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和書 492150 (302)



白きアンガラ河―あるシベリア捕虜収容所の記録 (講談社学術文庫 (671))
販売元: 講談社

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戦争論 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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 本書は筆者が「あとがき」で言及しているように、戦争を一次的な視座――歴史学的、社会学的な分析――から考察したものではなく、二次的な要素――思想――からアプローチした、既刊の「戦争」書籍とは一線を画す斬新奇抜な作品である。『戦争論』で戦争の本性を導き出したクラウゼヴィッツを起源としてバタイユ、レヴィナスなど著名な哲学者の思考を辿りながら多角的な視点で「戦争」を論じている点は非常に興味深い。

 社会主義の瓦解(ソ連の崩壊)によって「歴史の終焉」という言葉が巷を席捲した。しかし、字義通りの意味合いとは違い、そこには重要な論理が隠されている。

 世界はついに「人間」ものとなり、終焉後の世界はいわば「人間の王国」であり、それ以後世界にあらゆる変化が起きようとも、それは「人間の王国」という環界をはみ出すものではなく、そこで人間はつねに主体として振舞い、どんな出来事にも自分の尺度をあてはめ、それを<人間> の領域に回収してしまう(p,209)。

 ここで問題となるのは「人間」とは誰を指すのかということである。これは本書で確認して頂きたいが、「啓蒙思想」や「ポストコロニアリズム」などといった非常に多岐に渡る領域にまで深く関与するものである。

 少々抽象論になってしまったが、先述したように「戦争」を多角的な視点から深く掘り進めた点には非常に熟慮させられる。現代思想に精通していなくても十分に読破できる内容も高評価の理由の一つである。イスラームの叫びが高らかに宣言される時代柄、一般論から考察するのでは不十分であり、そのように困難な問題にもヒントを与えてくれるかもしれない。




占領史録〈1〉降伏文書調印経緯 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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占領史録〈2〉停戦と外交権停止 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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孫子 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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数ある孫子本の中では一番スタンダードな本で分かりやすい。

孫子の兵法は、クラウゼヴィッツに並ぶ戦争哲学本であるが、クラウゼヴィッツが難解で体系的でないのに対し、孫子の場合は分かりやすさを重要視している。
学術本の為に、物足りなさは感じる。更に他のレビューの方が御指摘されているように、竹簡本である部分がどのあたりかという分かりにくさがある。

但し、解説については今までの専門的な概説書よりも読みやすく書かれている。自分のような初心者には親切な本とも言える。




平和の海と戦いの海―2.26事件から「人間宣言」まで (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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私の見た東京裁判〈上〉 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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難しいとおもって覚悟して買ってみたけれど凄くよみやすかったですね。現場を見た人ならではの臨場感もあるしすこし高い値段たが東京裁判に興味がある人ならぜひ読むべきである。著者は感情を抑えようと努力はしているが、ところどころに著者の想いが目につく、しかしそれは著者が誠実な日本国民である証拠であろう、著者を右翼扱いする声もあるが、間違いなく読解力の欠如であろう。





新・学校の怪談〈1〉 (講談社KK文庫)
販売元: 講談社

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最新・アメリカの軍事力―変貌する国防戦略と兵器システム (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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 著者の書物全体の傾向だが、客観的事実を述べるだけで、本人の考えなどはあまり述べられない本である。
 そこを「何が言いたいのか分からない」と判断するか「余計な考えなどに惑わされずに済む」と判断するかで、賛否が分かれるのではないだろうか。
 考え方をも提供する教科書ではなく、あくまで最後の判断は自分でするための参考書ととらえておかないと、失敗するように思う。
 日本の軍事書籍は、著者によって思想の色が裏に見えるものが多い中、こういうスタイルのものは珍しいのではないだろうか。
 自分としては著者のこういったスタンスは高く評価している。

 最近流行のRMAなる言葉があるが、言葉ばかりが先行してイメージがつかみにくい。
 漠然としたイメージを、具体的にする助けになる書物だろうと思う。




参謀本部と陸軍大学校 (現代新書)
販売元: 講談社

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政治と軍事の分離から実現した「参謀本部」、黎明期から日露戦争までは良くても、統帥権の独立で政治と軍事の一体化にならず、政略と戦略が統一できなくなっていく悲劇を辿っていく書である。陸軍の基礎を築いた大村益次郎から、山県有朋と西郷従道の政府直轄軍建設、陸軍大学校にメッケル招聘、日清、日露、第一次大戦、日中戦争、太平洋戦争と絡ませながら、参謀本部の統帥組織と陸軍大学校の教育問題を記している。問題は、藩閥出身仲間が実力ある時代は政戦略の統一は可能だったが、大正から昭和は政治と軍事の間に実力者不在、欠陥ある組織のみとなったことだ。統帥組織は政治関与を拒否し、統一意思決定や戦争指導は出来ない。また参謀本部が一元化されていた軍令機能が、日清戦争の後には陸軍参謀本部と海軍軍令部に二分化してしまった。一方で陸大の教育は実戦的作戦指導に終始、大局的判断能力の開発が出来なかった。総合的な戦争指導能力が欠如した教育のまま、情勢の変化に応じた人材育成が出来ずに、日中戦争、太平洋戦争に突き進んでしまった。挙句に田中新一、服部卓四郎、辻政信、瀬島龍三などという参謀、牟田口などという軍人を出してしまった。ところで本書の評価が三ツ星は、文春文庫の「陸軍参謀ーエリート教育の功罪」三根生久大著を先に読んであまりに良かった為、相対評価で本書がかなり下がってしまった。戦史や組織や教育の説明以外に、具体的参謀名登場やその記述が多く欲しかったこと、また近時の日中戦争、太平洋戦争の記述が65ページ(全体258ページ)と少ないことが、残念に思った。


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