戻る

前ページ   次ページ

和書 492162 (349)



植物のこころ (岩波新書)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

著者は東大理学部気鋭の植物学者・塚谷裕一氏。人は目に見えて動くもののみを「生きている」ものとしてとらえがちだが、植物ももちろん「生きているのであり」、その植物の生きている営みを通して、植物への興味や、ひいては人間の生き方、ものの見方・考え方等にも思いを馳せてもらいたいというのが著者のメッセージだと理解しました。著者の専門である植物の遺伝子的解析と、生物進化の突然性・偶然性がこの本の通奏低音を成し、それに動物の生態との比較を交えたさまざまなトピックスが個々の旋律としてふんだんに盛り込まれています。楽しく読ませていただきました。植物好きでかつ生物学に興味のある方にはおススメの一冊です。ただし、植物は好きでも、生物学(得に遺伝子学等)には興味のあまりない方には少々退屈または"専門的に過ぎる"と思われるかもしれません。
また、扱っている内容が(植物という)生命の遺伝子的見地からの解明という、現代の最先端分野の研究業績に負っているところが多い(時事ネタ)ため、時とともに内容が陳腐化してしまう危険性を孕んでいます。この本は2001年初版ですが、"万能細胞"に関する記述は相応にupdateする余地があるものといえましょう。今後改訂版を出していただきたいと思いました。
文章はこなれていて読みやすいです。
最後に、題名が"植物のこころ"となっているが、そういう題名をつけた意図は今ひとつよくわかりませんでした。著者は、植物も動物と同じように生きている生命であり、植物を見る目が変われば、環境全体を見る目も変わると力説なさっていますが、一方で植物や動物を擬人化することの危険性を指摘しています。そこで、あえてこの題名を本書に付けたのはなぜか。素朴な疑問が残りました。
巻末に索引がないのは残念です。以上を総合して4つ星としたいと思います。




進化の隣人 ヒトとチンパンジー (岩波新書)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

言葉を操り、複雑な概念を理解し操作可能な世界一有名なチンパンジー、アイ、その子アユム、そしてそのパートナー(?)の松沢先生による啓蒙書。

本書はアイの示す高度な知的能力のみならず、アイの子アユムの子育て、アユムの発達の記録などを紹介しながら比較認知科学の視点から熱く語っている。
アイの知的能力は有名だが、それのみならず、この本はチンパンジーの社会と文化の継承まで話を広げてわかりやすく語りかけてくれる。

グドールさんも松沢さんもそうであるが、自分たちの貴重なデータを駆使して一般の人たちにわかりやすい言葉で伝えてくれる。
この才能はすごい。
私も怪しげな研究ばかりしていないで、そのようになりたいものだ。




水族館のはなし (岩波新書)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

熱帯魚の展示やイルカのトレーニングなどの苦労話が聞けて参考になった。希少魚の繁殖については派手やかさはないが、大切なことで、もっとページ数を割いてもよかったかもしれない。




性転換する魚たち―サンゴ礁の海から (岩波新書)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

スキューバダイビングを始めて23年になる。水中でビデオは17年。
ホンソメワケベラが性転換するという話は聞いていた(Quark誌1995.12)が、その詳細はわからないままでいた。
これまで見てきた魚たちが、結構、性転換していることに改めて驚かされた。また本書では、そういった事実を紹介するだけでなく、そういった事実を突き止めるまでの経過を記しており、研究者が「発見」に至るまでの苦労がわかるのも面白い。
研究のフィールドは沖縄であり、沖縄好きなダイバーにはお薦めの本。




生命の起源を探る (岩波新書)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

分子生物学、生化学、化学進化、地球化学の分野に関する知見が、
生命の起源の問題と関係付けられながら記載されています。
著者の考えや思想が反映されているようには感じませんでした。
知識は得られるとは思います。




超ミクロ世界への挑戦―生物を80万倍で見る (岩波新書)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

生物試料を走査型電子顕微鏡(SEM)で見る−高真空下では《生モノ》は観察できないので、元の形態を保った《乾物》が出来ないと尤もらしい観察をしたとは言えないのです。 普通は「そんなの無理だし、しても無駄だょ」という常識の声が邪魔するところを、この著者は「でも何とかして見たいんです」の一心で数々の困難を乗り越え、どんどん小さな生体試料を観察することに成功します。(「needsよりwantが大事」(広中平祐)なわけです) そして「もっと解像度を上げて試料を見たい」と、高解像度SEM導入のために動き出します。そこには「もうこれ以上SEMの解像度は原理的に上がらないよ」というSEM装置専門家の常識が立ちふさがるのですが...そんな常識を著者(SEM装置非専門家)が乗り越えるところを読むと胸がすく思いがしました。(「研究の質感(reality)が研究者の信念を支える」(福岡伸一)を思い出します) そして撮影された超高解像度のSEM写真の数々には溜息が出ました。「バクテリオファージって、本当にこんな月探査機っぽい形をしてるんだ!」と感動しました。まさに"Seeing is believing"(百聞は一見にしかず)ですね。
こうして美しいSEM写真を鑑賞しながらSEMの仕組みや生物学を楽しく学べると共に、「研究の醍醐味とは何か」を知ることが出来る良書です。「プラネタリウムを作りました―7畳間で生まれた410万の星」(大平 貴之)や寺田寅彦・中谷宇吉郎の科学エッセイと同じ匂いを感じます。やっぱり「運・鈍・根」が大事ですなぁ。




動物の本能 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






花を旅する (岩波新書)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






花のある暮らし (岩波新書)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

一月ごとにて牡丹、なでしこ、桔梗・・・などとテーマに沿ってラジオ放送された内容をまとめたものです。万葉の昔から名前の変遷や歴史上の人物と関係のあるエピソードなど、花好きの人なら楽しく読める一冊です。文章のテンポはゆったりとしていますからリラックスしながら花雑学を増やしたい方にどうぞ。




秘境・崑崙を行く―極限の植物を求めて (岩波新書)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)




前ページ   次ページ

戻る

仮想世界 - シューティング/レース/電車ゲーム フライトシミュレータ