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和書 508052 (202)



幻想の彼方へ (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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初版の豪華本時代から、愛読していたが、著者の西洋絵画評論集の中では一番好きな1冊だ。初期のかなり肩肘はった堅い感じがなく、好きなものを読者の前に投げ出して「楽しんで考えてみたら、」というような姿勢が伺われて、とても好ましい。パリのアメリカ人女流画家、ロメーン=ブルークスなど今でも、あまり知られていないが、現在ではスミソニアンのサイトで絵をみることができるようだ。キリコへの考察も直感的ながら、考えさせられた。17世紀の超リアルな静物画への好みもこの本で啓発されたようなものだ。著者に感謝したい。




幻想の画廊から―渋澤龍彦コレクション   河出文庫
販売元: 河出書房新社

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著者の西洋絵画評論集の中では初期の作品だ。当時はあまり知られていなかったシュルレアリスム系の画家の作品を是非知って欲しいという意気込みも伺われる。そのせいか、後年の余裕のある文章より少し堅い感じがするのはしょうがない。
当時の日本で、このような作品に触れる機会は、この本しかなかったと思う。




幻想の肖像 (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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サエキけんぞうのマニョマニョトーク (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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シネマの快楽 (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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 自分の「顔」を持つ映画館が時として存在する。

 池袋の文芸座、銀座の並木座、吉祥寺のバウスシアター、神田の岩波ホールなど いくつも名前が出てくる。六本木にあったCINE VIVANTも そんな映画館の一つだった。

 文化戦略をとったセゾングループの映画での「顔」を担った その映画館は 優れた欧州映画を独自で発掘し 上映することで一世を風靡した。ノスタルジア、ラパロマ、エルスールなどの 目の覚めるような傑作を日本に紹介した功績は本当に大きかった。

 映画のパンフレットも脚本を収録するなど 非常に充実していた。中でも 蓮見と武満の対談は ある意味で 映画の門外漢であるお二人の 映画への愛に満ちたものであり 繰り返し読んだことを覚えている。そう あのパンフレットを持っているだけで 文化の香りを身にまとったような気がしたものだ。
 思えば スノッブな話だが。

 そんな二人の対談が本になっているのを見つけた。

 蓮見が その後 東大総長になるとは思わなかったし 武満は既に鬼籍に入られた。20年という年月を経て もう一度 お二人の「放談」を楽しんでいるところだ。




シュルレアリスム (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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多くのシュルレアリストと親好を持ったパトリック・ワルドベルグの作品。
翻訳は、あの巌谷國士である。
手短にシュルレアリスムの概観がまとめられており、図版やシュルレアリスト達の写真も豊富、人名辞典なども掲載され、入門書としては最適であるように思う。シュルレアリスムのエッセンスとも言えよう。
残りのほとんどは「シュルレアリスム宣言」「シュルレアリスム革命」誌等からの引用である。
私個人、シュルレアリスムについては研究書を読み漁るより、実際に作品にあたることが良いと考えているが、実際にそうするにしても、背景知識、基本知識等を持たないとサッパリ分からなかったりする。
その点、この「シュルレアリスム」は、その2つをバランスよく得ることのできる秀逸なものである。
氏同様、私もこの次に読むものならば、「シュルレアリスム宣言」を推したい。




志ん朝のあまから暦 (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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 談志家元がたくさんの本を書いているのに対し、志ん朝師匠は、彼を扱ったあまたの本はあるものの自ら書いた本は少ない。「世の中ついでに生きていたい」とか「志ん朝の風流入門」くらいであろうか。
 この本は、「風流入門」に近い。
 いまや失われつつある日本の言葉の大切さを訴えかけている。
 例えば「お見立て」という噺の中ではさりげなく「見た立て」という言葉の使い方を説明したり、あるいは、「居残り佐平次」の下げを談志家元の「裏から返したら後が怖い」、小三治師匠の「仏の顔も三度ですから」という現代に通じる変更を加えたのに対し、「どこまで人をおこわにかけるんだ」「へい、だんなの頭がごま塩ですから」と昔のままに頑固にやり続けたのは、こうした失われつつある日本語に対する愛着と、日本語の乱れへの強い意思表示であったのかもしれない。
 そういう点は別にして、普段使われなくなった日本語をかたりつつ落語の世界を語るこの本は、非常に興味深い。





スクリーンの夢魔 (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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私は渋沢龍彦の本を40冊ほど読んでいますが、まずお薦めといえばこれ。
表紙のアンダルシアの犬の有名なカットから内容は監督列伝。特に洋画の映画監督を
参考にしてほしい。
イングマールベルイマンの「野いちご」をこの本で発見しましたし、ルイスブニュエルの解説は殊に詳細。
全般的にクラシックフィルムと前衛映画を観たい人々にお薦めしたい本です。




逸脱の論理―高橋和巳コレクション〈7〉 (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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高橋和己が同時代の作家について適格に注釈を加え、そして批評する。「逸脱の論理−埴谷雄高論」では長編小説「死霊」の根底にある埴谷の考え、登場人物の意味などを今までの埴谷の著作もひきつつ明快に詳述する。そして難解な埴谷の著作の理解の助け舟を出してくれる。その上高橋和己の厳しさは最後に埴谷に注文をつける。「死霊には二、三の黙し難い不満と計算違いがある。…極端化と普遍化が混淆していて…読み且つ考えることの喜びの産まれるべき余地が奪われている。…密室に閉じこもり、ある特殊な人物にしかその意を汲み取り難い表現をとるのは、知的階級差をすらとりのぞこうとする根源的変革者にとって一つの矛盾だ。…であるから私は「還行」を望みたい」。また「忍耐の思想−武田泰淳論」では武田の人物そのものをたどる。「司馬遷は生き恥さらした男である」という言葉は武田のどのような根底からでてきたのかということがわかりやすく説明される。作家とは「空言」をつぶやくしかできないといった恥じらいみたいなものを感じ、史家への志向が強かったのが、いろいろと変遷し「女」を描くに至る武田の思いが絶妙に描かれていて、武田の魅力を再発見するのである。思うに高橋和己以上にこれらの作家のよき理解者と批評家はいないのではあるまいか。




童謡でてこい (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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