞いていて楽しい。縦横にヘーゲルの言説を取り出しては、しかし、「糊」と「鋏」の切り貼りではなく、語っていくセンスは抜群だと思う。それにつけても、本書の翻訳者の手腕には感服した。「否定弁証法」や「啓蒙の弁証法」は、哲学者として、ちゃんとしたものを書かなくちゃ、という大分無理をしたところがあり、それこそ期待はずれだったが、本書と「美の理論」は、別格だと思う。




中国の屏風―モーム・コレクション (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房

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