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和書 467270 (255)



X氏との対話
販売元: 立風書房

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X電車にのって
販売元: 葦書房

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著者の芥川賞受賞直後の初期作品を中心に編まれた貴重なアンソロジー。

著者の書く「老女」と「弟」が好きだ。よってこの本では、「鋼索電車」と「花蔭助産院」が気に入りである。
まず「老女」。「わたし」が出産するために入院した助産院の助産師は60〜70歳代だ。今の若々しい60代より一世代前の60代。多い人では1万人もの赤ん坊をとりあげたという老助産師たちが、無駄なく立ち働く様がありありと浮かぶ描写はさすがだ。老女が生まれたての赤ん坊と皺と皺の共通項でつながる光景が新鮮でおかしみもある(一方は乾いた皺で、一方はみずみずしさをたくわえた皺だ)。そんな老女たちが新聞の取材を受けるため、新しい白衣で桜の花の下に立ち写真を撮られるラストシーン。無事出産を終えた「わたし」の目にうつる彼女たちの姿は、とりわけすがすがしく晴れがましい。

それから「弟」。著者の書く少年・少女期の姉弟は、近すぎず遠すぎず、色っぽすぎず、せつなすぎない独特な距離感をもち、弟がとてもいとおしい存在だったことを思い出させてくれる(あるいは、いとおしい存在だったような甘い錯覚に導いてくれる)。「鋼索電車」の場合は、すれ違うケーブルカーのように、大人の都合で別れてしまう姉弟の話だから、せつなさの重みが増している。子どもはただなすすべもなく、ケーブルカーの動きにじっと向き合うばかりだ。

あとがきに、小説を書くことは行き先の定かでないX電車に乗るようなものだという旨の記述がある。読者にとっても似たことが言える。著者の運ぶX電車の行き先は、遠い異界であることも、ほんの隣の駅の見知らぬ場所であることも。どちらの駅も捨て難く、わたしはいつも発車のベルを待ち望んでいる。





十角館の殺人 (YA!ENTERTAINMENT)
販売元: 講談社

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YAKATA 【コミックセット】
販売元: 角川書店

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Yakata (1) (角川コミックス・エース)
販売元: 角川書店

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Yakata (2)
販売元: 角川書店

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Yakata (3)
販売元: 角川書店

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YAKATA Nightmare Project (ダ・ヴィンチブックス―じゅげむBOOKS)
販売元: リクルート

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This guide will help you with the game.I didnt use it cause I beat the whole game myself but if you need help its really good.




YAMI NO HANA―ARAKI’s jewelry and flower
販売元: アートビートパブリッシャーズ

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「花曲」では留めて魅せていた妖しさ、生々しさを
ぶちまけた花の九相詩絵巻。

2週間かけて腐らせた花に原色の死化粧を施し、
対極の美しさを持つ宝石と組み合わせる。

命を持たない石の冷たさで
死してなお妖しさを誇る花を葬り去る。
見ているうちに、どちらが生きているもので
どちらが死んでいるものなのか分からなくなってくる。

ページをめくる度に
闇の中から現れる異形の生物、深海魚を見るような
ドキドキ感が味わえます。




YASUJI東京 (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房

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 幕末の元治元年(1864年)、浅草に生まれ、明治二十二年(1889年)に25歳で亡くなった風景画家、井上安治(いのうえ やすじ)。彼と、師の小林清親(こばやし きよちか)の描いた東京の風景画を通して、百年以上も前だけれど、昔なつかしい等身大の東京が影絵の如く浮かび上がってくる連作短篇集『YASUJI東京』。
 岡本綺堂の「青蛙(せいあ)堂鬼談」(『影を踏まれた女』光文社文庫所収)の風情が漂う三つの小品「術(じゅつ)」「梅殿桜殿(うめどのさくらどの)」「白犬(しろいぬ)」と、江戸時代の幻術使い・霞鏡斎(かすみ きょうさい)が活躍する「鏡斎まいる」の三連作を取り上げた『単行本未収録集』。
 本文庫は大きく、以上の二つの章によって構成されています。

 表題作にもなった『YASUJI東京』の12の連作集が、変わりゆくなかに変わらずにある「東京」という街のたたずまい、なつかしい風情を感じさせてくれる、なんとも絶妙で味わい深い逸品。
 とりわけ、<安治の網膜に映った風景。たしかにこれは絵ではない。まして写真でもない。百年の時を貫き東京が見える。 ――窓だ。>と記された一頁にやられました。「なるほど。YASUJIの描いた東京は、窓かあ」と、はっ とし、そして、すとんと腑に落ちましたですね。

 妙になつかしく、奥ゆかしくて品のある、そんな「東京」風情にたゆたうことができます。
 名品『百日紅』『百物語』があまりに素晴らしすぎるので目立たないけれど、杉浦日向子漫画のほっこり、ゆったりとした気分が満ちている一冊。うーん、いいっすねぇ。


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