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和書 492116 (62)



ためらいの倫理学―戦争・性・物語
販売元: 冬弓舎

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

一読して「ヒデぇな、コリャ」とちょっとがっかり。この人の書くものは読みやすく、読む人を惹きつける力はある。おもしろい。前々からそう思っていたから、読んでみたのだけれど、その「おもしろい」の次元が「笑える」という程度に過ぎないな、というのが一読しての印象。部分々々には「一理あるな」と納得させられるところがあるのだけれど、肝心の結論のところで――フェミニズムへの批判にしても、宮台真司に対する批判にしても――完全に敗北している。「あぁ、上野千鶴子なら〜〜と言って事も無げに反駁するだろうなぁ」「宮台ならこういう反論であっさり覆してしまうだろうなぁ」ということが、あまりに容易に想像がついてしまう。そういう意味で「内田樹は意外にもあまり知的レベルが高くないぞ」と思いかけてしまった。しかし、時間をかけて考えるうちにこれがこの人の作戦なのではないか? と思い始めた。内田樹の伝えようとしていることは結論にあるのではなく、部分々々の「一理あるな」と納得させられるところの方じゃないかと……。つまり。「これはシロート向けの駄文ですから」というエクスキューズを表面的なスタイルにとっておいて、しかも結論ではあたかも無自覚に馬鹿なことを言っているかのように見せ、「ハナシにならんな」と鼻で笑わせておく。しかし、内田が一番やりたいことは、その結論の馬鹿馬鹿しさ(失敬!)にすら気づかない層もふくめた幅広い読者たちが、結論以外の「一理あるな」と思わされる部分等をもとに疑問や想像を膨張させて「既に決着済み」とされていることにも再考を始める、そういう「揺さぶり」に狙いがあるのではないか。たとえそれが完全に自覚的ではないにしても、それこそ筆者が繰り返し引いているレヴィストロース言うところの「野生の思考」に通じるではないか。内田樹、おそるべし。しかし、それでも結局この人のしていることは「ネガティヴ・キャンペーン」の域を出ない現状批判であって、具体的な対案は何一つ示されない。それで星1つ減らして、4つです。




たわいなさの考古学―コンディヤックを読む
販売元: 人文書院

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だいたいで、いいじゃない。 (文春文庫)
販売元: 文藝春秋

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エヴァンゲリオン、宮崎勤、江藤淳、オウム、という主軸をなすテーマがあって、そこからAIDS、宗教、オタク、最近の若者、自殺、評論、健康とでもいったよなサブ・テーマ並び、それを取り巻く事柄や人物として、宮台真司、小林よしのり、田中康夫、村上龍、村上春樹、富田由悠季、漱石、鴎外、高橋源一郎、大江健三郎、折口信夫、柳田国男、ビートたけし、フーコー、赤軍、ガンダム、援助交際、自己啓発セミナー...などと止め処なく展開して行くお決まりのパターンである。

感心したのは、いつもの歯切れのいい吉本節もしかりだが、それ以上にこの大塚英志という評論家の物言いである。この人は1つの物や事や人から過剰と呼べるほどに深読みしていって、まったく関係のないいくつもの社会現象とそれぞれを繋げていってしまう。それが単に「あんたそりゃ考えすぎだよ」とはとても思えない説得力を持った内容なのだ。その様は間違いなく読者を圧倒させるだろうし、吉本隆明ですら「いやぁ、感心して聞いてました」とか、「いやぁ、よく分かりました」なんて言ってしまうほどの内容なのである。

しかし逆に大塚英志は過剰に発想を膨らませていってしまうため、議題とされているご当人達がいかにそれを見るか、どの程度読みが的中しているのかは謎である。しかしそでれも批評・評論という物はこのぐらいの広がりを見せてくれると感激である。この2人の対談を読んでいると、いかに自分が世の中を上っ面だけ解して、分かった気になっているのかと、ちょっとドキっとすらしてしまう。社会のこれからに根ざした問題の行く末に、何かしらのヒントになるような会話が展開されているのはちょっとスゲぇと思う。

なんとなく、啓蒙されました。




だまされない〈議論力〉 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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本書には議論する力を磨くための様々な方法が書かれている。どの方法も参考にはなる。だからと言って、本書を読めばすぐに議論力が高まるとは思わない方が良い。

例えば、「統計データを性格に読み解く」ためには時間をかけてデータを丹念に検証する必要があるし、「弁証法を活用する」のも相当の訓練を積まないと出来ないことのように思える。

議論力を身に付けると言うより、議論と言うものの基本構造を掴んだり、議論の難しさを再認識すると言うスタンスで本書に臨むのがよいだろう。




だるまさんの“アイ”
販売元: リーベル出版

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だれでもわかるニーチェ―没後100年記念特集 (KAWADE夢ムック)
販売元: 河出書房新社

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だれにでもわかる永遠の生命―なぜ人間は死ぬのか
販売元: 第三文明社

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仏法、とりわけ日蓮仏法の説く永遠の生命観をわかりやすく展開しているものと思い読んで見ました。

学者等の生死観などを羅列しては、仏法の生命観との類似性を論じていますが、肝心な日蓮仏法の生命観について語られているのは、ごく僅かだしその論拠となっている教典などについての説明も十分とはいえない。
これでは、とても永遠の生命はだれにでもわからないにちがいない。




ちゃっちゃんの遊園地
販売元: ゆみる出版

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ちょっとだけ寂しさを哲学すると元気人間になれる
販売元: リトルガリヴァー社

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この本を読んで、現代の便利な生活に慣れすぎて埋もれていた、自分の中の「寂しさ」に気づきました。携帯やインターネットなど便利な価値観が優先されがちな日本社会に対しての警鐘を鳴らしていて、2005年の今、オススメの本です。様々な場面においての人間の寂しさがまっすぐに語られています。著者の生井先生の本は何冊か拝読していますが、一番「心」を打たれました。




ちょっとだけ考える。―思想という劇薬
販売元: 日本経済新聞社

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その1.自分は子供の頃から親の言うなりだった
その2.自分のしたいことをしてこなかった
その3.自分を好きになりたいがなれない

これは、筑波大学教授である著者のもとに
人生相談にやってくる学生の悩み事ベスト3。

アナタも同じ悩みを持ってはいませんか??
さるきちは、その3に当てはまるかな。

この本では、
学生からの質問に対し応答する形で
様々な「思想」について著者の考えが
コミカルな短編で綴られています。

冒頭の悩み事に対しても著者はばっさり。

そんな悩みを抱くのは、自分を過大評価している証拠だと。

だってね、
子供の時より親から自立的で、
幼くして自己の目的を達観し、
素晴らしい仕事に遭遇し、
自分が大好きでたまらない。

如何になぜそんなヒトがいるだろうか??

それなのに、
自分はそんな人間のはずだ、と夢想しているから、
たやすく現実に破れ「ひきこもり」になったり、
自分の存在価値に悩んで「自分探し」をしたりする。

ううむ。さるきち言い当てられてました。
さるきちも「自分探し」という出口のない迷路に
迷い込んでいる一人なのです。

著者曰く、
そんな悩みは人生の晩年に老人が言うセリフ。
20代ごときでわかるはずがない。

悩むことは大事だとさるきち思うけれど、
答えの出ない悩みをいつまでもこねこねこねてては
前に進めないのね。

著者がユーモアと皮肉あふれる口調で切り込んでいくと、
一方で学生の方は淡々と応じたり。
そのやりとりが面白かったりする。

ソウルで日本語講師をしていた経歴もあって
韓国の話題も多いです。


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