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和書 492116 (200)



日本的霊性 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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本書の存在は前から知っていたが、「霊性」という言葉になぜか拒否感があり、敬遠していた。図書館で手に取り、大地性という概念が重要な意味をなしているようなので借りて読みだした。読みだしてすぐ、これは手元に持っているべき本と気づいた。
今はやりのスピリチュアルとは全く関係ありません。宗教、宗派を超えて訴えてくる、共感できる何かがある。日本文化、日本人、日本を語る上でも必読の書と言えるだろう。
かつての私のように、「霊性」という言葉で本書を敬遠しているひとは是非読んでみてください。




ソクラテスの弁明・クリトン (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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 某所でのディスカッションのネタとして、先に角川文庫で田中美知太郎訳『ソークラテースの弁明・クリトン』を読んでから、参考のために本書も読んで見た。

 活字も大きいし、訳文も本書の方がずっとこなれた会話体で確かにこちらの方が読みやすいと思う。

 ただソクラテスの言ってる主張には納得できない所が多かった。 例えば、彼は死について全くの無かあの世があるか、のどちらかしかないと言う。そこまでは良い。だが「全くの無」を「夢も見ない熟睡」に例えるのは、詭弁である。人が「熟睡」を有り難がるのは、いずれ目が覚めるからである。目の覚め無い熟睡を望む者は少ないだろう。
 又、ソクラテスは「あの世では歴史上の偉人や文豪と会って話ができるのが楽しみだ」と言ってるが、「あの世」で彼らに会えると何故信じるのか不明。孤独な「あの世」かも知れぬのに。




ゴルギアス (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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本書のクライマックスはソクラテスとカリクレスの対決にあります。これは理念とこの世の現実との対立のようにも見えます。この対立と見えるところを超えたところにプラトンの思想の真骨頂があるのではないかと感じられます。プラトンはこの本の後、中期の作品で、イデアを取り上げた本を書き、そして「国家」へとつながっていきます。真実在を見識したものがおこなう政治、統治へと思想が向かいます。本書ではそこへ向かう上での問題点のありかを、対立の形で表そうとしたのかもしれません。興味深く読める著作であると思います。





パイドロス (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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プラトンの著作を読むならまず“ソクラテスの弁明”から入り、次にこの作品(あるいは“ゴルギアス”)をお勧めします。この作品は“国家”という超大作の後で、プラトンがもう一度シンプルに己の哲学の要諦をまとめ直している−という感じがします。

短い作品ながらも内容は充実しています。 “恋は、恋する人よりも恋される人のほうが得をするのだから(傷つきもしないし、それなりに楽しめるから)、そういう恋愛をすべきだ”という何やら現代社会でまかり通っている様なドライな恋愛論に対してソクラテスが反駁を試みる−という所から始まります。 プラトンの作品の卓抜な点は、四角張って倫理道徳を説く前にまず、全ての人が感じているこの世の矛盾にするどく切り込んでいくところにあります。 その突っ込みの大胆さにはワクワクする様なスリルがあります。 そしてその様な得だの損だのと言った技術論よりも、本当に物事の本質は何か−に思い至らなくては善い生活を送ることはできない−という基本的な主張に収斂していきます。 何やら精神論的な匂いが強くていやだ−という人も居るでしょうが、私は処世のテクニックばかりが云々される今日において、何をするにもやはり心構えとして持っていたい立派な人間の精神遺産だと思います。 読んでみてください。





国家〈上〉 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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人類の思索の歴史を学ぶには良いと思う(表面的認識と実相・本質の認識を分解する考え方)。また、複雑化した現代政治を単純化して見る視点を提供してくれる面もある(民主制の必然的堕落など)。しかし、古い。新しい発見というものは無い。




国家 下  岩波文庫 青 601-8
販売元: 岩波書店

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人類の思索の歴史を学ぶには良いと思う(7〜8巻の洞窟の例などで、表面的認識と実相・本質の認識を分解する考え方)。高みに上った哲人に、再度、大衆の中に下って政治を行うようよう主張するところは共感できる。また、複雑化した現代政治を単純化して見る視点を提供してくれる面もある(民主制の必然的堕落など)。ただ、10巻のエルの物語、即ち、戦死した際の臨死体験で天国と地獄を見、不正を働く者、僭主には煉獄の苦しみが与えられる様子を見たとという物語を持ち出すところなど、今日から見ると余りにも子供騙しで、古さを感じざるを得ない。





ニコマコス倫理学〈上〉 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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倫理というとなにやら窮屈な感じがして聞きたくないと思いがちであるが、アリストテレスは知慮あるひとであるためには善き人であることは不可分であると説き、同時に知慮とは何か善さとはなにかを考察している。世間一般では悪人のほうが善人より賢い、強いというイメージがあるがアリストテレスに言わせると違うらしい。




ニコマコス倫理学 下  岩波文庫 青 604-2
販売元: 岩波書店

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まるで畑から米や財宝をごっそり収穫したような読後感を持った。あたかも黎明期の卵のようにカントやニーチェの萌芽を宿しており、2000年の永きに渡って読み続けられているのが納得できた。本巻の末尾で「幸福とは、卓越性に即した活動である。」とそれまでの考察が要約されている部分を読んだ時、愕然とした。現代において流布している幸福感とは―僕自身もそれと意識せず同調していた―、三食昼ね付きから安全や家族円満といった所までほとんどが幸福を状態としている。それに対してアリストテレスは、幸福は状態(可能態)ではなく活動(現実態)と言う。非常に新鮮だった。ただ読者は、要約のみを読んでも理解は深まらないだろうし、章ごとの目次は訳者が作成したものであるから速読は勧められない。それにしても言うに尽くせない程本書からは泉が溢れている。卓越性を「中」や「節度」に該当させたのは、「よいことを過剰に行うのは更によいことだ」と考える現代の通念を発見する手がかりになった。これらの考え方は、当然ながらそのままというわけにはいかないが、教育論に今でも十分活用可能と思われる。




形而上学〈上〉 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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( =ω=.)<アリストテレスか・・・。
全てを知ろうとしたケド・・・結局、何も知れなかった男。


(;//Д//)<でも、その思想は2000年近くもの間、信じられてきたんだよね。
中世ヨーロッパではアリストテレス哲学こそが真理だと言われてたんだから。

( =ω=.)<あの当時に生まれたのは不幸だネ・・・結局、世界をデタラメに解釈して
全てを分かったつもりでいたんだから・・。

(;//Д//)<所詮、人間は1人で世界の全ての体系をまとめ、それを知る事は出来ないんだよね。何か一つに特化しないと・・・。
アリストテレスに限らず、数多くの哲学者達は、世界の全てをまとめようとしているケド・・
どだい・・人間には時間も限られているし、限界もあるんだからね。

( =ω=.)<それだけ世界が単純だったんだろうネ・・彼らの時代は・・・

('・ω・`)<・・・でもアリストテレスさんの気持ち・・ちょっとだけ分かるなぁ・・
私も適当な理由をつけて、諦めたら安心するもん。





形而上学 下  岩波文庫 青 604-4
販売元: 岩波書店

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解説を読んで、この本の難しさを感じた。
部分部分に分かれ。概要・問題提議・答えが散らばった為、読み返さないといけない。
それでも、イデア批判を弁論証を駆使し、作られた文章は、隙がなく、アリストテレスのすばらしさを感じた。
人間の根本に問題提起し、それを見事に答えを出す明快さを感じずにはいられない。


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