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和書 507216 (369)



斎藤家の核弾頭 (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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舞台は2075年東京。
そう、あと70年もしたら訪れるかもしれない近未来の東京である。
裁判などの公共施設はコンピューター管理され、
空気中の二酸化炭素はシャーベット上にして海に捨て、
無計画なその計画のせいで、地球の環境は今とは別な問題に
悩まされ続け・・・と今まで描かれてきた「夢のある未来」とは違った、妙にリアルで、実際あんまり来てほしくないようなそんな未来を篠田節子は見事に描き出している。

また、登場人物もかなり味のある面々がそろっている。
最終的に登場人物たちが一丸となって日本に対して宣戦布告する訳だが、そんなことして全員が無事ですむ訳もなく・・・。
特に元軍人と小夜子に感情移入してしまった私は後半悲しいやら切ないやらで大変なことになっていた。

篠田節子らしからぬ作品ではあるが、私は篠田節子の作品の中でこれが最も好きである。





女流作家 (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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「他人の株価はよくわかるのよ。
八木さんは間違いなく買いなのよ。」
主人公の夏子は、恋人の八木にそう励まし、
いっしょにベストセラー作家になっていくお話です。

 モデルになっている
西村京太郎さん、山村美紗さんお二人の
推理小説を大好きで
通学、通勤の電車で楽しませて
もらっていたものです。

 ですが、この本では、

登場人物の魅力がはっきりせず
夏子という主人公の
「株の売り買いが上手で大きな利益をあげている」
「担当編集者にデビュー作の本の装丁に苦情を言った」
「雑誌の宣伝が他の作家より目立たないと電話で怒った」
といった
強烈なエピソードばかりが
印象に残ってしまい
感情移入ができないまま
読み終わってしまいました。

 又、夏子という女性から見た出来事を
書いているのに、
主人公がなぜ、夫よりも八木という男性に惹かれているか
はっきり伝わってこなくて
そこも残念でした。




繋がれた明日 (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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殺人を犯したものの社会的制裁を巡るストーリーという点では東野圭吾の「手紙」とよく似ています。しかし、「手紙」では犯罪者の弟が主人公であるのに対し、この物語では犯罪者自身が主人公になっています。その分だけ「手紙」よりも社会的描写が薄く、ミステリー色が濃く仕上がっています。どちらにせよ、「手紙」同様に犯罪者の更正のプロセスについて深く描いているという意味で感動を呼びます。お薦めです。





椿山課長の七日間 (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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おもしろかった。
最初は、雄太くんとヤクザの親分の話は余計だなぁと思っていたんだけど、
話が進むうちに登場人物がいい感じで絡まってきて、一気にラストに向かって走り出します。

ユーモアの中に、重い事実が隠れていて、考えだすと切なくなるけど、
登場人物がみんな納得しながら進んでいく姿がすがすがしかった。
こんなに複雑などろどろした話を愉快に楽しく描くのは、すごいなと思う。

とてもコミカルでユーモアがあって、ほろっとさせる。
こういうのもいいなぁと思いました。

最後、本人たちは納得してたけど、私としては二人も救済してくれと
思いました。




天国までの百マイル (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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現代社会で忘れられている無償の愛について真剣に考えさせられる物語だった。お母ちゃんを助けるために立ち上がった安男、安男に愛されていないと知りながらも無償の愛を注ぎ続けるマリ、内科医として最善の治療を施してきた藤本先生、100マイルの道中で知り合ったダンプの運転手たち、そしてマルコ病院の曽我医師、ひげ長などなど、本当に無償の愛情に溢れていた。貧乏だからこそお金で買えない本当に大事なものを知っているとはよく聞く話だが、お金持ちになりたいと考えて生きていると損得勘定で動いてしまい、無償の愛情のような得のないことには忙しさを理由に感心をもてなくなってしまう。この物語は今一度、無償の愛情について問う心暖まる物語であった。




天保図録〈上〉 (朝日文芸文庫)
販売元: 朝日新聞

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天保図録〈下〉 (朝日文芸文庫)
販売元: 朝日新聞

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天保図録〈中〉 (朝日文芸文庫)
販売元: 朝日新聞

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内乱の予感 (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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涙はふくな、凍るまで (朝日文庫)
販売元: 朝日新聞社

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実体験に基づいた感想ほど、説得力が有る物は、無いと
思うのです。
私は小樽に小旅行に出かけた際、この小説の中に出てくる
小樽での、ある地元の方が口にするセリフとまったく同じセリフ
を、実際耳にしました。
小樽の人の考え方の一端を、実際見聞きして足で仕入れた
知識を元に、この本が書かれたことを、確認した一瞬でした。
それは、驚きと、喜びでした。
 ええ、物を書く上で当然と言ってしまえばそれまでですが、
本当に著者は、しっかりとした取材の元に、物語を描いている
と実感した瞬間でした。

前作『走らなあかん!夜明けまで』の大阪に引き続き、
舞台は北海道。
私個人的に、私自身にゆかりの有る場所ばかりが舞台に
選ばれ、狂喜乱舞したいほどの、自意識過剰です。

ラストシーンが、また良いんですよ。
主人公坂田の、けしてスマートでは無いけど、人情味有る人柄
が伝わってきます。私たちが日頃忘れかけていた勇気も、ちょっぴり
呼び覚ましてくれるかも。
どうか、一読下さい。
そして、できれば小樽もお訪ね下さい。
素敵な街です。
本を読んで、その街を訪ねてみたくなる作品です。



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