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和書 492116 (237)



法律〈下〉 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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 プラトン『国家』の続編にあたる作品。
 理想的・超越的であった『国家』を反省してか『法律』では現実に則した国家を追究している。
 プラトンの国家・政治論を論じるならば『国家』だけでなく『法律』も読んでほしい。




暴力論〈上〉 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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木下半治氏による旧訳を引き継ぎ、タイトルはそのまま「暴力論」なわけなのだけ
ど、このタイトルはミスリードしやすいものだと思います。
この本は決して物理的暴力を賞賛し推奨するような内容ではないです。昔々旧訳を
読んだ際には、「暴力論」というタイトルからアナーキズムやブランキズムといっ
たイメージを抱いてしまい、テロリズムについての本だと予断を持って読み進めて
しまい、また木下氏の訳や解説もそういったことを喚起させるような感じだったこ
ともあり、結果よく理解できず読み終えてしまいました。
今回この新訳を手に取り読んでみると、そこらへんの誤解がクリアになっておりま
す。訳や解説もよいので、かなり明確に主旨がわかるようになってます。新訳を改
めて出版した甲斐があったというものです。

一言で言うと、この本はテロリズムについての本ではなくゼネストについての本で
す。本書で語られる「暴力」、つまりヴィオランスとは、フォルス(「強制力」と
約されてますが、いわば上からの権力ですね)との対比項として、プロレタリアー
トの反抗する力、体制を覆そうとする力のことを指します。文中かなりメタフィ
ジックな使い方をされてますので注意を。また、ベンヤミンもこの本にインスパイ
アされて本を書いてるのでそちらのほうも参照してほしいです。




マハーバーラタ ナラ王物語―ダマヤンティー姫の数奇な生涯 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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古典というととっつきにくい印象があるけれど、そんな心配は杞憂でした。
マハーバーラタの中で、最も切ない愛の物語と言われているらしい、この作品は、恋愛物語としてさらっと読めました。
後ろに、訳注や、解説が載っていて、初心者にも、この物語の意味合いがわかるように、わかりやすく物語のあらすじと、解説が載っています。
そこを読んでから読み始めても十分楽しいです。
ダマヤンティー姫が一途に夫ナラ王を思い続ける一途さに胸を打たれます。
本当に、切ない恋の物語だけれど、最後がハッピーエンドなのでほっとします。
また、訳文は難しい単語もあるけど、平易になるように書かれているので、読み進めるのが苦痛ということはありませんでしたが、何度か辞書を引きました。
これを機会に、マハーバーラタ全文読破にも挑戦したいと思わせてくれるきっかけになる作品でした。





三浦梅園自然哲学論集 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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 三浦梅園の主著は『玄語』。これには玄語図と呼ばれる、円を組み合わせた独自の図を172点含む。また、他人の理論は一切引用されておらず、直観で結論だけ記述しているかのようなものなので難解。そこで岩波文庫みたいなところでは、まずその解読のためのバックボーンとして三浦梅園の学問論などを集めて現代語訳してみたというところ。

 三浦梅園の存在論のベースは、「一即一一、一一即一」(1つは2つであり、2つで1つである)。これは1つのように見えても、その内部には対立構造をもつ、また対立あっての1つというもの。この考え方は、「反観合一」や「■易」(陰陽から「こざとへん」を取ったもの)とも呼ばれる。

 最初に「一」(全体)があって、それが2つずつどんどん分岐してゆき、最終的に個別具体的(日常的)な概念/ものにまで降りてくる。逆方向に、2つずつ統合していけば「一」(全体)に至る。

 三浦梅園は、朱子学とは別の合理主義を構築した不思議な哲学者。




メノン (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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ソクラテスとメノンとの対話で「徳」をめぐり、独自の哲学が展開される。徳は教えられうるのか、という問いと、徳とは何であるかという話が、絡み合いながら展開される。
意外と東洋思想に似ている点、例えば、家を納め、国家を治めるという考え方、哲人政治家を求める点、想起、思わくで輪廻転生のような考え、そして最後に、徳は神の恵みによって備わるとする点などが興味を惹いた。
それにしても対話=弁証法のような書物は東洋では見かけられない。ギリシア哲学のオリジナルなものでしょう。また、論証の過程で、数学の問題を考えるなど、東洋的発想では考えられ内面もある。ギリシア哲学について何も知らない私のような人にも読める格好の小冊子です。




モノロギオン (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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 「スコラ学の父」アンセルムスの処女作。
 存在論、三位一体論を通し「神」の本質に迫っており、理性の力によって神の真理に至るという「スコラ学」の理念が示されている。旧漢字・旧仮名で言い回しがまどろっこしい部分はあるが内容を理解するのに差し障りはないだろう。
 なおアンセルムスはアウグスティヌスの影響を受けており、アウグスティヌスの『三位一体論』とアンセルムスの思想を比べてみると面白いだろう。




唯一者とその所有 (上巻) (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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唯一者とその所有 (下巻) (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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唯心論と唯物論 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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 ヘーゲルの弟子でありマルクス・エンゲルスに影響を与えたフォイエルバッハ最後の著作。
 観念論を批判し人間学的唯物論を唱えてきたファイエルバッハの集大成ともいうべき作品で彼の思想がすべて凝縮されているといっても過言ではない。
 付録としてヨードルのファイエルバッハ評伝・著作目録も付加されており贅沢な内容になっている。




友情について (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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 「利用するかされるか」といった打算、刹那的な友情が当たり前となってしまった現代に、友情が互いの徳(ウェリタス)を高め合うもの説かれても、ローマ人ほど余暇に恵まれていない私たちにとっては贅沢な理想論のようにも聞こえます。
 でも、夢物語と一笑に付すよりも、当時はそれが友情だったのかと考えると、どうしようもないカルチャーショックに陥ります。


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