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和書 499808 (93)



ある明治人の朝鮮観―半井桃水と日朝関係
販売元: 筑摩書房

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半井桃水と言うと、真っ先に樋口一葉の想い人ということが思いつきます。
一葉に関する研究本での半井桃水像はどれも同じような印象があり、桃水の人物像について、あまり追究がなされていません。
この本は論文の形式を取っていますが、日朝関係を中心にした桃水自身の生き様や活動を追った興味深い内容となってます。

対馬出身の桃水は物心ついたころから朝鮮に対して平等な視点で関心を持ち続けていて、朝鮮に対する造詣はかなり深かったそうです。
日本の、朝鮮に対する態度にもかなり抵抗を示していて、常に朝鮮に対し、平等でいようとする姿勢が窺えます。

この本を読んでいると、半井桃水がいかに人間としてのスケールが大きい人か、ということがわかります。

一葉が彼に恋してしまうのもわかる気がします。
一葉の作品が後世に残るほどの傑作になったのも、やはり、彼女自身の才能もあるかもしれませんが、私が思うに、桃水との関係が大きいのではないかと思ってます。
事実、一葉が作家として才覚を振るったのは桃水と別れてから。

桃水との別離を経て彼女が作り出したヒロイン達は意志が強く、人格が与えられ、一女性としての幸せを追い求める凛々しい女性ばかり。
「家の名を守るため」という名目で、萩の舎の人たちの忠告によって桃水との交際を絶たざるを得なかった一葉。
明治時代、家制度が厳然と存在する中で、女性が自由に恋愛をすることは許されていませんでした。

一葉も時代の壁によって、桃水との交際を絶たざるを得ませんでした。
桃水と別れた後で彼女が生み出したヒロイン像にはこうした苦い経験が根底にあったのではないでしょうか。
一葉の心を恐らく、最後まで捉えさせたに違い半井桃水はやはりタダモノではなかった。




ある明治人の生活史―相沢菊太郎の七十八年間の記録 (中公新書 (714))
販売元: 中央公論社

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ある時代の肖像―ヴィクトリア朝イングランド (MINERVA西洋史ライブラリー)
販売元: ミネルヴァ書房

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ある晴れた日の出来事―12月8日と8月15日と (かもがわブックレット)
販売元: かもがわ出版

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ある朝鮮総督府警察官僚の回想
販売元: 草思社

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「大日本帝国統治下の朝鮮半島では日本語が強制され、朝鮮語が禁止された」というのは、一般には「通説」かもしれません。それがデタラメであるということを示すだけでも、この本の価値はあります。当時において朝鮮人(法的には日本人ですが)も高等試験に合格していわゆるキャリア組になっているものもいたし、朝鮮半島で警察署長をしているものもいたし、太平洋戦争劈頭の日本の進撃に歓喜するものもいた、ということは、否定できないことで、これを踏まえた上で、「歴史認識」とやらを語って欲しいと思います。




ある歩兵の日露戦争従軍日記
販売元: 草思社

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ある歴史家の出逢い―書物と人と
販売元: 雄山閣

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ある沖縄ハワイ移民の「真珠湾(パール・ハーバー)」―「生みの国」と「育ちの国」のはざまで
販売元: PHP研究所

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ある沖縄戦 慶良間戦記 (「戦争と平和」市民の記録)
販売元: 日本図書センター

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ある特務機関員の手記―日中戦争を風化させない
販売元: 東銀座出版社

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