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和書 492148 (225)



戦争犯罪とは何か (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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相対化の時代 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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冷戦終結後の国際政治では、パワー、イデオロギー、争点の
いずれにおいても相対化(多元化)がすすんだ。
また、それにともない国家と国際組織も相対化されてきた。
しかしその一方で、市場と市民社会だけは絶対化がすすんでいる。

このような前提のもと、筆者は次のように主張する。

市場と市民社会は対立関係にある。
そして、2つのうち選択すべき(より絶対的であらねばならないもの)は、
「人間の尊厳と平等な権利」を基礎とする市民社会である。

途中「疎外」や「ブルジョア社会」などといった違和感をおぼえる
言葉もいくつか出てくるが、基本的には80年代以降に展開された
公共性や市民社会論の文脈に沿っており、ここ(56頁)までは
大枠において同意できる。

しかし、それ以降がいただけない。

なぜなら、国際政治についても「人間の尊厳と平等な権利」や
「市民社会」を絶対的な基準として用いようとするからである。

そのような考えも“規範”理論としては存在するだろうが、
それはまさに「現実的ではない」という意味においてである。

にもかかわらず、筆者はその考えを沖縄の基地問題や核廃絶と
いった政策の分野に持ち込もうとする。

そこに本書(筆者)の大きな問題がある。





祖国よ―「中国残留婦人」の半世紀 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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太平洋の非核化構想 (岩波新書)
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多文化世界 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 本書の読後感は以下二点である。

 一点目。本書の前半部分に説明されている 世界の多文化 に関しては大変解りやすく勉強になった。家にある哲学辞書や ネットで 出てくる内容を調べながら読み進めたものだ。特に宗教に関しては 不勉強であったので 今回本書を読みながら キリスト教の「多文化」を若干にせよ 知ることが出来て 大変幸せであった。
 その意味で 本書はみんなに推薦できる一冊かと思う。

 二点目。本書の後半部分に説明されている「ソフトパワー」に関しては 勉強になると共に著者が志向する「方向性」には 違和感を持った。

 ハードパワーに対し ソフトパワーの存在と力を紹介している部分は引き続き大変参考になった。
 但し 著者がソフトパワー論者の代表者とするナイに関し「アメリカの世界戦略を考える国際政治学者」という表現で 要はソフトパワーを 「特定国の世界戦略に使うパワー」とすべきではないという方向性を出している点には疑問が残った。

 有史以来 現在に至るまで人間の歴史はパワーゲームの歴史であったと思う。それは国家から始まり 家庭に至るまで 人間が住む至る所で起こっている現実だ。
 ナイの主張は その現実を踏まえて 国益を増すためのソフトパワーという路線を出しているわけだが 著者はそれを否定している。
 読んでいる限り「パワーゲームと訣別した人間」という一種のユートピアを志向する中で著者なりの ソフトパワー=文化の力 を語っている。

 問題は その著者の前提がいささか楽観的に過ぎないかという点だ。僕は 今までの歴史とそれ以上に「今この瞬間の自分自身」を考えてみると 正直 楽観論には与しない。それゆえ後半部分が「甘美すぎる」ような気もするのだ。
 勿論将来 人間がパワーゲームを卒業するという可能性は否定しない。但し それが明日なのかと言われると否定する。
 それは現在の地球のサステイナビリティーまで視野に入れた人間の「思想・哲学」のコペルニクス的転向が必要な話だと思うのだ。

 




大欧州の時代―ブリュッセルからの報告 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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それほど広いとは言えない面積に多くの民族と国家が存在している欧州には、米国では醸成され得ない「世界観」と「寛容」がある。勿論、民族間の紛争や軋轢はあるが、中東やアフリカ諸国の紛争に較べれば、おしなべて「民度は高い」と呼べるのではないだろうか。その欧州で、欧州統合という壮大な実験(旧ソ連の共産主義国家建国に匹敵するのでは)が行われている。果たしてそれが欧州の人々にとって「成功」なのか「失敗」なのかはもっと時間が経たなければ現状では誰にも言い得ないが、いずれにせよ、日本に影響が全くないわけではない。

欧州の多様な価値観と寛容(勿論、不寛容も存在している)は、日本のこれからを考えるうえで、非常に役に立つ概念を内包している。特に、社会保障にかかる政策決定については参考になることが多い。と、そういう欧州統合の入門書として本書はお奨めできる。




中国改革最前戦―トウ小平政治のゆくえ
販売元: 岩波書店

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中国とソ連 (岩波新書)
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中東共存への道―パレスチナとイスラエル (岩波新書)
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帝国を壊すために―戦争と正義をめぐるエッセイ― (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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僕は、アメリカ式のやり方が嫌いです。特に息子ブッシュ政権の行動に強く反対したいです。
この本は、そんな僕の気持ちをすっきりと表現してくれます。

アメリカの帝国主義・経済優先主義には、多くの第三世界の人々が苦しみられていると、はっきりと、具体的に、とても印象的な表現力でアピールされています。

何でもかんでも大量に消費する国、広告ばかりの巨大メディア、小さな店を踏み散らす巨大企業、なんでもかんでも強欲すぎます。

アメリカの時代は、いつか終わるでしょう。それまでにできるだけ、世界がこのお化けの犠牲にならないように、よく考えましょう。歴史を振り返り、自分たちでよく考えましょう。
そんな時に、きっとこの本が役に立つと思います。

著者のロイ女史は、インド人の小説家で活動家。イギリスのブッカー賞を受賞しています。 表現力がすばらしい作家です。


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