和書 492192 (134)
続・科学の終焉(おわり)―未知なる心
販売元: 徳間書店
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前作「科学の終焉」で物理学・生物学はビッグバン理論、量子力学、進化論の時点で事実上終わっており、あとはニッチをほじくりかえしているだけ、と主張した著者が今回は精神・心の科学の限界について書いた本。前作でもこの問題は少し扱っていたが、クリックやエーデルマンといった、業界の異端児を中心に据えてしまったこと、著者自信も心の問題はあまりに複雑すぎて何も分からないのではないか、と感じていたこともあり、前作での扱いが小さすぎた、という反省をふまえて一冊丸々、心の科学にあてられている。
全般に批判がピント外れな印象は否めない。例えば、Astonishing Hypothesis のF. Crick に対しては
「心がニューロンからできている、と説明するのはいいが、そこには洞察も恩恵も見えてこない。心がクオークや電子からできている、というのと同じように意味がないではないか」と批判するが、もともと心身一元論(脳=心)が主題の本なんだから、「心がニューロンからできている」と説明すれば十分でしょ?根本的にピント外れなレベルでの批判がほとんど。
ともあれ、最近の認知科学・AI・精神医学の研究を網羅的に扱っている点には敬服。ざっと現状を把握するにはいい本かもしれない。
科学の解釈学
販売元: 新曜社
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日本の科学哲学者の中でももっとも信頼のおける野家氏の書物。
取り上げられる思想家はウィトゲンシュタインやリチャード・ローティ、トマス・クーンなど多岐に渡る。
とはいえ著者はその思想家の名前を章題にはつけていない。
著者の言う科学のナラトロジーの実践の書でもあるからだ。
ただ著者の言う「科学主義」を信奉する人物がどれだけ存在するのか?(特に日本で)
という疑問も昨今あらわれつつあることも事実。
今考えなければいけないのはその科学主義「者」とはどのような人々で
そのようななぜそのような考えに至るのかということであろう。
そしてそれは人文科学主義にも言えることではある。
論文の初出は1982年から1991年まで。もちろん加筆してあり読みやすいものとなっている。
科学の風 (のぎへんのほん)
販売元: 研成社
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科学の基礎を考える―相対主義的科学論批判
販売元: 思想の科学社
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科学の教室 生物・地学 (サイエンス・ゼミ)
販売元: 新生出版
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科学の教室―物理・化学 (サイエンス・ゼミ)
販売元: 新生出版
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科学の教室―自然と人間 (サイエンス・ゼミ)
販売元: 新生出版
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科学の極相―思考の対位法 (叢書 スキエンティア・ノーヴァ)
販売元: 哲学書房
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科学の愚問・珍問
販売元: 黎明書房
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科学の剣 哲学の魔法―対談 構造主義科学論から構造構成主義への継承
販売元: 北大路書房
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難解な用語は脚注で補足があるものの、やはり難しい。
でも言ってることは理解できます。
一部の人間の習性というものを語っていて思わず吹き出してしまいます。
「共通良識は多数派の人間の情緒」
これこそ現代を語る上で欠かせないものでしょう。
俗情との結託…という言葉が思い出されます。