和書 492150 (376)
昭和のあけぼのわげェーたい―子どもたちの目で見た戦争の時代
販売元: 高城書房
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昭和の遺書―南の戦場から (文春文庫)
販売元: 文藝春秋
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同じ著者の、「戦場から届いた遺書」の先駆的な著書と言えるだろうか。
まもなく死を迎えるという切なさ漂うものから、それほど死を身近に感じていないかのようなものまで様々であるが、共通していることは残された遺族の悲痛な叫びである。
附録に、大戦が行われた中国大陸からオーストラリア北部の地図と、紹介された戦没者の死亡年月日を付した大戦の略年表があり親切。また、白黒で小さくはあるが、冒頭に大戦に関する写真と、各章始めに戦没者の写真等を集めたアルバムのページがある。できれば、スペースの問題はあるだろうが年表の戦没者欄には亡くなった場所を付記してくれるとさらに親切だったと思う。また、戦没者の写真等はアルバムのページとしてまとめるよりも、各手記・遺書のページにそれぞれうまく配置する方が良かったと思う。この点、「戦場から届いた遺書」の方はうまくまとまっている。
昭和の遺書―南の戦場から
販売元: 文藝春秋
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昭和の海軍 (目で見る日本風俗誌 (5))
販売元: 日本放送出版協会
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真珠湾攻撃 (昭和の戦争 ジャーナリストの証言)
販売元: 講談社
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昭和の戦争を動かした30人の提督
販売元: 光人社
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昭和の戦争と少年少女の日記
販売元: 東方出版
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昭和陸軍“阿片謀略”の大罪―天保銭組はいかに企画・実行したか
販売元: 山手書房新社
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本書は阿片を使った謀略という切り口で
十五年戦争を捉えた書である。
基本的に天保銭組(陸軍大学校卒業者)
の功罪を暴いていくというスタイルを取っている。
兵站・戦費調達面で非常に手薄だった旧日本陸軍が
阿片に手を染めたのは必然であったのだということが
現在から敷衍すると理解できる。
近年稀に見る名著『阿片王 満州の夜と霧』の
里見甫も登場しているのはうれしい。
昭和は遠く―生き残った特攻隊員の遺書
販売元: 径書房
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昭和史の軍人たち (文春文庫)
販売元: 文藝春秋
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戦争は大いなる愚行であると単純に割り切ってしまうことはできないが、しかし、日本の歴史における最大の悲劇であった第二次大戦の結末から、結果論的に言えば昭和初期から終戦まで戦争へと突き進んだ日本全体の動きは、やはり大きな愚行であったといっても良いだろう。
軍部独裁がこの愚行の最大の責任者とするならば、昭和史を動かした軍人たちこそ、その愚行を反省する際に、もっとも取り上げられなければならない人々といって良いだろう。
本書は、陸軍13人、海軍13人の軍人たち一人一人に一章を割いて、その人物像と、昭和史における役割、背景といったものを書いたものだが、人物を描くことによって、日本がうねりのように、あの世紀の大愚行へと、突き進んで行った経緯が浮かび上がって来る。
「戦略なき主戦派」永野修身、「陰謀の渦中にあり続けた怪物」田中隆吉、「天皇に一番嫌われた妖怪」真崎甚三郎、「無責任な妄想狂」辻政信、「やくざが軍人になったような」長勇、等々など、現在でも「悪漢」との評価が強い人物が、何故、日本の暴走を主導するほどの権力を得てしまったのか。その時代的背景が、見事に浮かび上がってくる。
又、一方、この愚行の最大の要素であったにも拘わらず、いまでも、英雄視されつづける山本五十六、ノモンハン、インパールという日本軍敗戦の中でも忠実に戦いつづけ名将といわれつづける宮崎繁三郎, 非戦論者、海軍合理主義者として今もその行動を称えられつづける井上成美、という軍人たちが、何故、自殺行為ともいえる戦争への道に、巻き込まれるどころか、結局、積極的な役割を担うことになってしまったのかといった面からも、人物像分析は欠かせない。
実は、本書は87年に発行された時から、毎年一回は読み返しているほど、評者の気にいっている本だ。