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和書 508052 (299)



突飛な芸人伝 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

芸人らしい芸人さんの話。
芸術家ではないし、芸能人でもない。
芸人としか言いようのない人たち。
傍から見たら、一般人から見たら、
何でそんなことに、どうして其処まで・・・
突き進んでいくしかない、そんな、ちょっと切ない人々への
吉川さんの“好き”さかげんが、痛いほど伝わってきます。




中島みゆき ミラクル・アイランド (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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 最初の谷川俊太郎さんとの対談の貴重さだけで星5つという感じでしょう。
 ほかは色んな人が、色んな面をあげつらって、自己満足的に書かれていますが、これだけたくさんの人の批評があつまるとかえって面白いですね。
 どれが正解かは、当然中島さんご本人しかわからない事だと想いますが、
大まかなことで言えば、年月を経た今の私たちでも「この人の書評は間違ってる」ってことが解るのも面白いです(笑)
 例えば「今後彼女はこういう曲を創る」みたいなことを書いてあっても、実際は違うみたいな・・・
 あの本が発売された時にはまだアルバムが10枚も発売されていないが、今は30枚以上ものアルバムが発売されているので、批評家たちが「単なる憶測や自己満足」なのか「本当に分析して」のことなのかがすぐにわかります。




日本の喜劇人 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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ミステリ作家・評論家、中間小説作家と色々な顔を持つ著者のもう一つの顔、喜劇(役者)評論家の顔を表に出して「日本の喜劇人」を評論したもの。姉妹編に「世界の喜劇人」がある。著者は自身のユーモア味の濃い小説からも分かる通り「おかしい」ものへ貪欲なのだ。

ロッパから始まり、エノケン、渥美清、コント55号等が取り上げられ、まさに戦後の「日本の喜劇人」に関する教科書のようである。例えば、クレージー・キャッツのように個人的な親交のあった喜劇人もいた筈(著者は当時TVで台本等を書いていたのではないか)だが、著者の筆致はあくまで冷徹である。TVや映画で観る姿と裏に隠された姿とを冷静に分析している。

特に印象に残ったのは、「トニー谷」の項で、愛児誘拐事件の事は本書で初めて知った。八方破れに見える彼の芸の裏にある翳が見事に描き出されている。また、「コント55号」の項で、萩本欽一に辛口の批評をしていたのを、(後から加えた)最終章で再評価しているのも興味深い。

解説は色川武大氏(私は阿佐田哲也と呼びたいが)で、これも興味深い。日本喜劇評論史に残る名著であり、それでいて誰にでも楽しめる、お勧めの一作。




日本のたくみ (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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 1981年に出た単行本の文庫化。
 日本のあちこちに匠を訪れた記録。扇、染色、石積み、櫛、刺青、印伝などが取り上げられている。
職人というのは頑ななものだが、その心にスッと入り込んでしまうのが凄い。さすが白洲正子だ。そして匠から巧みに話を聞きだしてしまう。余人には真似の出来ない芸当であろう。
 そこで語られる匠の世界は、やはり一般の世界とはどこか違っていて、偏屈であったり、一徹であったりする。その偏りのなかから、素晴らしい道具が生まれてくるのだ。
 ただ、この種の作品では避けがたいことなのかも知れないが、どこか白々しさが漂っているようにも感じた。ほめすぎというか、心酔しすぎというか。でも、それでなければ匠の話は聞き出せないのだから、難しいものだ。




日本ロック学入門 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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花の名前―向田邦子漫画館 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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 柴門ふみは,「P.S.元気です!俊平」のころから好きではあるが,くっついては離れ……といった男女関係のドロドロさが必要以上に描かれて辟易することも少なくなかった。
 本作は,向田邦子原作の小説を漫画化したというものであり,男女関係の一筋縄ではいかない様を描いてはいるが,必要以上のドロドロさはなく,安心して読めた。

 一番好きなのは「春が来た」。
 「27歳のあたし」の彼氏は,居心地がいいといって「あたし」の家に出入りし,家族もそれを喜ぶ。しかし,結婚の話が出た後,「ぼくには荷が重すぎる」と言って,「あたし」に別れを切り出す。
 なぜ彼氏が別れを切り出さなければならないのか,今ひとつよく分からないのだが,もともとそんな問題は向田の関心事項ではなかったのではなかろうか。「あたし」を一応の主人公にしてはいるが,実は,家に若い男が出入りするようになって華やぐ「母」こそ,向田が書きたかったものなのではないか。
 そう思ってみると,彼氏の来訪を喜ぶ家族の姿がとてもよく描かれたいい作品であり,柴門の絵柄ともピッタリあっているように思った。







花の脇役 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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渡辺保さんによれば、歌舞伎は今も徳川時代と同じ身分制度の上に成立しているらしい。門閥は士農工商と同じ。門閥外の人と門閥の人とは身分が違う。だから脇役は一生脇役。御曹司は若くても主役。でもさ、今はもう平成だぜ、21世紀だぜ、何で彼らはそれで満足なの?革命はないのか?明治維新は?と昔から疑問を持っていましたが、この本である程度理解できた。脇役の人たちは、名門出身の役者が大好きで(名門だからというよりは既に名優だからということがきっかけなんだろうけど)、そのそばにいられることで幸せ(満足かどうかは別として)なんだろう。芝居という世界に暮らすことが好きなんだろう。下北沢で演劇を目指す若者が、個人の技量と個性で、将来を目指すのとはちょっと違う世界があるようだ。ということが、関さんの魅力的な文章で、すんなり頭に入った。




ハニホヘト音楽説法 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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 1982年の単行本の文庫化。
 全体は三部に分かれており、第一部は日本のクラシック・ファンへの苦言と提言、第二部はみずからが音楽家となるまでの半生記、第三部は音楽大学の腐敗の糾弾。どれも面白いが、特に半生記の部分が出色の出来。ビルドゥングス・ロマンであり、ユーモアもきいている。
 第三部は著者の最初期の著述。音大での不正な金の流れを突いている。ボスと弟子筋の関係、生徒からの「レッスン代」など。見過ごすことの出来ない告発だが、実状は改善されないままだというのが哀しい。




ヒゲのオタマジャクシ世界を泳ぐ (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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百年目―ミレニアム記念特別文庫 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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