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和書 507156 (286)



蒙古襲来〈下巻〉恐怖の軍団 (角川文庫)
販売元: 角川書店

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蒙古襲来〈中巻〉放たれた矢 (角川文庫)
販売元: 角川書店

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柳生忍法帖〈上〉 (角川文庫)
販売元: 角川書店

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時は江戸時代、3代将軍家光の治世。暴虐なる主君に滅ぼされてしまった家臣の縁につながる7人の女たちが、父や夫の敵討ちをするというのが大まかなストーリー。
こう書いてしまうとありがちなストーリーが予想できますがさにあらず、テンポがとても軽快な上、物語の構成や、人物や情景の表現力が非常に巧みなので、一気に先へ先へと読み進めたくなってしまう魅力がある作品です。
表題の「柳生」とは柳生十兵衛、彼の役どころは、さして武芸に秀でているわけでもない女性達を鍛錬し、兵法を授け、本懐を遂げさせるために影から支えるというもの。柳生十兵衛といえば時代劇の一大スターですが、この作品内の十兵衛は、決して完全無敵のヒーローではなく、計略がうまくいかなかったり、敵の罠に落ちたり、指南対象であるはずの女性たちの色香に惑ったり、彼女たちの微妙な心が理解できず困惑したりと、非常に人間くさい人物として描かれています。そのことがまた、この人物に奥行きを与えており、より物語を楽しむことができました。
柳生十兵衛ばかりでなく、敵役の殿様、直接の仇である七人の家臣はもとより、沢庵和尚や千姫、南光坊天海といった時代劇にはおなじみの面々も山田風太郎先生独自のキャラクターが与えられており、皆とても強烈な個性をもって描かれています。むしろ主役格であるはずの七人の女性たちが影が薄くなってしまっているのが残念といえば残念ですが、物語そのものは非常に楽しめました。
某青年漫画誌に連載されている「Y十M」の原作であり、作画担当のせがわまさき氏のファンなので読み始めた作品ですが、そんなこととは関係なく面白い作品でした。漫画を読んで興味を覚えた方は、一読してみると良いでしょう。




柳生忍法帖〈下〉 (角川文庫)
販売元: 角川書店

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一族を滅ぼされた七人の女たちの敵討ち、そしてそれを助ける柳生十兵衛、沢庵宗彭らの活躍を描いた物語の下巻。舞台を江戸から仇の領地に移します。
上巻で、直接の仇である七人の内、半数以上を討ち果たし、下巻早々に更に1人を討って、順調かと思われた敵討ちも、舞台を敵地に移し、敵の黒幕も参戦と、いよいよ困難になっていきます。
下巻前半では、女達を助ける沢庵配下の禅僧たちの壮烈なる戦いや、沢庵VS敵黒幕の心理戦がメインとなります。特に敵黒幕が沢庵を誘い出すために取った手段というのが、仇の殿様ですら眉をひそめるほど凄惨なもので、敵の悪逆非道ぶりがどんどん浮き彫りになってきます。
そして後半、いよいよ柳生十兵衛が敵城へ乗り込むのですが、まさしく絶体絶命の連続、次々に襲ってくる窮地をどうやって切り抜けていくのか、ハラハラドキドキし通しでした。
上巻でメインだった七人の女達の出番がかなり減ってしまっているのは残念ですが、前半の沢庵、およびその配下の禅僧たちの活躍や、敵黒幕の暗躍振りはそれを補って余りありますし、十兵衛が単身切り込んでからのストーリー展開は痛快の一言。まさに「胸のすく時代小説」と言えるでしょう。




野盗伝奇 (角川文庫)
販売元: 角川書店

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闇の狩人〈上〉 (角川文庫)
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闇の狩人〈下〉 (角川文庫)
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闇の剣士 麝香猫 (角川文庫)
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槍弾正の逆襲 (角川文庫)
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幽剣抄 (角川文庫)
販売元: 角川書店

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菊地秀行といえば魔界都市やDといった作品が代表的で、時代小説はどちらかといえばその延長線上の伝奇バイオレンスものが多かったため少しマンネリ化していると感じていたが、今回の幽剣抄シリーズはこれらとまったく違った作品になっています。私は魔界都市シリーズやDといった作品の大ファンでしたが、時代小説は読んでみてもいつも評価は星3つぐらいかなという感じでした。しかし幽剣抄シリーズは違いました。バイオレンス色はまったく影をひそめ、切々たる語り口の中に本格時代小説としての格調を感じさせます。その時代小説の中に怪異をうまく融合させて他の時代小説とも一線を画し、新たな菊地ワールドを確立している点で菊地ファンの人たちにも十分味わってもらえるのではないでしょうか。


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