和書 467252 (280)
剣鬼喇嘛仏―山田風太郎忍法帖短篇全集〈12〉 (ちくま文庫)
販売元： 筑摩書房
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山田風太郎忍法帖短篇全集 1 かげろう忍法帖
販売元： 筑摩書房
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山田風太郎の忍法物の短編を全部集めた全集第一弾。山田風太郎の忍法物はまあ娯楽小説としてすこぶる面白いのだが、山田氏が他に書いている「推理物」や「明治物」が世の中に訴えかける様なテーマ性を多く孕んでいるのに対しこちらはエンターテインメント全快、悪く言えばひたすら俗っぽい大衆娯楽小説となっている。アイデア一発勝負な様々な忍者や忍法、背景となる時代の歴史上の人物との絡みや風俗を楽しむ上では好きな人はかなり堪能出来るはず。そして女ですかね。忍者図鑑というよりも女図鑑、艶かしい女の百花繚乱具合の方がメインじゃないかと思うぐらい女、女、女な娯楽小説。一般的にはこのエロ忍者物のイメージが色濃い山田風太郎ですが、大衆娯楽全快な忍者者以外にも上記に書いた「明治物」や「推理物」では識者を唸らせる様な作品が多いと思いますので、興味が沸いた方はそちらもいかが。
山田風太郎忍法帖短篇全集11 (ちくま文庫)
販売元： 筑摩書房
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山田風太郎忍法帖短篇全集4 (ちくま文庫)
販売元： 筑摩書房
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期待しても、必ずその期待以上の見返りがくるのが嬉しい山田風太郎ですが、女の力を書いた「捧げつつ試合」は迫力に圧倒されます。また名作「魔界転生」のプレ作品とでもいうべき1篇では由井が登場するなど、ファンであれば一度は読んでおきたい作品です。是非、読んでもらいたい。
山田風太郎忍法帖短編全集3 忍法破倭兵状 (ちくま文庫)
販売元： 筑摩書房
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忍法関ヶ原―山田風太郎忍法帖短篇全集〈7〉 (ちくま文庫)
販売元： 筑摩書房
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忍者六道銭―山田風太郎忍法帖短篇全集〈10〉 (ちくま文庫)
販売元： 筑摩書房
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野ざらし忍法帖―山田風太郎忍法帖短篇全集〈2〉 (ちくま文庫)
販売元： 筑摩書房
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江戸後期に活躍した忍者（という役よりは完全に隠密に近い）たちを、女性との恋を交えながら書いた11篇。中でも、水木しげる・画による同収録「忍者木枯塔九郎」も「大いなる幻術」というタイトルで収録。長編に比べるとインパクトに欠けるものの、短編を活かした単純なトリックと、地位によって結ばれない恋を上手く書いています。
やっぱり上手いと思わせる面白さに、登場する忍術のバリエーションには舌を巻きます。長編「魔界転生」にもリンクする設定など、ファンであれば十分楽しめるだろうし、時代小説が好きな人でも楽しめる良い1冊だと感じます。
ラスプーチンが来た 山田風太郎明治小説全集 11 ちくま文庫
販売元： 筑摩書房
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山田風太郎の明治物です。テーマ性も深く、かつ面白い作品の多い山田氏の明治物だが本作は連載時のタイトルが「明治化物草紙」という名の通り、化物じみた変人達が入り乱れる話。変人と言っても知識欲、金欲、権力欲、肉欲など欲望の度合いが常人に比べて並外れているという意味です。主題がそうなのでいつもよりも少しやりすぎな感じもあり、これまたいつもの様に清楚で薄幸で「この世のものとも思えないような」美女がヒロインとして登場すると「いい加減にしろよ」と笑顔で思いつつも最後まで一気に読めてしまいます。仮名にはなっているが下山女史や稲城黄天（下田歌子、飯野吉三郎）のあの扱いはいいのか？というぐらいのキャラクターになってますが（子孫の人が見たら怒るかもしれないですよ）、まあそれだけ娯楽性が強いという事はつまり面白いという事です。「大津事件」にラスプーチンや明石元二郎、二葉亭四迷、内村鑑三、チェーホフ、乃木希典などが絶妙に絡み合った仰天のトンデモ話はいやはや山田風太郎節、炸裂といった感じです。山田氏は短編で他にもこの長編よりも傑作ではないかと思われる「大津事件」を扱った「明治陽炎車」や「いろは大王・木村壮平」を扱った「いろは大王の火葬場」という作品もありますので、そちらもご一緒にどうぞ。最後にこの作品にもちらっと紹介される児島惟謙、大津事件で最も重要な人物といっても過言では無い、日本法曹界の神様とも言える偉人ですがこの人物を主人公にした山田氏の筆になる作品も読みたかったなぁ。
地の果ての獄〈下〉―山田風太郎明治小説全集〈6〉 (ちくま文庫)
販売元： 筑摩書房
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