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和書 467252 (279)



森鴎外全集 (7) ちくま文庫
販売元: 筑摩書房

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森鴎外全集 (8) ちくま文庫
販売元: 筑摩書房

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森鴎外全集 <11> ファウスト ちくま文庫
販売元: 筑摩書房

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 わたしはこの本を読んだわけではありませんが、森鴎外訳ファウストを呼んだことがあります。
 今までに六人ぐらいの翻訳を読みましたが、鴎外訳が最高だと思います。




森鴎外全集〈10〉即興詩人 ちくま文庫
販売元: 筑摩書房

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ほぼ30年ぶりにこの本を読み返してみた。30年前とは私が15歳の頃である。この書き出しから始まり,内容をよく記憶していることに驚いた。また、話しの中味が極めてつまらないことにも驚いた。この本の美点はよく言われることだが、文章の美しさにあり、私はこれを読んでから,擬古文を読むのを全く苦にしなくなった。15歳の少年にはそれだけの衝撃力のある本である。また、年寄りにはつまらない本ではある。




森鴎外全集〈4〉雁 阿部一族 ちくま文庫
販売元: 筑摩書房

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「阿部一族」は不覚にして原作を読む前に深作欣司の映画を見てしまった。見ごたえのある良い映画だった。で、原作を読んだが、素晴らしかった。なんと言っても、鴎外でなければ書くことが出来ない、あの、時代を現象させる文体だ。破格の教養を持ってして為せる業だと思う。「殉死」を考えたテーマとしても興味深い。だが、同時に現代に通じ難い奇妙さもある。主人公の友人で家族ぐるみの付き合いのある隣人が、阿部一族の謀反鎮圧に参画、最後に阿部の長男を倒した後日、これを誇ってかのように、「元亀天正の頃は夜討ち朝駆けはあたりまえで、阿部一族などは茶の子も茶の子だ」というようなことを言う。このようにいささか、理解に苦しむような部分が随所にあるが、却ってこれが大昔のある時代の社会を示しているかのようで、作り物臭くない。資料渉猟の結果、事実をそのままに投げ出してみせる鴎外史伝の端緒を見る思いだ。柄谷行人が、この件に関してユニークの論考を書いていた。それから、本書の中に収められている「佐橋甚五郎」は、鴎外史伝の最高傑作の一つに推したい。行間から漂う戦国末期の雰囲気、家康の理知と妥当な判断と経験から醸し出る狡猾さなどリアリティが凄い。組織で生きることの出来ない人間の「姿」がしっかり描かれている。それから「二人の友」は傑作の「私小説的短編」。後年太宰が「鴎外の中期の短編を模して」と言っていたのはどうもこの作品か、と思い当たる。以前は太宰が鴎外の真似、ということに違和感があったが、本作品を読むと納得。太宰なりに良く似た佳作を作っている。




森鴎外全集〈6〉栗山大膳 渋江抽斎 ちくま文庫
販売元: 筑摩書房

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小説は現実からの加工物だ。だが、現実のエッセンスがそこにあるとして、社会科学さえも小説を持ち出して論ずることは少なくない。だが、現実と小説の決定的な違いは、現実は、「閉じない」ことにある。全ては完結せず、筋道らしきものはあるようだが、それは既に一種の抽象であって、現実ではない。混沌としている、ということではなく、そもそも現実とは、いろいろなことが次々と現れては過ぎ去っていく、ということだ。この現実に比べると、小説は、やっぱり、うそである。小説を読むに際して、自然、読者は、「小説を読む」ことに自分を合わせているのだ。でなければ馬鹿らしくて入っていけない。書くほうが、この現実とのギャップをどうやって埋めようか、と工夫しだすことは自然だと思う。鴎外は、「閉じていない」現実を、どう紙面に載せるか、これを史伝で行ったと思う。「栗山大膳」は、まだストーリーがしっかりある小説の姿だが、「渋江抽斎」から「北条霞亭」に至り、資料の羅列が強くなる。だが、たらたら、と読んでいくうちに、「もう一つの現実」に入っていってしまう。他の小説がうそ臭くなっている。読後、鴎外の凄さを知ったものだ。




歴史其儘と歴史離れ―森鴎外全集〈14〉 ちくま文庫
販売元: 筑摩書房

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灰燼 かのように―森鴎外全集〈3〉 ちくま文庫
販売元: 筑摩書房

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 この短編集のなかで、私が最も面白かったのは『かのように』だった。歴史学者を目指す華族の青年が、神話と歴史をはっきり区別すべきか悩む話である。現代人にとってはおかしい問題だろう。しかし、明治時代には不可避の問題だったのだ。天孫降臨を基にして、天皇大権体制が維持されていたからである。天照大御神、神武天皇を否定してしまっては、大日本帝国の国体が揺らいでしまうからである。しかし、秀麿は働かなくてもいい、大金持ちの華族なので、歴史の本を書かずに悠々と暮らせばいいのでは、とも思ってしまう。だが、そこが明治の青年の使命感なのだろう。いや、もちろん当時も金だけが大事だという人は沢山いたはずだ。だからこの煩悶は秀麿という優れた男の特権なのである。




独逸日記・小倉日記 ちくま文庫―森鴎外全集〈13〉
販売元: 筑摩書房

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鴎外のドイツ時代の日記、と来たら誰でも「舞姫」のエリスの姿を探すことだろう。だが周到に削除されているのか、あるいは本当に何もなかったのか、それらしき姿は全く見ることができない。とはいえ、この日記に表れている若き林太郎くんの旺盛な活動ぶりを読んでいるうちに、そんなのぞき見趣味的問題はどうでも良くなってくる。本業の研究や軍務や色々とあるのだろうに、関係ない論文を書いていたり、英語や仏語を学んでいたり、観劇だピクニックだと遊び歩いていたり、果てはナウマン(ナウマン象で知られている人です)に論戦を挑んだりと、実に忙しく賑やかな毎日。日本人同士の付き合いも多い。当時ドイツに滞在していた日本人の数は、現代の我々が思うよりもかなり多いようだ。

一方、十数年後の小倉時代の日記は一気に地味で単調な内容になる。感想等はほとんどなく、むしろ日誌に近い。そのくせ骨董品や古い墓地のこととなるといきなり詳細に書き連ねていたりするのが結構おかしい。




舞姫 ヰタ・セクスアリス―森鴎外全集〈1〉 ちくま文庫
販売元: 筑摩書房

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