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和書 499786 (385)



昭和の終焉 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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新選組 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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この本は面白いです。他にない切り口でしかも「まとも」です。こう考えたら他の本は「贔屓の引き倒し路線」が多いですからね。特に近藤が「幕府が攘夷を決行する」ことを最上級の命題と考えていて、そこから時代の変遷と共に自分の視野が広がり、自分の考えに変化が生じることとその命題との「調和」に様々な葛藤が見られるのが非常に興味深い。初めから「何が何でも徳川幕府側だ、難しいことは俺にはわからん」という路線でないところが他の書物では切り捨てられている視点で実に新鮮です。まあこの作者くらいの知識と頭脳がないと無理な切り口であるような気がします。この作者の他の作品も読んでみたいと思います。




従軍慰安婦 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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この種の本のレビューには、ネットウヨク系の人間が群がるというのが、美しいニッポンの実態である。従って、たまにはレビューのレビューを書いてみるのも、明るいニッポンを夢見る人には、何かの参考になるかもしれない。この本を中傷する人々のレビューの支持率を見ると、平均して50パーセント以下のようだから、まだニッポンにも希望があるのじゃないかな。反右翼の人々はだいたい沈黙しているようだけれど、右翼を支持しない人間のほうが多数派であるのは、とにかく良かった。実際には右翼の暴言に呆れ返っている人間はもっと多いだろう。ネットウヨク系のレビューを支持するネットウヨクが多いだけの話だと思う。




宣教師ニコライと明治日本 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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東京御茶ノ水のニコライ堂を訪ねる前提として本書を読んでみて、期待は裏切られなかった。骨子となっているのは、サンクト・ペテルブルグの国立中央歴史古文書館に保管されていた、ニコライ自身の40年間に渡る日記であり(著者がそれを79年に発見したのはなんという僥倖だろう)、その重要な部分が、ドストエフスキー研究者にふさわしい良質な日本語で紹介されているのだから嬉しい。
明治後期に日本人の正教会信者数は、カトリックに次いでプロテスタントを凌いでいたという貴重な事実を本書から知ることができたが、その理由の一端もまた興味深い。戊辰戦争で敗れ「古い権威の崩壊を体験」した仙台藩士たちが、「新しい日本にふさわしい新しい統一原理としての宗教」を求めて最初期の信者になったというのだ。ロシア正教はまさしく新興宗教として我が国に到来したのであり、「薩長藩閥の政府を以って不倶戴天の仇敵」となす政治的意味合いをも併せ持っていたのである。
江戸時代から日本人が潜在的に感じ続けてきたロシアの脅威、そして日露戦争。歴史の歯車はロシア正教にとって不利な方向にばかり進んでしまった(日英同盟を結んだ相手イギリスがプロテスタント国であったことも忘れてはならない)。日清戦争に勝って中国を、ひいてはアジアを見下すようになった日本は、日露戦争に勝利したのちロシアまでも「黄色い白人」として劣等視するようになった。その後の歴史は誰もが知っている。
教会関係者の手になる本でないだけに、ロシア正教への正当でまっとうな批判を読みうるところも良い。ギリシャ正教の教義とビザンチンの芸術様式を唯一の権威として無批判に崇敬したことはともかく、国教として安泰を保障されたその保守的な体質は日本の仏教界にも共通している。小冊子ながら日記以外の資料も存分に引用されており、新書の値段でこうした良書が読めることを感謝すべきだ。





戦後を語る (岩波新書 新赤版 (392))
販売元: 岩波書店

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戦後史 (岩波新書 新赤版 (955))
販売元: 岩波書店

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本書は、筆者が何と主張しようが、「戦争、天皇制、人権抑圧、貧困」の戦前に対する、「反戦、平和、民主主義」の戦後という対立軸を前提としたものであり、小学校5年戦で終戦を迎えた世代が一時期あこがれた思想が色濃く染みついたものである。内容に逐一コメントすることはレビューの範疇を超えるが、東京裁判について「この裁判を通じて日本人は、権力やマスメディアのウソに誤魔化されず、真実を知ることの大切さを学んだ」と書いている一文を見れば、筆者の立脚点は明らかだ。
人格形成の大切な時期を「戦後民主主義」に翻弄され、既に人生の最終局面に入りつつある世代の著作としての意味はあろう、という意味で★一つ。




戦争を語りつぐ―女たちの証言 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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戦争の被害者はやっぱり,女性と子どもなんだ.
前線で戦ったわけではなくても,心に深い深い傷を負った女性たち.
当時まだ幼い子どもだった女性は目の前で母を失い,
母だった女性は,自分の胸の中で乳飲み子が冷たくなっていくのを知る.
切り裂かれるようなつらい心の痛みだったと思われる,そんな女性達の体験が
綴られていて,読んでいると涙がこぼれます.

また同じ過ちを繰り返さないためにも,世界中で起きている争いに終止符を
うつためにも,もう少なくなってきた戦争を知る人々の話をしっかりと知る
必要があるなと感じました.
その第一歩として,この本をとてもオススメします.




戦争で死ぬ、ということ (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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戦争では多くの人命が失われる。が、どのようにして? 爆弾や銃で殺される、などと書かれていてもリアルなイメージは浮かんでこないだろう。本書は生々しいまでの表現を用いて、戦争で人が死ぬということをリアルに読者に訴えかけてくる。

原爆投下で多くの人が焼け死に、水を求めてさまよったという記述は良く目にするが、「慌てて避難所へ駆け込んできた女性が負ぶっていた多くの赤ん坊の頭は爆風で吹き飛んでなくなっていた」「急に走り出すなんてものじゃない。ジグザグに走ったかと思うと立ち止まって叫んだり。気が狂った人がたくさん出た」などという戦争体験者の語りをありのまま伝えるその内容は他書には見られない生々しさを持って読者に戦争の悲惨さを問いかける。

また、被爆国という戦争の傷跡を持つ日本ではあるが、その日本が戦時中「マッチ箱の大きさでアメリカを吹き飛ばせる爆弾」として原子爆弾の製造を必死に追及し、国民もその完成に向け喜んで鉱物採掘に従事していたなどの記述も過去の新聞資料などとあわせて紹介されている。

戦争は人が死ぬ。人は戦争でキレイに死ぬなんてことはできない。やっちゃいけないものはいけない。そう理屈抜きで訴えかける本書は是非多くの人に読んでもらいたい。




高野長英 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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大黒屋光太夫 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 大黒屋光太夫の漂流記は、過酷な漂流体験からエカチェリーナU世への謁見、日本への帰国に至るまで実に劇的である。この新書は、そのドラマティックな漂流記を簡明かつ、ポイントを押さえて記している。
 簡明ながらも、次々と仲間が息絶えていく光太夫らの旅の過酷さは余すところなく伝えている。その一方で、献身的な支援を与えたラクスマンとの出会いについての記述も、また見逃せない。賓客でも何でもない(ロシアの貴族は、光太夫を豪商と思っていたらしいが。)一東洋人光太夫らのために、方々に手を尽くして工作に励むラクスマン。その様子を読めば、人間的な慈愛に心打たれずにはいられない。ラクスマンの姿に、ふと我が身を振り返り、身勝手な自分を反省したくなる。
 ところで、興味深いのは、松平定信がロシアとの交易もありだと考えていたフシがあるという指摘である。定信というと、林子平の『海防論』を没収し、処罰したという事件で名高く、外交については閉鎖的だったというイメージがあるが、そうしたイメージを払拭する指摘で、おもしろい。江戸幕府は、『オランダ風説書』を通じて、フランス革命も知っていたというから、案外、幕閣の外交感覚はユニークだったのかもしれない。
 
 


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