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和書 499786 (384)



古都発掘―藤原京と平城京 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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西園寺公望―最後の元老 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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西園寺公望については、6巻にわたる大部な『西園寺公望伝』を立命館大学が出している。本書は、その編集委員長であった著者の手になるコンパクトな評伝である。西園寺は立命館の学祖ではあるが、直接的な創設者ではないので、この本にも顕彰色はあまりなく、意外なほど突き放した見方で締めくくられる。

西園寺公望は「最後の元老」として有名だが、どのような経歴と見解を持っていたかはあまり知られていないように思う。西園寺の目線から日本近代史を眺めると何が見えてくるか。薄い新書ながら、読者の歴史観に厚みをもたらしてくれる一冊である。




西郷隆盛―西南戦争への道 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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思想検事 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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この本を要約すれば、思想の取り締まりという問題において従来、特高警察に比べてあまり注目されていなかった思想検事というポストに光を当て、治安維持法から破壊活動防止法に至る思想検察から公安検察への歴史的流れを実証的に追ったもの、とでもなろうか。文献資料を駆使して丁寧にまとめ上げられた研究である。

特高警察に比べて頭数的にははるかに少ない思想検察は、にもかかわらず治安維持法以前から無視できない影響力を行使し、様々な社会運動―社会主義・共産主義運動にとどまらず、宗教活動や学問言論に至るまで―への抑圧において主導権を握っていた。そうした「思想戦」「思想国防」のための検察サイドの体制整備過程が堅実に描き出されている。

もちろん、この本の意義はそれだけにとどまらない。当事者の言葉をふんだんに引きつつ、「思想を取り締まる」という使命を忠実に果たそうとする人間が、どのような心情と論理をもって職務に邁進したのか、そうした点が鮮やかに再現されているのも興味深い。特高警察に比べて敗戦に伴う公職追放の影響を小規模にとどめた思想検察人脈が戦後の公安体制に流れ込み、そうした人々が自省なきままに戦前と同じ言動を繰り返し、公安検察の整備に邁進していたという指摘は重い。

戦前と戦後の断絶と継承という問題を考えるに当たって、得るところのすこぶる多い一冊である。




上海1930年 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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実弟の手による尾崎秀美の一種の評伝である。
中でも尾崎秀美が上海に在った1930年前後を中心に編まれている。

1930年と云えば資本主義の華咲くオールド上海のイメージが強い。
しかし尾崎秀美の視点から語られるそれは
列強と浙江財閥に妥協した南京国民政府の弾圧下にある上海だ。

コミュニスト・左翼から見た場合、オールド上海の姿が
かくも変わるものかと感嘆させられる。





小国主義―日本の近代を読みなおす (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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米欧回覧実記での見聞をもとに、
戦前の日本人が欧米の小国を
どのように見て、
大国をどのようにみたかを
主に論じている。

石橋湛山については、
他著からの引用が目立ち、
著者自身の評価・検討は
語られない。

やや著者の思い入れに偏りあり。
勘弁してほしい。




正倉院 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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木簡学に造詣の深い著者が独自の立場で正倉院宝物のことを述べた本であり、正倉院宝物の概論的な解説書ではありません。
宝物は日本製か中国製か新羅製、かという問題。日本までの輸送ルートの問題が多く論じられています。南海ルート、中継貿易としての新羅ルート、渤海ルートの重要性が強調されています。




象徴天皇制への道―米国大使グルーとその周辺 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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本書は大戦の最中から大日本帝国崩壊後の新たな日本の統治体制について米国側で周到に準備されていたことが史実に即して説明されている。

当然のことだが、勝利した側はその後の自分たちの利益にもっとも合致するような選択を敗者に強制するであろう。象徴天皇を利用しての日本統治がどのように米国の短期的・長期的利益に合致するのか。

短期的には玉音放送を利用した皇軍(天皇の軍隊)の武装解除に始まる占領行政の円滑な推進にあったことは言うまでもない。

こうした政策決定は開戦直前まで駐日大使をつとめていたグルーの十年にもわたる緻密な調査活動、さらには文化人類学者をはじめとする研究者たちを動員した日本の社会文化の徹底的分析に基づいて行われていた。

肝心なことは1945年の大日本帝国の崩壊によって薩長主導の王政復古体制は完全な失敗に終わったことだ。近代天皇制は終焉したのである。傲然と腰に手をあてがっているマッカーサー連合軍最高司令官とその隣に直立不動で立つ昭和天皇との有名なツーショットがすべてを語る。

象徴天皇制は右と左を欺くとんでもない詐術なのではないか。無いものをあるといいくるめるトリックというわけだ。近代天皇制は終焉し存在しないのに、あたかもなにがしかの実体があるように見せかける。それはもっぱら占領軍=アメリカがこれを利用するためにのみ存在するのだ。

大東亜戦争はまさしく皇国(天皇の統治する国)の皇軍(天皇の軍隊)が主導した戦争だった。現人神(あらひとがみ)を最高指導者に仰ぐ戦争だったのだ。だが、昭和天皇は占領軍=米国によって免責された。天皇の戦争責任を不問に付したのである。天皇をもっぱら政治的に利用するために(のみ)。

勝者が最もおそれることは何か。それは敗者の精神的自立であろう。悲しいことに戦争の最高指導者が免責されることによって敗者の精神的自立の契機が失われた。

以上は本書が集めたデータに基づいた評者の読後感想である。




聖徳太子 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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聖徳太子、飛鳥時代を学ぶのに(特に初心者に)お勧めできる本です。
ふりがながふってあり非常に読みやすいです。
古文が文中にあるのも読みやすい理由です。




昭和天皇の終戦史 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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昭和天皇独白録に対するものかきとしての「違和感」からこの本は書き出される。
実際ワシントンの国立文書館での研究がその違和感のきっかけということだは
その資料は本書にはない。
その後も宮中関係者の「独白」をもとに考察をすすめることから今日本で流行(?)の
オーラルヒストリー(聞き書き)に近いアプローチともいえる。
そして主に軍部の主張を信用し、天皇の独白よりも軍人の意見を重視して書き進められる。
後は15年間戦争が絶え間なく続いたという視点もとりいられらている。
後半、天皇の海軍に対する評価=宮中人であるという信念をもとに、天皇は海軍に対する評価が高かったとする。
その点からいって92年に出版された本書はソ連崩壊後、新しいマルクス主義歴史学の端緒となったといえよう。


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