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和書 508052 (246)



ジャズの名演・名盤 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

ジャズ含め音楽はかなりマニアックに好きだが、もちろん知識・聞いた量などは本書の著者には遥かに及ばないので、入門書とはいえ、何かまだ知らないいい作品が紹介されているのではないかと期待して本書を購入した。しかし、読んでいて非常に不愉快な気分になった。
なぜかと思うに、著者が「権威や聞きかじりの知識や名前だけで選んではいけませんよ」というポーズをとりながら、その一方で、「**が好きだというファンこそ、手放しで真のジャズファンとして信頼できる」だの、「このミュージシャンはB級と言われているけれど、その真価は、わかる人でなければわからないだろうね」といった、結局自分が最も正しい評論家なのだ、という、根拠のない価値観の強要と権威意識が私には感じられたからだ。(ちなみに、前者はソニー・ロリンズについて、後者はハンク・モブレーついてだったと思うが、本を捨ててしまったので、私が記憶違いの言いがかりをつけている可能性もある。書店で本書あるいは改訂版の購入を考えておられる方は、前述の項を一読されたうえでご判断願いたい。)
私も生活のために、他人様の揚げ足を取ったり見落としをついて文章を書いてお給料をいただいている身ゆえ、評論家と呼ばれる人々の存在にはプラスマイナスの入り交じった気分を抱いて生きている。「***の敷居は高いのだから、僕ら評論家の言うように従うのがいいよ」という意識が著者、あるいは「ジャズ評論」という世界に生きる人々にないと言い切れるか? 私は物書きの端くれとして、自分が偉ぶってはいないといい切る自信はない。
ジャズの入門書や名盤ガイドは非常にたくさん出版されている。でもそれは絶対ではない。最初はガイド本を聞き手が頼りにされるのがよいが、ジャズというきわめて多様性に富んだ音楽で喜びを味わいたいのならば、ガイド本だけで態度を決めることなく、「はずれ」を引くことを恐れず、己の感性を信じてジャズの密林をさまよい、出会ったお気に入りのものを聴けばよい。アマチュアの我々は、個人的な好みについて、専門家に「わかってないねえ」などと言われる筋合いはないのである。
批判ばかりしても建設的ではないので、私の気に入ったジャズガイド本を紹介します。「200ジャズ語事典」(立風書房)です。作品ガイドやコメントが新鮮で、とても気に入っています。




ジャズの名盤入門 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

ジャズに興味を持ったものの、右も左もわからないド素人だったのでとりあえず本書を購入してみました。

まず年代順に並べてあるのが良かったですね。それと紹介している50枚だけでなく、そこから派生していった作品、比較して聴いてみるべき作品などにも細かく触れてあり、超入門者として「次に聴く一枚」をセレクトするのに非常に役立ちました。
そして何より著者のジャズ、そして音楽に対する真摯な姿勢が伝わってきて好感が持てます。




スピルバーグ (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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手塚治虫―時代と切り結ぶ表現者 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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 少年期から手塚漫画に親しみ、その枠組を自己の無意識としてきた(200頁)、1949年生まれの社会学研究者が、1990年に刊行した、「生涯現役の知的な漫画職人」手塚治虫(1928〜1989年)の評伝。手塚は新興郊外住宅地宝塚のかなり富裕な家庭で育ち(祖先については22頁)、父には嫌悪感を、母には親近感を持っており、戦前からモダンな感覚を身につけていたが、空襲体験から、ヒューマニズムへの不信感や破滅願望をもいだいた。彼は戦後の解放感の中で、医学部に通いながら(医師免許取得)、赤本漫画を描き始め、スピード感溢れる絵で一躍有名漫画家となった。彼は西欧近代的な限界を示しつつも、差別問題を中心的に扱い、長編ストーリー漫画を創出し、さまざまな漫画界の約束事(116頁)を考案した。1961年には虫プロを設立し、日本初のテレビアニメ製作・放映を行うが、キャラクターの商品化で何とかもたせたものの、リミテッド・アニメ手法の採用と価格ダンピングによる過重労働、多忙な手塚(当時漫画雑誌の週刊化も進展)によるワンマン体制のため、1973年には経営に失敗し、倒産に至る。この時期、彼は劇画やスポ根ものの人気に追い上げられ、焦っており、それが暗い漫画表現やライバルへの辛辣な批評にも現れている。この時期の失敗の経験は、手塚の人間観察を深化させ、人間の暗部を鋭く描く作品を生み出すと共に、日本の近現代史の再検討や自然破壊の告発・エコロジー思想の啓蒙にもつながってゆき、手塚は数々の賞を受賞した。彼は多作でありながら、生涯自分で原作・脚色・作画をこなし、常に作家精神と商業主義とのはざまで苦闘していた。この苦闘を支えたのは、彼の強烈な承認願望とライバルへの対抗意識であった。本書は「漫画の神様」の明暗を鋭く描き出した分析であるが、手塚作品の分析に主眼があり、社会変化との関わりの分析は少ない。





トリックの心理学 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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普通のマジック専門書は読むのがしんどいですが、この本は読みやすかったです。主にクラッシックマジックが載っています、特に最後のアウトオブジスワールドは良かったと思います。




人形作家 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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以前テレビで三輪明宏さんが、寺山修司の葬式用花輪事件を話していましたが、知られている内容と
ニュアンスがちがう。
状況劇場のメンバーは寺山さんのユーモアをちゃんと受け取って喜んでいたそうです。
当時、土方巽さん、唐十郎さんらが体をはって舞台を演じてたのは事実で、彼らのアングラのイメージと猛々しさと
(ある悪質な作為もあって)あの事件が襲撃を目的にしたものだったように広まったと。

四谷シモンさんというと、少しとっつき難い怖いイメージなのですが、語り口は非常に冷静で静かで、何より人に対して
敬意を持っているのがよくわかる。少年時代、自分の母親を妾にしていた笠井さんに八つ当たりで殴られたことを、
「今から思ってみれば、よくぞ殴ってくれた」と語っています。

「小さい時、僕はいつも一人だった」で始まる人生は、その後出会う人々とぶつかったり、引き立ててもらったりして
四谷シモンという人形作家を形成していく。一人では出来なかったであろうし、四谷さん自身が、その時代の多くの人々の
影響を受けてきたことを大切に思っている。

いろいろな分野で活躍している著名な人々が出てくるので、そのつながりを読むだけでもおもしろい。
「今より豊かな時代だったのだ」と思えるほど、当時の芸術運動が見える作品です。




バレエの魔力 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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 1952年に日本舞踊を教える母から生まれ、中学以来バレエにはまった文学・舞踊史研究者が、2000年に刊行した「おじさん向け」バレエ入門書。著者によれば、バレエは演劇的要素と純粋舞踊的要素(開放性、天上志向性を特徴とする)を2つの焦点とする芸術であり、人間の身体のもつほとんど無限とも言える表現力をその「魔力」の源泉とする。バレエはルネサンス期のイタリアで、宴会の場でのバラエティ・ショーとして生まれ、16世紀にフランス宮廷に移植されて発展した。17世紀には額縁型舞台の導入によって、横方向への舞踊が発達し、18世紀には職業舞踊家が台頭し、ノヴェールによって舞踊劇としてのバレエというジャンルの自立が提唱された。19世紀前半には女性のポワント技法の成立と共に、超自然志向・異国趣味を特徴とするロマンティック・バレエが主流となり、現在の形のバレエが成立した。世紀後半にはロシアで、ストーリーと踊りが分離した、テクニック重視のクラシック・バレエが生まれ、20世紀のディアギレフ率いるバレエ・リュスは、総合芸術を掲げ男性の踊りを復権し、前衛的なバレエを推進することによって、世界的にバレエを復興させた。バレエはその後、自由なモダン・ダンスとの交流の中で、新たな振付家を生み出している。著者はこのような歴史を踏まえた上で、代表的な作品や世界・日本の代表的バレエ団を紹介し、日本のバレエの今後の課題として、バレエ教師の資格認定制度の必要、振付家育成の必要を挙げている。巻末には丁寧にも、キーワード集、ビデオ・ガイド、ブック・ガイド、バレエ史年表が付けられている。本書は語り口を含め、著者の主観が前面に出てはいるが、初心者向けに基礎的なことを網羅的かつ簡便に紹介した本といえよう。





ヒッチコック (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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ぼくはこの本からヒッチコッキアンになりました。いまではヒッチコック関係の和書、洋書、ビデオ、DVDが部屋の中にごろごろするような状態になっています。この本はそんな私にしてくれた記念すべき本ですね。ヒッチコック作品の魅力をコンパクトにまとめた名著だと思います。




表現の現場―マチス、北斎、そしてタクボ (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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マチスと北斎の線が現実に隠れたエッセンスを再構築する。ゴーギャンに人間の野性味を呼び起こされる。絵画の中の樹木や巨石、廃墟に過去と未来が自在につながっている感覚を知る。鳥獣人物戯画に自由人の心で戯れにものをつくるシャレた感覚をみる。無欲で粋な生き方、天性の品のよさ。

このように、著者の視線は自在に、私たちがこれまで知り得なかった感覚、感性を教えてくれる。これからこの視線を頼りに、絵画やアートを見直してみると新たな発見ができるのではないか。この本を読み終わってそう思った。

人間は結局、自然とともに、地に足をつけて生きていかねばならない。また、自然に対して常に謙虚に素直な姿勢で望まねば見えるものも見えなくなる。こうした著者の姿勢が「林檎の礼拝堂」、風!景芸術の根底にあると感じとれる一冊だ。




ビートルズ (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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