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和書 499784 (292)



ミッドウェー (戦記文庫)
販売元: 朝日ソノラマ

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夜間戦闘機「月光」 (戦記文庫)
販売元: 朝日ソノラマ

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ラバウル海軍航空隊 (戦記文庫)
販売元: 朝日ソノラマ

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ラバウル空戦記 (戦記文庫)
販売元: 朝日ソノラマ

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連合艦隊の生涯 (戦記文庫)
販売元: 朝日ソノラマ

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心臓を貫かれて〈上〉 (文春文庫)
販売元: 文藝春秋

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少し前に売れた本に「Itと呼ばれた子」という本がある。
実母から壮絶な虐待を受けた被害者の一人称で綴った本だが、あれと同じこれでもかというえぐい暴力や虐待の露悪を期待して読んだ読者は裏切られると思う。
この本で著者の兄弟たちが受けた虐待は、いってしまえばありふれている。
単純な殴打や打擲やベルトでの鞭打ち(勿論それ以外の陰湿なものもあるが)……確かに酷いが、それほど異質かつ異常なわけでもない。

だが、怖い。
恐ろしい。

たとえば井戸を連想してほしい。
残虐を極める虐待の細部をリアルにグロテスクに詳述した本が無数の虫がうぞうぞ蠢き回る井戸を覗き込む行為だとしたら、この本は深く暗く底知れない井戸を覗きこむのに似ている。
闇を這う虫は肉眼では捉えきれず、底で蠢く気配だけが伝わってくる。
ただ、深く得体の知れない闇だけが広がっている。

その闇は底知れず、どこまで続いてるかわからない。
どこまで遡れば終わるのか、憎悪が取り結ぶ血の連鎖の終着点はどこか、まるっきりわからない。

だからこそ、怖い。
子供、両親、祖父母。
一体この井戸はどこまで続いてるのだろうか。
そう考えさせてやまないノンフィクションだ。




心臓を貫かれて〈下〉 (文春文庫)
販売元: 文藝春秋

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全米に死刑論争を巻き起こした殺人犯の弟である著者が、愛憎入り乱れる家族の関係、何代にもわたって家族が隠し持ってきたトラウマの歴史にまで遡って、いかにして兄が殺人者になっていかなくてはならなかったかをひも解く、ノンフィクション小説です。
ゾッとするようなアメリカの闇の部分が克明に描かれています。
キリスト教国ならではの価値観の問題(人間の自然な欲求を押え付けようとするキリスト教の狭量や不寛容がひきおこしてしまうのであろう若者たちの破滅的行動、オカルト的恐怖とつきまとう罪の意識、自殺願望、犯罪への衝動…)
呪われた家族の歴史(これもまた罪の意識が引き起こす連鎖的恐怖が原因なのではないか?)
アメリカ社会の複合的な病弊(愛情の枯渇と虐待の連鎖、家庭の崩壊とアイデンティティの喪失、バックグラウンドや人種による階級社会、銃と暴力、刑務所のモラルの問題、等々)
恐ろしいのは、この話が特別な人たちに起こるべくして起こったのではないということ。
どれだけ多くのアメリカ人の家庭が似たような地獄を密かに抱え持っているのか?
と同時に、自分の生き方、子供との関係、親との関係について、考え直させられる作品です。この悲しすぎる現実に正面から向き合った著者の勇気に感動しました。とともに、その事によって著者と周囲の人々が救われる事を祈っています。この作品を選んで訳してくれた村上春樹氏に感謝します。




心臓を貫かれて
販売元: 文藝春秋

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殺人犯ゲイリー・ギルモアとその一族の歴史を実弟が詳細に書き下している。その文章はとても冷静でありつつも家族への愛情を強く感じる。

ゲイリーひとりが悪かったわけではない。それが遺伝なのか、怨念なのか、環境なのか(おそらくは環境が最も大きな原因だろう)一族代々の歪んだ感情の集大成が、ゲイリー・ギルモアの代で殺人という形で、世間に現れてしまったのだと思う。

家で飼われていた犬ですら、なついている人間以外には凶暴で人を襲い、処分されてしまう。まるで一族の呪いが犬にまでしっかりと受け継いでいるようで悲しい。

ゲイリーは生まれた時から家族は定住せずに、何かに追われるように、アメリカ国内を転転と移動する生活をおくっていた。父は母に激しい暴力を振るい、子供にも理由なく暴力を与え続けた。安らかな暖かい家庭とは程遠い生活。

一方で、ゲイリーは本来、頭がとてもよく、芸術的センスに優れハンサムで魅力的な人物だったらしい。

不幸な過去に決別し、幸福の道を向きさえすれば、人並み以上の素晴らしい人生を得ることができたと思う。それでも、その時にあえて最も不幸だと思う方向へ進んでいくのはなぜだろう。

それほどまでに、子供時代に受けた恐怖や憎悪は骨の髄まで染み込み、その人の一生を狂わすのだろうか。

ゲイリーの最後の言葉は
There will always be a father
「いつもそこには父なるものがいる」(村上春樹訳)
父の死後もずっと部屋の片隅にいる、目をぎらぎら光らせた父の影に怯えているゲイリーの様子が浮かんでくる。

ゲイリーが死刑を望んだように、日本でも「死刑になりたかった」と話す凶悪犯が増えてきた。ある死刑囚は子供時代、父親から激しい虐待を受けていたという。

現在、妊娠中の私。絶対に絶対に、圧倒的に弱い立場の子供を犠牲にしてはいけない。自戒の意味も込めて12年前に買ったこの本を読み返した。





身体と形象―ミクロネシア伝承世界の民族誌的研究
販売元: 風響社

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清代中国の諸問題
販売元: 山川出版社

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