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和書 492150 (193)



新聞記者が語りつぐ戦争 (6) (角川文庫 (6176))
販売元: 角川書店

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本書の題名は『中国侵略』。はじめの読売新聞社版と、角川文庫版、
それを経た後の読売新聞社版、三つの版について巻番号と内容の対応が
バラバラなので注意されたい(そのいい加減な出版姿勢に★ひとつ減点)。
個人的に、本書はこのシリーズでたまたま初めて手にした一冊だった。

内容は、日本軍の兵士たちが中国での体験を語るという部分が大半。
記者は彼らと共に現地をまわり、戦後の中国の様子を目にしながら
もと兵士たちから話を聞く。命がけで大陸を転戦した人々が語る
ことばには、まさに血を吐く思いがこもっていると実感できる。
いっぽう表面的な友好的態度と裏腹に、友好団体として訪中した彼らが
もと日本兵であることを見透かす中国人。その「交流」の様子に、
読んでいるこちらまで砂をかむ思いにさせられてしまう。

「残酷なことをしとりながら、いまとなっては、その自分も残酷な行為に
巻き込まれたとしか思えん」
という告白は、ズシリと胸に響いた。思い出すだけで辛いだろうことを、
証言として遺しておかなければならないという熱い思いも伝わってくる。

戦争中に上映されなかったドキュメンタリー映画『戦ふ兵隊』のことや、
執筆の当時にもちあがっていた教科書問題についての簡単な説明もあり、
必読の一冊。
本書に限らず、このシリーズは一度は読んでおきたい。




新聞記者が語りつぐ戦争〈7〉満蒙開拓団 (角川文庫)
販売元: 角川書店

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新聞記者が語りつぐ戦争〈8〉戦犯 (角川文庫―読売新聞大阪本社ノンフィクションシリーズ)
販売元: 角川書店

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積木くずし―親と子の二百日戦争 (角川文庫 (6100))
販売元: 角川書店

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娘への対応に悩む親が、一人の指導員の指導のもと、決然とした対応をしていく際の葛藤の記録。大人の信念が子供に通じる。方法論には賛否両論があろうが、親の必死な姿勢が子供には大切だということには異論はなかろう。




天と地〈ベトナム篇 上〉 (角川文庫)
販売元: 角川書店

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天と地〈ベトナム篇 下〉 (角川文庫)
販売元: 角川書店

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北京の碧い空を―わたしの生きた昭和 (角川文庫)
販売元: 角川書店

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マイ・アメリカン・ジャーニー“コリン・パウエル自伝”―統合参謀本部議長時代編 (角川文庫)
販売元: 角川書店

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 湾岸戦争のもう一人の英雄,シュワルツコフ将軍の自伝を先に読んでいたため,非常に興味深く読み終えた。

 シュワルツコフは父親が軍人であり,典型的な WASP の課程に育ち,父の仕事の都合で外国生活が長かった事から,ドイツ語,フランス語,ペルシャ語を,話す。ウェストポイントへ進学,以後,軍人としての出世街道を進んでいる。
 一方,コウリンパウエルは貧しいジャマイカ移民の子どもで,マイノリティー,ニューヨークのサウスブロンクスに育ち,小学校から大学までニューヨークから出る事もなく育っている。軍に入隊したのは予備役将校訓練課程を終えてニューヨーク市立大学を卒業してからであり,シュワルツコフとは出自も育った環境もまるで異なるが,入隊してからの彼もまた,出世街道を突き進んでいる。

 出世街道を歩んだ二人であったが,様々な意味で,対照的であった。最後まで軍人であったシュワルツコフと,本人が望むと望まざるとにもかかわらず,政治との繋がりを深めたパウエル。シュワルツコフの自伝に,こんなくだりがあった。
 統合参謀本部議長の候補者の一人であったシュワルツコフは,知人から「統合参謀本部議長はパウエルに決まるだろう。彼はホワイトハウスとの繋がりが深いし,軍人と言うより政治家だ」と聞かされている。それに対し,シュワルツコフは「パウエルは根っからの軍人だ。ベトナム戦争で前線で戦ったんだ」と,パウエルを擁護して書いている。

 この一文に,シュワルツコフとパウエルの違いが見て取れるのではないだろうか。何よりも,生粋の軍人である事を誇りとしたシュワルツコフ。彼は確かに頭脳明晰だろうが,文章の端々に激しい性格を感じさせ,その上エリート臭が嫌みに鼻につく。一方,マイノリティー出身のパウエルは,周囲の人間を良く監察し,いい意味で敵を作らない。こうした彼の温厚な性格ゆえに,上からも下からも信頼されて活躍の場を広げ,最終的に,彼の才能は軍人の枠を超えている。

 こうした対照的な二人に共通していたのは,圧倒的な愛国心と,国を守るのは自分だ,という,強い自負心である。日本では「愛国心」はなにやらタブーめいているが,何のてらいもなくそれを口にできるアメリカ人が,素直に羨ましく眩しく見える。





マッカーサーと吉田茂〈上〉 (角川文庫)
販売元: 角川書店

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マッカーサーと吉田茂〈下〉 (角川文庫)
販売元: 角川書店

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