和書 492116 (69)
はじめて学ぶ哲学 (ちくま学芸文庫)
販売元: 筑摩書房
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わかりやすく読みやすい。
正統派、つまりオーソドックスだ。
教科書的な哲学入門書の記述である。
だから高校倫理をある程度マスターした者が読むと良い。必ず、一段引き上げられると思う。
ただ、著者が現象学やハイデッカーの専門家なので、「根源性」への問い直しという視点が随所に見られる。
自分は、ここは、少しだけ、疑ってかかってしまう。
分析哲学やプラグマティズムを学習すると、ちょっと気にかかってしまう。
たしかに正統派、つまりオーソドックスなのだ。
だが、哲学の世界である。
私自身は懐疑主義。みなさんはどうだろう。
ある程度、ごく一部の学問であっても、それを深く探求した人ならば、この書を読んでほしい。
あなたと同じ深み、同じ高みが、それぞれの場所にある。
そしてそんな高いところから世界の知を双眼鏡で見ているような心境になるだろう。
こんな本はあまりない。
はじめて学ぶ生命・環境倫理―「生命圏の倫理学」を求めて
販売元: ナカニシヤ出版
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はじめて学ぶ西洋思想―思想家たちとの対話
販売元: ミネルヴァ書房
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はじめて考えるときのように―「わかる」ための哲学的道案内 (PHP文庫)
販売元: PHP研究所
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考える、とはどのようなことか。それを、言語の観点から言葉を尽くして説明しようとした本。小学生にも読めるのではないかというわかりやすい文体に対し、内容は哲学的。哲学的ではあるけれど、何かを伝えたいという筆者の気持ちが伝わってくる。精緻な哲学書とは違い、筆者の遊び心が見え隠れするところに、本書の最大の良さがあると思う。
はじめて考えるときのように―「わかる」ための哲学的道案内
販売元: PHPエディターズグループ
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日本人は物事を論理的に考えることが苦手といわれているということで理論構築に関する書籍が数多く出版されていますが、本書は「考える」とはどういうことかをやさしく書いています。しかし、書いてあることは「なるほど」とあらためて気づくことばかりで非常に参考になりました。今後も何度となく読み返す本になりそうです。
はじめて読むニーチェ (新書y)
販売元: 洋泉社
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ニーチェの生涯を「ツァラトゥストラ」の「駱駝の時代・獅子の時代・幼子の時代」に倣って区分し紹介した第1章
「アポロ・デュオニソス」「永遠回帰」「力への意思」「ニヒリズム」「ルサンチマン」「系譜」など
ニーチェの思想の鍵となる概念を個別に説明した第2章、主要著作についてそれぞれ1P程度で言及する第3章。
わかりやすそうな入門書だなと思い書店で手に取りました。
第1章の年代記は全体のほぼ半分の紙面を費やされて書かれていて、最初一読したときは
やや細かく冗長な印象も受けましたが、第2章を読んでみてニーチェの思想と
彼自身の生涯を照らし合わせてみたときに納得できる内容でした。
第2章のニーチェの思想の解説は、著者が読者に語りかけるようにやさしい言葉で書かれていましたが
ややマニアック(?)に論じられているところもあり、他のニーチェを解説した著作も参照しながら読んだ部分もあります。
第3章は著作の書かれた背景などを簡潔にまとめただけのものです。
「はじめて読む」にはやや難しかった部分(第2章の一部)もありましたが
その分ニーチェの著作やニーチェについて書かれた他の著作をもっと読んでみたいという気になりました。
その意味でもいい入門書だったと思います。
はじめて読むフーコー (新書y)
販売元: 洋泉社
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フーコーの著作はどれもインパクトのあるタイトルで、それまで手付かずで、隠されていたテーマを掘り出すような、好奇心をそそるものだった。しかし、学生のときは敷居の高さを感じて手に取るに至らなかった。
本書は、そんな私のように、フーコーに興味は感じたことはあるけれども、どれから読んでいいか分からないし、読んでも分からない感じがするし…と逡巡している人に勧めたい。
よくよく噛み砕いた平易な文章で、ストレスなくさくさく読める新書だった。まさにはじめて読むのにふさわしい。
フーコーの論じた内容に拘泥すると、フーコー自身が持つ枠組みの差異に足元をすくわれるのであるから、本書のように繰り返し考え方を強調するのは良心的な気がした。
中身はかなり厳選された内容であると思うが、著作の紹介も丁寧で、次に何を読みたいか、自分の興味に沿うのはどれか、選びやすくなる。
はじめて読む哲学の本 人間関係篇―自分のなかの他者、他者のなかの自分 (GEIBUN LIBRARY)
販売元: 芸文社
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はじめて読む現代思想〈1〉水源篇―真理なき時代の哲学 (GEIBUN LIBRARY)
販売元: 芸文社
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レヴィ=ストロースは来日した時に、「相対主義だけでは困ったことになる」(221頁)という内容の話をしたらしい。嫌われ者は毒で殺してもよいという文化を持つ部族と生活をともにしていた時、レヴィ=ストロースは嫌われ者だが自分と仲のよかった者を殺すよう頼まれ、必然的にこの問題にぶち当たった。「レヴィ=ストロース以降の文化人類学者は、基本的に観察対象のなかに住みこむ」のだが、「同時にある程度客観主義的な学問を目指して」いるので「観察対象と離れていなければいけない。(略)これは相手の文化を尊重し自分の基準を押しつけないという、文化相対主義からくる要請でも」あった。(221頁)しかしこのような自分自身の文化とは相容れないような慣習に関わらざるを得ない時、それは相対主義で済む問題ではなくなる。一方ではある特定の文化の価値観を押しつけることに異議を唱えながら、他方で「未開」部族の慣習が現実の中で自分に関わる時、相対主義は行き場を失う。
はじめて読む現代思想〈2 展開篇〉相対主義を超えて (GEIBUN LIBRARY)
販売元: 芸文社
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