戻る

前ページ   次ページ

和書 507156 (281)



信長の傭兵 (角川文庫)
販売元: 角川書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

津本先生は、時代物を多く書かれている、大御所の作家であるときく。なるほど風格が、文にあるといってよい。
信長や秀吉といった、説明要らずの大物についての作も多いが、今回は、やや無名の人物を活写している。この類の作では英雄を仰ぎ見る主人公を描写しながら、その目を通して、英雄についても語るという、なんというかいつもと同じ話である。

内容は、現在の科学からすれば、大したことがない。いわば、縁日の射的のような話である。だが、祭りのそれとは、その匂いが違う。いってみれば、硝煙の匂いと火縄の匂いの違いだろうか、この手触りが、この作者を他の同世代と引き離す理由の一つだろう。

主人公は、未知の兵器である鉄砲を相手に、調達し、使い手を組織し、訓練を重ね、信長の天下布武の助けになろうと、がむしゃらに尽くす、その中で決して天才とはいえぬ彼の個性と比べられる、英雄信長の個性が際立つ、というやはりこれまでと同じ話である。

ここで一つ、時代物について、述べておきたい。私は、もう六十年も前に従軍し、戦地をこの目で見てきたが、その経験からすると、ここで書かれている戦は、いささか奇妙に見える。どこが、というわけでもないのだが、なんというか干し飯の匂いと飯ごうの匂いの差というべきか、ともかく、私の経験した戦争はこうではなかった。




覇王の海―海将九鬼嘉隆 (角川文庫)
販売元: 角川書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






白鳥の王子 ヤマトタケル―大和の巻 (角川文庫)
販売元: 角川書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 『記紀』の記述に沿いながら、独自の解釈を織り交ぜながらストーリーを進めていくのはさすが。それならば『記紀』とそんなに違いはないのかというと、実はそうではない。むしろかなりイメージと違う…、と言うのが正直な感想。著者の描くヤマトタケルは熱い魂の持ち主なのだ。これには意表をつかれた。悲劇的な最後から、繊細な人間像が先行してしまっていた。この人間像が『古事記』に由来するのか、それとも戦争中、日本の若者たちがヤマトタケルのイメージを持って戦場に赴いたとしばしばいわれるためなのかはよくわかりません。が、もしかしたら、我々の頭にこびりついているヤマトタケル像を、この小説は解体してくれるかも。

 今後、熊襲との対決や東征をどうに描いているのか楽しみです。




白鳥の王子 ヤマトタケル―東征の巻〈上〉 (角川文庫)
販売元: 角川書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






白鳥の王子 ヤマトタケル―東征の巻〈下〉 (角川文庫)
販売元: 角川書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






白鳥の王子 ヤマトタケル―終焉の巻 (角川文庫)
販売元: 角川書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






白鳥の王子ヤマトタケル 西戦の巻〈上〉 (角川文庫)
販売元: 角川書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






白鳥の王子ヤマトタケル 西戦の巻〈下〉 (角川文庫)
販売元: 角川書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






箱館戦争―榎本艦隊北へ (角川文庫)
販売元: 角川書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






続 箱館戦争―碧血の碑 (角川文庫)
販売元: 角川書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)




前ページ   次ページ

戻る

仮想世界 - シューティング/レース/電車ゲーム フライトシミュレータ